記憶を売り買いできる 世界に
僕は、産まれた
僕
あー何で、こんな酷な話、作っちゃったかな…
僕
でも、進めないとね…
かえる
今日も、学校行ってくるね
おばあちゃん
ああ。
気をつけてね
気をつけてね
僕の名前は「かえる」
みんな変だって言うけど
無事に「かえる」って おばあちゃんがつけてくれた、大切な名前
だから、僕は、好き
かえる
かえる
でも、みんなには、言えないな…
僕のおばあちゃん
僕のおばあちゃんは、 「カエル」だ
正確には、 人くらいの大きさの 「カエル」
僕
もしも…
僕
本当に記憶が買えたら…
僕
僕は、こんなこと。しないなー
かえる
記憶を買ったら…
かえる
おばあちゃんが、カエルの理由も、わかるのかな…?
僕
僕
知りたい、よね
かえる
そうだ!
かえる
記憶を買えるお店で。おばあちゃんが「カエル」になった記憶を買えば良いんだ!
かえる
すみませーん
店主
はいはい。記憶が欲しいのかい?
かえる
はい
かえる
えとねー
かえる
かえる
僕と「僕」の記憶を入れ「かえる」
僕
えっ?
店主
ほぉ…
店主
店主
それは、おもしろそうだねぇ…
僕
そんなこと、書いてない…
僕
やめて!
僕
嫌だ嫌だ
かえる
じゃあ、お願いします
僕
やめてってたら!
嫌だ嫌だ嫌だ!!
僕
…ここは?
店主
いらっしゃい。ここは、記憶を売り買いする店だよ
僕
き、記憶を
僕
記憶を入れ「かえる」お願いします!!
店主
…残念だけど。記憶を入れ「かえる」は、もう売り切れだよ
僕
そ、そんな…
ど、どうしよう?
僕は
僕は
僕の体は「かえる」に なってしまった…
僕
…知り合いは、おばあちゃんくらいしか
僕
居ないな…
ーかえるの家ー
僕
おばあちゃん…
おばあちゃん
おかえり
おばあちゃん
おばあちゃん
あんたも、入れ「かえる」かい?
僕
!!
僕
僕の事が、わかるの?
おばあちゃん
当たり前じゃないの
おばあちゃん
おばあちゃん
あの子は…
おばあちゃん
もう何十年も、入れ「かえる」を繰り返しているんだから…
僕
えっ!?
おかしいよ!
僕が物語を考えたのは 数年前なのに…
おばあちゃん
あんた…
おばあちゃん
「かえるの王子さま」を知ってるかい?
僕
…
もちろん、知ってる
だって…
おばあちゃん
あたしはね…
おばあちゃん
本当は、お姫さまだったんだよ…
僕
…うん
知ってる
だって、僕が考えたから
おばあちゃん
だからさ
おばあちゃん
おばあちゃん
しておけれよ…
僕
は?
おばあちゃん
あれだよ。あれ
僕
あれって?
おばあちゃん
真実の…、口づけ
僕
え!?
おばあちゃん
あたしはもう、戻りたいんだよ!!
僕
で、でも
僕
僕、今、10才の子供だし…
真実の愛も、 もちろんないし…
おばあちゃん
もう、何十年も待ったんだ!
おばあちゃん
これ以上、待てないよ!!
僕
うわぁ!?
僕
やめて!
かえるは…
嫌だったのかな?
「僕の課した運命…」が
僕
僕が
僕
僕の課した運命に
僕
振り回されるなんて
僕は、ただ…
かえるに大冒険を してもらって
お姫さまと、幸せになってもらいたかったのに!!
僕
えーい!
僕
毒を食らわば皿までだ!!
ぐいっ
僕
…
リアルなカエルのアップは少々きついけど…
僕
僕が…
僕
僕が、あなたを救います…!
だって、これは…
僕の課した運命…
なのだから
終わり
又来あすかさんの ♯空想コンクールに 応募します。
あかいとまと🍅