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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

今日も聞こえてるくる歌

透き通る声

いつもと同じ景色

今日も。いる。

「なぁ、お前は…どうして歌うんだ?」

俺は尋ねた

彼女は言った

『彼に…届く気がするのよ、。』

悲しみを含んだ、どこか幸せそうな笑顔

妙に色っぽい気がした

彼女の目が艶めいてることだけが理由じゃない

彼女の綺麗に纏められた髪の毛の下にある柔肌が余りにも官能的だからでもない

なんだか、本能的にそう感じた

「…ずりぃ女……」

俺とは全く違う世界にいる

光に満ちた世界

彼女に俺の影なんて落としたくない

それでも、少し…愛してみたいだなんて、俺はオカシイな。

今日も歌ってしまう

あの人が来てくれるのかもしれない

そんな少しの願望…

いや、絶対来て欲しいって言う、私の懇願なのかも…

「なぁ…お前はなんで歌うんだ?」

ほら、やっぱり来てくれた…

あなたはそうよね。

毎回そう。

私は嘘をつく

彼に本心を見破られないように

できるだけお利口に

「…彼に届く気がするのよ」

こんなこと、有り得ない

あなたが想像してる男の人は存在しない

私がここで言う彼は、夢の中でしか会えないの

現実では、近くて遠すぎる存在で

私には到底手に入れることが出来ないのよ

近づいてくるあなた

タバコの匂いに混じった少しフルーティーで、けれどその奥に何か大人な匂いを隠してる

なんて官能的なんだろう…

少し寄れたティーシャツの隙間から見える鎖骨はすごく綺麗だった

「…ほんと、、ずるい男…」

続きは、好評なら書きます

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