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ピピピピッピピピピッ_ 薄暗い部屋に聞き慣れたアラームの音が鳴り響く。 その音で、夢のなかから現実へと引き戻された。 どんな夢だったのかなんて今から思い出そうとしても遅い。 ただ、いやな感覚が残るだけだ どこか変な気持ちにつつまれ、頭が割れるように痛くなる。 そんな体を無理やりベットから起こして、ゆっくりと歩き出した。 窓際につき、カーテンを一気に開け放つ。 薄暗かった部屋に朝日の光が差し込み、大分目が覚めた。 大きくのびをし、力を抜く。 ピロンッ♪ 嗚呼…嫌だ… リラックスしていたところを邪魔するようにスマホから零れ出た音に嫌気が指した。
スマホを確認すると見慣れた画面が写る。 やはり補助監督さんからだ。
メール内容には、今日の任務の詳細がびっしりとかかれている。 途中から読む気が失せていき、最後まで読まずに、その文から目を離した
一条
了解、とだけ返信し、スマホを閉じる
一条
少々悩んだ末、食べない、と結論付けた
… のだが、
五条
一条
五条
ぶーぶー、と拗ねているのは五条悟 。
私の義理の兄だ 。
一条
五条
五条
一条
悟に言われた提案を素直に頷き 、 台所から離れた
ソファーに座り 、 ぼーっと虚空を見つめる 。
悟が居る台所からは何かを焼く音が聞こえてくる 。
やることが無くなり、悟に一度自分の部屋に行ってくると伝えて 、階段を上っていく 。
自分の部屋に着くと 、立て掛けてあった " 呪具 " に目がいく。 只の一般人でも分かりそうな禍々しい雰囲気を纏っている。 黒い呪具に付着している赤色に気付いた 。
何時の間に付いたのだろうか 。 近くに置いてあった布で拭き取る 。 久し振りにまじまじと見ると、汚れが目立っていた為、ついでに其の汚れも拭き取る
一条
そんな事を呟いていると、下の階から兄の声が聞こえてきた 。
元にあった場所に呪具を戻して 、立ち上がり、悟の元へと向かった