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サイキッカー!!

第12話 - 12杯目/気分転換

426

2025年08月16日

#司類

#冬彰

あかまる🍓🐾໊

彰人

(反異能規制派…)

彰人

(組織の中に、オレら以外にそんな奴らがいることにも驚きだが、)

彰人

(何より、その統率者がトップのご令嬢ってことに驚きだな。)

「もし興味があれば、6日後、ここに書かれた建物へ来てください。」

「仲間と共に待っています。」

彰人

(どうすっかねぇ…)

冬弥

彰人、

彰人

ん？

冬弥

俺は彰人の下した決断なら、それに従う。

冬弥

彰人が何を選んでも、俺も同じ道を選ぶ。

彰人

…

彰人

オレなんかに委ねていいのか？後悔するかもしんねぇぞ。

冬弥

構わない。

冬弥

彰人の決めた事なら、俺は納得できる自信がある。

彰人

へぇ…そうか。

彰人

……6日後どうするか、もう少し考える。

冬弥

分かった。

彰人

(はぁ……)

彰人

(猶予はあと5日…5日後までに、決めなきゃいけない。)

彰人

(あの人たちと手を組む…即ち、異能規制隊と世の中を敵に回すと、)

彰人

(まぁ、初めから敵に回してたようなもんだし、悪い話ではないはず…だが、)

彰人

(本当にそれでいいのか？そもそも、あの人の事もまだ信用出来ねぇし…)

彰人

(でも…話聞くくらいなら、)

彰人

(いいや、待て。それが罠だったら？)

彰人

(あの人の言うことは全部嘘で、本当はオレたちの処分をするための罠の可能性だってある。)

彰人

(昨日の会話だって、録音されて証拠をとられた可能性もある。初めから、それが目的であんな話を…)

彰人

(となると、やっぱり行かない方がいいのか？でも、それはそれで反感を買いそうだな、)

彰人

(……もういっその事、オレが組織をぶっ潰せば…)

司

彰人！

彰人

！

彰人

(あっ、やべ。店長には全部聞こえてるんだった)

司

…ビールとジュース、入れ間違えてるぞ。

彰人

えっ？

彰人

うわっ！？す、すみません！

類

おや、珍しいねぇ

類

ここに来て初めてのミスじゃない？

司

だな。

彰人

いやぁ、すみません…入れ直します…

類

ふふ、気にしなくていいよ。誰にでもミスはあるから。

彰人

センパイもよくやりますもんね。

類

さ、最近はしないよ！

お客さん

すみませーん！

類

あ、は〜い！

彰人

(はぁ…ったく、オレは馬鹿か)

彰人

(とりあえず、今は仕事に集中しねぇと。)

営業終了後

司

彰人、明後日時間あるか？

彰人

明後日？あー…はい。特に予定ありません。

司

冬弥も大丈夫か？

冬弥

はい。

彰人

明後日なんかあるんですか？

司

あぁ。2人が良ければなんだが、

司

4人でスポジョイパーク行かないか？

カキーーンッ！

類

わぁ〜！ホームランだねぇ！

司

くっ、負けんぞ彰人！！

カキーーンッ！

彰人

おー、店長すげ〜

司

棒読みだな！？

類

2人とも凄いねぇ

彰人

冬弥、次やってみるか？

冬弥

この棒を振ればいいのか？

彰人

そうそう。

彰人

(冬弥、スポーツは多分やったこと無いよな。)

彰人

(でもまぁ、体術や武術はプログラミングされてるし、ある程度は…)

スカッ

彰人

…ん？

冬弥

当たらなかった。

類

ふふ、見事に空振ったねぇ

司

冬弥、バッティングは初めてか？教えてやろう！

冬弥

お願いします。

スカッ

彰人

(空振り、)

スカッ

司

…三振だな、

類

バッティング難しいよねぇ

冬弥

ずっと計算はしているのですが…

彰人

……ふっ

彰人

ははっ！計算って、相変わらずマジメくんかよ！

彰人

つーか、お前がバッティング苦手なのはすげー意外…

冬弥

…

彰人

あー……悪い、つい笑っちまった。

冬弥

いいや

冬弥

彰人が笑ってくれて嬉しい。

彰人

！

冬弥

もっと笑っていて欲しい。

彰人

えっ

彰人

おぉ…お前、言うようになったな。

冬弥

？

彰人

人っぽくなったってこと。

冬弥

！

冬弥

そうか。

彰人

(「もっと笑って欲しい」か…)

彰人

(そういや、あの時以来コイツの前で笑うことって、ほとんど無かったっけ。)

彰人

(…いつまでも引き摺ってんの、ダセ〜……)

冬弥

彰人？

彰人

あぁ、悪い。昼飯のこと考えてた。

冬弥

そうか、相変わらずだな。

彰人

ん？

冬弥

バッティングを教えて欲しいんだ。せめて当てられるようにはなりたい。

彰人

おぉ、いいぜ。目指せホームランな。

司

(…彰人、笑ってくれて良かった。)

