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コメント
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寺島あおいです。第9話、読みました。 「気にしてほしい」のに「気にしなくていい」って言ってしまう、その胸の痛さが本当に伝わってきました。電話越しの沈黙の長さとか、『それ、本当に思ってる?』って聞かれたときの心臓の音とか……「言いたいことが言えない」もどかしさが、読んでいて自分事のように苦しかったです。最後の「近くにいるはずなのに、ずっと遠くにいる」という一文、恋愛のほんとの寂しさを描けてるなあって思いました。続きがすごく気になります。素敵な作品をありがとうございます。
夜
ベッドに入ってから、もう何度目かわからないくらいスマホを見た
通知はない
mf
別に、連絡が欲しいわけじゃない
じゃっぴだって忙しい
わかってる
わかってるのに
指が勝手に、トーク画面を開いてしまう
最後に送ったのは、昨日の『おやすみ』
既読はついてる
それだけ
mf
スマホを伏せる
目を閉じる
でも、眠れない
静かな部屋の中で、時計の針の音だけがやけに大きく聞こえた
翌日
昼休み
教室の外から、じゃっぴの声が聞こえた
jp
誰かと話しているらしい
その声を聞いただけで、胸が少し苦しくなった
mf
窓の外を見る
別に、何も変わってない
いつも通りの昼休み
いつも通りのじゃっぴ
ただ、自分だけが少し違う
放課後
帰ろうと鞄を持ったところで、スマホが震えた
jp
17:23
mf
既読 17:23
すぐに返信した
送ってから、少しだけ後悔する
嬉しいって思ったのが、バレそうだったから
数分後
jp
17:25
その一言だけで、また胸が温かくなる
夜
通話が繋がる
jp
mf
久しぶりに聞いた声
それだけなのに、安心してしまう
jp
mf
jp
mf
少しの沈黙
jp
mf
jp
mf
jp
じゃっぴは、それ以上聞かなかった
その優しさが、今は少し苦しかった
mf
jp
mf
言ってしまった
jp
mf
jp
mf
喉の奥が、少しだけ詰まる
mf
沈黙
長い
jp
mf
jp
心臓が、大きく鳴った
答えられない
本当は
気にしてほしい
もっと話したい
一緒に帰りたい
星だって、見に行きたい
でも
mf
嘘だった
自分でもわかるくらい、下手な嘘
jp
じゃっぴの声が、少し寂しそうに聞こえた
その声を聞いて、胸が痛くなる
mf
jp
mf
また、言えなかった
『寂しい』の一言が
『会いたい』の一言が
どうしても、言えなかった
通話が終わったあと
暗い部屋に、一人きりになる
mf
スマホを握りしめる
画面には、じゃっぴとのトーク画面
その名前を見つめながら、小さく息を吐いた
近くにいるはずなのに
声だって聞けたのに
今は
ずっと遠くにいるような気がした