大山渚
ありすー
加藤ありす
どうしたんですか...?
大山渚
俺ってさー
大山渚
男に見える?
加藤ありす
...
加藤ありす
何を言い出すと思えば...
加藤ありす
名前は確かに女の子っぽいです。
加藤ありす
ですが!
加藤ありす
見た目は明らか男でしょう!?!
大山渚
いや俺、女装したらまじで似てそうじゃん?
加藤ありす
...。
彼女に聞いてみたが、その通りです! としか、言い様が無かった...。
加藤ありす
あの...
大山渚
...なんだ。
加藤ありす
帰りのバスが同じだからと言って、
隣に座らないでいただけますか?
隣に座らないでいただけますか?
大山渚
はあ!?!
大山渚
別に良いだろ!
大山渚
人の勝手なんだからよ!!
加藤ありす
...。
大山渚
ほらよ、俺の論破で証明されただろ?
加藤ありす
...なら、
加藤ありす
なぜ、あなたはいつもすぐに降りよう
とするのに、空いてる時に限って出口
から遠くに座るのですか?
とするのに、空いてる時に限って出口
から遠くに座るのですか?
加藤ありす
それを考えてから、私に話し掛けて
下さい。
下さい。
加藤ありす
さっきの論破では、この部分が欠けて
いましたので。
いましたので。
加藤ありす
指摘しておきました。
大山渚
なっ...
結局、俺は彼女に負けた......。
大山渚
んーもーーー!!!
大山渚
アイツの事が頭から離れねえよ...!!!!
大山渚
一生、俺は彼女に勝てないのかよ...
そう思って、アイツのことを思い過ぎて、 その夜は眠れなかった......。
10年後
俺は、立派な社会人になった。
彼女のその後は知らないが、 いつでも論破出来るように、日々特訓している。
大山渚
ミヤさーん!
高野ミヤ
はぁい、なんですか?
大山渚
お茶かコーヒー、頼めるかな。
高野ミヤ
かんりょーです!
高野ミヤ
はい、お茶が切れてたので、
コーヒーにしておきましたので!
コーヒーにしておきましたので!
大山渚
ありがとね、。
高野ミヤ
では、仕事に戻りますね。
大山渚
さーて、早速飲も...
『コーヒーには、大量のカフェインが入っています。』
大山渚
なっ......。
『しかも、ミルクコーヒーには、もっと大量な カフェインが入っているので、集中力が切れますよ。』
大山渚
こいつ、また...!
そう、俺にはたまに、アイツの声が聞こえる 様になる。
俺の行動を、邪魔するように...
大山渚
うるせぇよ、自分の勝手だろ!?!
加藤ありす
それ、いつも言うので飽きてきました。
大山渚
...は?