類

ふふ、2人とも楽しそうだね。

司

あぁ！本当に良かった。

司

類はやらないのか？

類

高校生以来やってないからな〜

類

けど、折角だし1回くらいやろうかな。

カキーーンッ！

司

ほ、ホームランじゃないか！！

類

いやぁ、綺麗に打てると爽快だね。

司

お前、バッティング出来たんだな！

類

えへへ〜

司

(は？？かわ)

カキンッ！

司

！

彰人

おぉー！！打てたじゃん！

司

今のは冬弥か！！凄いじゃないか！

類

今の良かったねぇ！ホームランも打てそうだ。

冬弥

ありがとうございます。

司

初めてなのだろう？すごい上達速度だな！

彰人

まぁオレが教えてますからね

類

おや、自分で言っちゃうんだね。

冬弥

否定はしない。

パコーーンッ！！

司

ストライクとは、やるな！

類

東雲くん、ボウリングも出来るんだねぇ

彰人

まぁ、人並みには。

彰人

次店長どーぞ。

司

ふっ、負けんぞ！

パコーーンッ！！

類

ストライク〜！

司

まぁ、このくらいはな！

彰人

次、冬弥投げてみるか。

冬弥

この球で、あれを倒せばいいんだな。理解した。

類

！

類

あ、青柳くんストップ！

冬弥

？

類

え、えっと、えっと……一緒に、飲み物買いに行かない？

類

僕、ものすごく喉乾いちゃって…！

司

(む、また何か見えたのか？)

冬弥

…

彰人

じゃ、オレの分のお茶も頼むわ。

類

うん！店長は？

司

なら、オレの分も頼む！

類

分かった！青柳くん、着いてきてもらっていい？

冬弥

分かりました。

類

(よ、良かった……青柳くんにボウリングは向いてないかも…)

類

(ボウリング場の破壊を阻止できて本当に良かった…)

司

(ボウリング場の破壊？！？)

類

じゃあ、ちょっと行ってくるね。

司

あ、あぁ！気を付けるんだぞ！

彰人

…センパイ、何か見えたんすかね。

司

あぁ……なんか、ボウリング場の破壊が…とか、

彰人

え？

司

冬弥には向いてないかも、とも言っていた。

彰人

……

彰人

あぁ……なるほど、

彰人

たしかに…冬弥なら、ボウリング場くらい破壊できますね。

司

？！

彰人

(一応、戦闘にも特化したアンドロイドなので。)

彰人

(その気になれば、都市1つ壊滅させられるくらいの力はあるはずですよ。)

司

そ、そうなのか…

彰人

まぁ…冬弥はそんな事、望んでませんけど、

彰人

……ボウリング、やめときましょっか。別の所行きましょ。

司

あぁ、そうしよう。

類

えっと、東雲くんはお茶だったよね。店長もお茶でいいのかな？

類

僕もお茶にしよ〜っと

冬弥

(神代さんの能力は「未来予知」。きっと、何かを見て、俺をここに連れ出した。)

冬弥

(その理由は、きっと…)

冬弥

…

類

青柳くん、ごめん。1本持ってもらってもいい？

冬弥

はい。

類

ふふ、ありがとう。付き合わせちゃってごめんね、戻ろうか。

冬弥

…俺は、

冬弥

……破壊兵器です。

類

…

冬弥

人を傷付ける力を持った、危険なアンドロイドです。

冬弥

本来なら、こんな俺に「人の心」が欲しいなど、思う資格も無い…

類

ていっ！

冬弥

！

冬弥

(額を、指で弾かれた…)

類

そんな悲しいこと言わないで。

類

君は、望んで人を傷付ける力を持ったわけでは無いだろう？

冬弥

…はい。

類

なら、資格がないなんて言わせないよ。

類

それにね、君の力だって、使い方次第じゃないかな。

冬弥

(使い方…)

類

君は絶対、その力を人を傷付けるためには使わないよ。

冬弥

(これは未来予知…いや、違うな、)

冬弥

(これは…神代さんからの、信頼か。)

類

もう、そんな事言わないでね。

冬弥

…はい。

類

分かったなら良し！

類

戻ろう。2人とも待ってるよ。

冬弥

はい。

冬弥

🎶＿＿＿＿＿＿＿

司

おぉ……！！冬弥、歌上手いな！！

類

ね。ビックリしちゃった。

冬弥

ありがとうございます。

彰人

全然衰えてねーな。

冬弥

…？

冬弥

俺は、彰人の前で歌を歌ったことがあったか？

彰人

…

彰人

お前のは、初めて聞いたな。

司

(…なんか、変な言い方だな、)

