梅宮一
あ〜!!日野!!
日野あかり
えっ
廊下を歩いていると風鈴高校の総代・梅宮一さんが私を見るなり走ってくる
ガシッ
日野あかり
うわぁっ
梅宮一
大丈夫、兄ちゃんがいるからな
日野あかり
ゔっ…梅宮さん…苦しいっ…
梅宮一
辛かったら俺になんでも言え!!
柊登馬
とりあえず離してやれよ
ぞろぞろと先輩たちがやってくる
椿野佑
そうよ梅!次はあたしの番なんだから!
梅宮さんが離すと今度は椿野さんが抱きしめてくる
椿野佑
本当に…。
椿野佑
桜のこと辛かったわね、代わりと言ってはあれだけど先輩たちを頼ってちょうだいね
日野あかり
ありがとうございます
日野あかり
…椿野さん香水つけました?いい匂いですね!
椿野佑
あら気づいてくれた?これね新作らしいのよ
日野あかり
えー!今度見に行こうかなあ
椿野佑
一緒に行きましょ!!
椿野さんとはよく美容の話で盛り上がる
お姉ちゃんという存在だ
日野あかり
それにしてもどうして椿野さんたちが1年のところへ?
梅宮一
…桜についてだ
日野あかり
っ…
私が顔を引きつらせると椿野さんは肩を支えてくれる
椿野佑
大丈夫よ、悪いことじゃない
椿野佑
犯人への情報へと繋がることなの
日野あかり
…え
梅宮一
日野は桜の彼女だったからよく伝えられなかったのかもしれないけど、不可解なところがいくつかあったらしい
柊登馬
ああ
椿野佑
あたし達がおかしいって気づいて、これは犯人を突き止めなければいけないと判断したの
椿野佑
もしかしたら今もこの校内で過ごしているかもしれないからね
日野あかり
…、
そうだ、椿野さんたちの言う通り
生徒に遥を殺した犯人がいるのなら、今も笑って過ごしているということだ
日野あかり
わかりました、協力してくれてありがとうございます
梅宮一
あったりまえだ!俺の可愛い後輩だからな!
日野あかり
笑
でもこんなふうに笑ってても
゛先輩たちが犯人じゃない保証はない゛