コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
みなみ
明日夢
俺が入院してから五日が過ぎた頃
みなみさんかお見舞いに来てくれた
みなみ
明日夢
久しぶりにみなみさんの顔を見てホッとしたけど
どんな顔をしたらいいかわからなくて目を逸らしてしまった
俺は前からみなみさんのことが気になっていた
最初はいきなり文句を言われて
かなり厄介な存在だと思っていたけど
みなみ
みなみ
みなみ
明日夢
明日夢
あの時、俺はみなみさんのことが好きだと確信した
確信してから面と向かって話すのが初めてで
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
みなみ
明日夢
みなみ
明日夢
明日夢
明日夢
やはり俺は暴行を受けたと思われているらしい
本当は違うけど
それを警察に言って信じてもらえるはずがない
タイムマシーンの存在は誰にも明かしてはいけない秘密
本当はみなみさんにも話してはいけない
でもどうしても伝えたくなった
みなみさんには真実を話して理解して欲しい
明日夢
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
じいちゃんが開発していたタイムマシーンを使って
俺は二十五年前の過去に飛んだ
母ちゃんと話してみたくて
まだ独身だった母ちゃんに会いに行った
その頃、母ちゃんは別の人と付き合っていて
その人との結婚を夢見ていた
過去のトラウマのことで悩んでもいて
最初は俺の存在が信じられなかったみたいだけど
少しずつ俺に心を開いてくれた
父ちゃんからメールが来て昔のことを思い出して
母ちゃんは俺が父ちゃんとの息子だってことに気づいた
そこからは父ちゃんと二人
父ちゃんの優しい愛情を全身で感じて
父ちゃんの隣で幸せそうな母ちゃんを見ていると
俺まで幸せな気持ちになった
それと同時に事故のことが頭に浮かんで
何とかして助けたい!
そう強く思うようになった
俺の思惑に気づいたじいちゃんが怒って
タイムマシーンの使用禁止令を出したけど
それでも俺は諦めることができなかった
母ちゃんを助けるために十八年前に飛んで
母ちゃんを庇って大型のトラックと衝突
リモコンのスイッチを押して何とか戻ってこれたけど
辿り着いたのは地下室ではなく事故現場となったあの道路だった
スイッチを押した後の記憶はなく
目が覚めたらこの病室にいて
母ちゃんは眠り続けたまま……
でもほんの少しだけ母ちゃんの未来を変えることができた
本来なら目覚めないはずの母ちゃんが目覚めて
十日間だけだったけど俺と触れあうことができて
俺に宛てた手紙を残してくれた
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
明日夢
明日夢
みなみさんがそっと手紙を開く
全部で三枚もある母ちゃんからの手紙
みなみさんは黙ったまま読み進め
俺はその姿をじっと見つめていた
長い長い沈黙
見つめていたらドキドキしてきて
思わず窓の方に視線を向けると
静かに泣いている声が聞こえた
明日夢
明日夢
みなみ
みなみ
明日夢
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
みなみ
そう言って
みなみさんが俺の手を握った
明日夢
胸の鼓動が早くなる……
手紙のことも含めて
俺の話を信じてくれたのが嬉しかった
みなみ
明日夢
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
明日夢
みなみ
明日夢
みなみ
明日夢
みなみ
結局、母ちゃんは今も眠ったままになってしまったけど
母ちゃんの残してくれたこの手紙と
会いに来てくれたみなみさんのおかげで
どん底から立ち直ることができた