この作品はいかがでしたか?
839
この作品はいかがでしたか?
839
チリッ…
チ…リン
風鈴の音が聞こえる──
彼に作って貰った…
世界に一つだけの 『風鈴』
壊れかけてきているのか
音が鈍い
『もう使い物にならないわね… 捨てようかしら…』
母にそう言われ
捨てないで、と 必死に抵抗した。
『捨てるのが嫌なら… 直してもらいなさい。』
って言われたけど…
もう…直せないよ…
と、私は呟く
『どうして?』
そう問いかける母に私は
彼がもういないから
そう伝える
今日は暑いな、と
食べかけのアイスを口に運ぶ
抹茶アイスが溶けていく
あぁ…私も
溶けて
溶けて
溶けて
この世から消えて
彼の元へと旅立ちたい
コメント
61件
初コメとフォロー失礼します か、神ストーリーですね めっちゃ良いです!!!!!! あ、あの私で良ければこれからよろしくお願いします
世界にひとつだけの風鈴…ステキですね…!!…壊れかけているけれど、捨てない、直さないという主人公の行動から君のことを思い続ける切なさが伝わってきました…。 そして最後の、アイスを使った表現!!素敵すぎます…!!! 凄く切なくて、とてもとても感動しました…!!
まじでことり話作るのうますぎだ✨ これからもおはなし待ってます‼︎ 公式マークまじでつけて欲しいぐらい‼︎ 運営おかしい‼︎