一覧ページ

アイドライズ

第8話 - 第8話好きなモノ

1,017

2024年06月04日

#類愛され

#司類

#冬類

#彰類

#瑞類

#旭類

あかまる🍓🐾໊

吸血鬼についてもっと知りたいと思ったルイ

ルイ

(吸血鬼のこと調べるために、トウヤさんに本借りに行こう)

アキト

ルイ

アキトさん？おはようございます。

アキト

おはよ。トウヤに用か？

ルイ

ええ。本を借りに行こうと思いまして。

アキト

あー…悪いけど、しばらくは無理だと思うぞ。

ルイ

え？

ルイ

あ、もしかして本能が高まる日…ですか？

アキト

そうそう。トウヤは結構症状重めだから…下手したら殺されるぞ。

ルイ

えぇ？？

ルイ

普段のトウヤさんからは想像もつかないですが…

アキト

まぁな。

ルイ

あ、じゃあアキトさん代わりに借りてきてもらってもいいですか？

アキト

あー…そうしたい所なんだけど、俺もトウヤには会えないんだよ。

ルイ

え？何故…？

アキト

兄さんが会わせてくれねーんだよ。理由は知らねぇ

ルイ

ツカサさんが？

アキト

ああ。トウヤに今会えるのは兄さんだけだ。

ルイ

そうなんですか…ちょっと、寂しいですね。

アキト

まぁ…って、俺は別に寂しくねーけど。

ルイ

ふふっ、そうですか。

ルイ

じゃあ、今回は諦めましょうかね。

アキト

悪いな。どうしてもって言うなら、兄さんに頼むといい。

ルイ

あぁ、確かに。ありがとうございます。

ツカサ

…悪いが、無理だ。

ルイ

え？

ツカサ

ルイの望みは出来るだけ叶えてやりたいが…今回、トウヤはいつもより重いらしくてな。

ツカサ

俺でさえ、ちょっと危険を感じるくらいだ。

ルイ

そ、そんなに…？！

ツカサ

今、トウヤの部屋は鍵を掛けてはいるが…絶対、近寄るんじゃないぞ。

ツカサ

俺だって、兄弟喧嘩はしたくないからな。

ルイ

わ、わかりました…！

ルイ

(トウヤさん…そんなに酷い状態なんだ、)

ルイ

(大丈夫なのかな…)

ツカサ

そう心配するな。トウヤの場合は重い代わりに期間が短いんだ。

ツカサ

ほら、アキトは症状が軽い分、期間が長引くだろう？

ルイ

あぁ、なるほど…！

ツカサ

だから、トウヤもあと1日2日で元通りになるさ。

ツカサ

さて…別にそこに居てもいいが、俺は仕事があるから構ってやれんのだ。すまんな。

ルイ

あっ、いえ。それはお気になさらず。

ツカサ

少しは寂しがらんかい

ルイ

ふふっ、傍にいるだけで寂しくはないですよ。

ツカサ

！

ルイ

僕はここで本読んでますし。ツカサさんはお仕事頑張って下さい。

ツカサ

…そうだな。分かった。

ルイ

(黙々

ツカサ

なぁ、何読んでるんだ？

ルイ

おや、お仕事は終わりですか？

ツカサ

休憩だ。気になったものでな。

ルイ

僕の部屋(元物置)にあった人間界の本ですよ。

ツカサ

ふぅん…そうか。生憎、俺は人間の文字が読めんのでな。

ツカサ

本とは面白いのか？

ルイ

ええ、面白いですよ。

ツカサ

ふむ…俺たち吸血鬼や悪魔は飽き性でな。集中力や興味が長続きしないんだ。

ルイ

え、そうなんですか？

ツカサ

ああ。だから俺もアキトも本は読まん。トウヤは…まぁ、例外だ。

ルイ

へぇ〜…その割には、きちんと仕事もこなせて集中力続いてると思いますけど、

ツカサ

ま、それは気合いで何とかなるからな。

ルイ

気合いって…脳筋ですか？

ツカサ

む、何だそれは。人間界の悪口か？

ルイ

そんな所ですよ。

ツカサ

…あっ、そうだ。仕立て屋からルイの服が届いたんだった。

ルイ

あ、そういえばそうでしたね。

ツカサ

今度パーティーがあるんだ。ルイにも参加してもらうから、覚えておいてくれ。

ルイ

…え、パーティー？

ツカサ

吸血鬼のみが参加するパーティーだ。断ったんだが、来いとうるさい奴が居てな…

ルイ

え…ツカサさんってお友達いらしたんですね、

ツカサ

な、失礼だな！！それに、奴はただの知り合いだ。

ルイ

へぇ〜…って、そんな中僕みたいな人間が参加して大丈夫なんですか…？

ルイ

そういえば人間を連れ込むのって禁忌なんじゃ…

ツカサ

ああ、バレたらマズイな。

ツカサ

だが、安心しろ。お前も吸血鬼って事にするから大丈夫だ。

ルイ

えぇ…それ、本当に大丈夫ですか？匂いで人間ってバレるんじゃ…

ツカサ

人間の匂いを隠す香水があるから大丈夫だ。

ツカサ

それに…もしバレたとしても、俺が守るから安心しろ。

ルイ

ふふっ、相変わらずですね。

ルイ

分かりました。パーティー用の服選んでおきますね。

ツカサ

ああ。楽しみにしてる。

ルイ

あ、ちなみにパーティーに着ていったらダメな色とかありますか？

ツカサ

いや、今回は特にないな。安心して自由に選ぶといい。

ルイ

ふふっ、分かりました。ありがとうございます。

ルイ

(とは言ったものの、服選びなんてした事ないからよく分からないな…)

