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最初と最後で印象がガラリと変わるかもしれない息抜き短編小説

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最初と最後で印象がガラリと変わるかもしれない息抜き短編小説

1 - 最初と最後で印象がガラリと変わるかもしれない息抜き短編小説

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25

2022年01月22日

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よぉ、空華。

空華

もー、遅いなぁ!

今年も会いに来たぞ。元気だった?

空華

うん、お陰さまでね。

俺と恋人の空華は、一年に一回しか会えない。 俺が忙しいからだ…。

空華

最近どう?仕事!

あぁ、何とか片付いた。めっちゃ大変だったわ…。
でも、勤務態度を上司に見込まれてちょっと昇級できた。

空華

すごーい!流石、碧君。

空華

へへ、私の自慢だもんね!

空華の、自慢?

空華

当たり前でしょ?私の世界一大好きな人だもん。

空華

自慢できるよ。カッコいいし、頭いいし、ねっ。

にこりと笑う空華。 俺はその笑顔を見て、とてつもない後悔が襲いかかってくるのを感じた。

………………

俺は、お前の自慢になんてなれねぇよ…!

だって、

空華を死なせちまったの、俺のせいじゃねぇか。

空華

え……?

聞いたよ。空華が持病を隠していて、その持病で死んじまったって。

仕事仕事って言ってさ、空華を見れてなかったんだよ俺。

それなのに、俺が自慢…?

何でだよ!!!俺は、俺は…

大粒の涙が俺の目から零れ落ちる。

空華

碧、君…。

うわあああぁぁ…

空華

大声を上げて、泣き崩れる俺。 あまりにも情け無くて。

空華

あのね、悪いのは私なの。

は…?

空華

伝えたら、碧君が悲しんでさ、何より離れていくのが嫌だったの。

空華

だから、伝えられなかった。でも、こんなに早く死んじゃうのは予想外でね。

空華

ごめんね…?

そうだったのかよ。

そんな簡単に嫌いにならねぇよ…人生で一番好きになった人だし。

空華

えへへ、そう言われると嬉しいなぁ。

少し透けている彼女は、涙でぐちゃぐちゃになっている俺に近づいた。 そして_俺の頬にキスをした。

くう…か……

空華

もう泣かないで。貴方には笑顔が一番だし!

おう…ありがとう。

彼女は幽霊だが、それでもキスの感覚はしっかりした。 ここに、空華はいるのだ。

空華

じゃあ、また来年会おうね。

うん…。

空華

ばいばい、碧。

確かに、彼女はいたのだ。

Fin.

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25

コメント

17

ユーザー

最初の1年に一回しか会えないで結末がわかった俺はヤバイのか・・・?

ユーザー

これが息抜きとか……ヤバッ

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