類

司くん、次歌う？久しぶりに聞きたいな。

司

おぉ！！任せろ！！

司

🎶＿＿＿＿＿＿＿

彰人

店長、それいつの歌っすか？？渋くね？

冬弥

1960年代の曲ですね。

類

有名な昭和ソングだねぇ

司

えっ、彰人は知らんのか？！

彰人

初めて聞きました。

司

嘘だろ？！これなら知ってると思ったんだが…！！

司

そうか、今の子は知らんか…

彰人

いや、店長とオレ1つしか変わらないっしょ

類

東雲くん次歌ってよ。今の子ってどんな歌が流行ってるの？

彰人

あれ、センパイとも3つしか変わらないはずなんすけど

類

僕が歌えるのは平成ソングかな。

司

おぉ、オレも今の世代の歌気になるな！

彰人

あー、じゃあ無難なの歌いますね。

司

冬弥っ！！お前、クレーンゲームも上手いな？！

冬弥

ゲームは得意です。

彰人

あんま取りすぎんなよー

類

あっ、ねぇ、みんなでマ〇カやろうよ！

司

おぉ、いいな！対戦するか！

彰人

じゃ、最下位はアイス奢りで。

類

あぁ、アイスいいねぇ。そうしようか。

司

どわーーっ？！？！今の緑甲羅誰だ？！

類

あ、僕だよ。司くんに当たったんだ。

司

お前か！！

彰人

ちょ、冬弥ってゲーセンのマ〇カは初めてだよな？

冬弥

あぁ、初めてだ。少し慣れない。

彰人

とか言って堂々と1位走ってんじゃねーか

司

くっ、2人とも早くないか？！

類

東雲くんもゲーム得意なのかい？

彰人

普通でしたけど、冬弥の相手してたらだいぶ上達しました。

司

今度みんなでゲーム大会とかするか？

類

ゲーム大会？いいねぇ！

司

おまっ、類！！喜々としながら赤甲羅を投げるな！！

司

ま、負けた……っ！！！

類

やっぱり青柳くんが1位か〜

彰人

店長、ご馳走様です。

司

くっ、ルールは仕方ない。帰りにコンビニ寄るぞ！

🎶ミクミクミク〜ミクミクミ〜

彰人

店長、ダッツでもいいですか？

司

あぁ！なんでも好きなの選べ！

類

僕これにする〜

司

おぉ、パピコか！

類

(ふふ、一人で2個食べれて贅沢な気分になれるもんね。)

司

(相変わらず理由が可愛いな)

司

冬弥は…

冬弥

お気になさらず。食べられないので。

司

むぅ、なら食べ物以外で何か…

司

(あ、電池！…は、いらんか。充電式って言ってたもんな。)

司

(しかし、コンビニにあるものと言ったら、日用品か化粧品、文房具くらいしか…)

司

(むむ…難しいぞ…)

司

あっ、冬弥！本はどうだ？

冬弥

本ですか？

司

あぁ！何か気になるものがあれば、何でも買ってやるぞ！

冬弥

いえ、俺は…

彰人

いいじゃん。お前、本好きだろ。

司

おぉ、そうなのか！好きなの選んでいいぞ！

冬弥

……では、これをお願いします。

司

あぁ！了解だ！

冬弥

天馬さん、ありがとうございました。

彰人

ご馳走様です。

類

ふふ、ありがとう。

司

あぁ！

類

ねぇ、青柳くん本買ったんだってね。どんなの？

冬弥

こちらです。

類

あっ、僕も気になってたやつ！その人の本面白いよねぇ

冬弥

はい。人物の細かな心理描写など、理解に苦戦する箇所もありますが。

類

たしかに、人間関係も複雑だもんねぇ。僕もたまに苦戦するよ。

類

この作者さんの他の作品も好きで＿

司

おぉ…類と冬弥、仲良いな。

彰人

ですね。アイツ、神代センパイに結構懐いてますから。

司

あぁ、そうだよな。それは見てても思う。

司

むぅ…少々妬けるな。

彰人

…どっちに？？

司

どちらもだ。

彰人

あー、なるほど。

司

彰人、今日はどうだった？

彰人

楽しかったですよ。久しぶりに体も動かせたし。

司

そうか！それは良かった！

彰人

…すみません。気、遣わせちまって。

司

い、いやいや！謝るな！

司

今日はただ、気分転換がしたかっただけなんだ。付き合ってくれてありがとう。

彰人

こちらこそ。ありがとうございました。

彰人

(あ…あと、3日か、)

彰人

…

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冬弥くんって元は人間なのかな?と言うことは?彰人くんは冬弥くんと昔からの友達?冬弥くん人間らしくなってきた続き楽しみにしてます✨️

類くん相変わらず可愛すぎるᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ

罠とも言えるし、そうじゃないとも言えるからめちゃくちゃ難しい…😭 彰人と冬弥に何があったのかめちゃくちゃ気になるー！！✨️✨️ ハラハラする展開で、今回もすごく面白かった！😊🌼

あかまる🍓🐾໊

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