ルイ

(あっ、そうだ。ネネさんとかにも聞いて…)

アキト

ルイ？そっちはトウヤの部屋だぞ。

ルイ

わっ？！

ルイ

あっ、アキトさん！

アキト

危ないから近付くなって言ってんだろ。

ルイ

すみません、ちょっと考え事してて…

アキト

考え事？

ルイ

実は…今度パーティーがあるらしくて、それに着ていく服を選ばないといけないんですけど…

アキト

服？✨️

ルイ

(あれ、なんかすごい興味津々…？)

ルイ

あの…もし宜しければ、アキトさん選んで頂いてもいいですか？

アキト

え？

アキト

ま、まぁルイがどうしてもって言うならいいけど…？

ルイ

じゃあ是非お願いします♡

クローゼット

アキト

パーティーならこれとかがメジャーだな。

ルイ

赤色ですか？

アキト

吸血鬼は赤とか黒が高貴な色なんだよ。

アキト

んー…けど、ルイに合わせるならこっちでもいいな。

アキト

ルイ、どっちも着てみてくれ。

ルイ

はい♪

ルイ

(アキトさん楽しそうだな)

アキト

ルイは足長ぇから、ラインがよく見える方が似合うんじゃね？

ルイ

そうですか？普段は何も考えてませんでしたが…

アキト

顔も綺麗で色白いし、顔周りは赤いアクセサリーとか、ハッキリしたのが映えそう。

アキト

首周りはネックか装飾品で隠した方が上品でルイのイメージに合うから…

ルイ

(アキトさんすごい饒舌だな〜)

アキト

ルイ、これとこれとこれ、着てみてくれ。

ルイ

ふふっ、は〜い♪

ルイ

(楽しそうなアキトさん見れて嬉しいな。)

ルイ

どうですか？

アキト

おっ、いいじゃん！

アキト

ルイ的にはどうだ？

ルイ

もちろん気に入りましたよ！ふふ、当日はこれ着ていきますね。

アキト

うん、いいと思う。すげー似合ってる。

ルイ

ありがとうございます♪

ルイ

アキトさんって、服の事になると饒舌ですね。好きなんですか？

アキト

えっ？

アキト

え、俺そんな喋ってたか…？

ルイ

ええ。それはもう楽しそうに。

アキト

え……

アキト

えっと…その、確かに服とかファッションは好きだ。昔から…

ルイ

へぇ〜！そうなんですね！

ルイ

(やっぱり魔界にもお洒落はあるんだな〜)

ルイ

ふふ、ならミズキとも話が合いそうですね。

アキト

ゲッ、なんでそこでアイツが出てくるんだよ。

アキト

まぁ、アイツの作る服は悪くねぇけど…

ルイ

アキトさんて、素直じゃないですよね。

アキト

はぁ？別に普通だろ。

ルイ

ふふっ、そういう所ですよ。

アキト

…

ルイ

服、選んでくれてありがとうございます♪

アキト

おう、パーティー頑張れよ。俺とトウヤは留守番だから。

コンコン

ネネ

失礼します、お夕食の時間です。

ルイ

え、もうそんな時間？！

ネネ

あ、ルイ様その服…

ルイ

あぁ、アキトさんがパーティー用の服を選んでくれたんです！どうですか？

ネネ

とてもお似合いだと思います。

アキト

だろ？

ルイ

ふふ、ありがとうございます。

ネネ

では、着替えてから食堂へお越しください。

ルイ

はい！

ルイ

(着替え中)

アキト

なぁ、ルイ。

ルイ

はい？

アキト

お前、吸血鬼ってどう思う？

ルイ

え…？

アキト

怖いか？気持ち悪いか？

ルイ

な、何故です？そんな事思ったこと無いんですけど…

ルイ

皆んな優しくていい方ですし、怖い、ましてや気持ち悪いだなんて以ての外…

アキト

ふーん

ルイ

(アキトさんの考えてる事がよく分からない…)

アキト

人間界に戻りたいとか、思ったことねーのか？

ルイ

！

ルイ

それは……思いません。

ルイ

向こうに、今更僕の場所なんて存在しませんから。

アキト

へぇ…

アキト

ま、一つだけ忠告しといてやる。

アキト

吸血鬼はやめとけ。

ルイ

…はぁ？

アキト

じゃ、先に食堂行ってるな。

ルイ

え？！

バタンッ

ルイ

え、えぇ〜？？？？

ルイ

何、今の…

ルイ

(アキトさんの割には真剣だったけど…)

食堂

ルイ

(吸血鬼はやめとけ、か…)

ルイ

(もしかして…何か知ってるのかな？)

ルイ

(聞いたら教えてくれるだろうか…)

ツカサ

…ルイ。

ルイ

はい？

ツカサ

俺の前で考え事はしない事だな。

ルイ

え？

ツカサ

聞かなかったことにしてやる。

ルイ

あっ

ルイ

(そうだ、この人心読めるんだった…)

ルイ

(今のも聞かれたって事だよね…いや、別に聞かれて悪いことじゃないと思うけど…)

ルイ

…以後気を付けます。

𝐍𝐞𝐱𝐭

アイドライズ

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

1,017

2件

あかまる🍓🐾໊

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

アイドライズ

第8話 - 第8話好きなモノ

作者の他の作品すべて見る

#類愛されの新着小説
一覧

関連するタグ

アイドライズ

第8話 - 第8話 好きなモノ

作者の他の作品すべて見る

#類愛されの新着小説一覧

関連するタグ

第8話 - 第8話好きなモノ

#類愛されの新着小説
一覧