カウントダウン、君とキスをするまで___。

悠久はね、

年明け頃に死んでしまうんだって。

バカみたいだと思わない？

でも______

ほんとなんだって医者からも、悠久の家族からも

言われた。

私だって最初信じられなかった....。

大好きな悠久が死んでしまうなんて、

いや、信じたくなかったんだ。

だから、この手で.....

私自身で出来ることは_______

パクパクパクっ

その時、悠久はフォークを持つ手を止めた。

ギュッ

バタッと悠久は倒れた。

そして_____

『ありがと。』

彼はそう呟いた____。

あぁ、悠久はもう

行っちゃったんだ...........

どうしてるかな

私は何気なく悠久の日記を広げた。

12月30日

あぁ、もうそろそろだ。

年明け頃にはもう、香奈の元を離れるのか。

そう思うと寂しい。

とてつもなく、寂しい.....

心臓がはち切れそうなほど。

12月31日

明日だ。

生きてることを実感しないと。

香奈に会いたい。

最後まで香奈のそばに_______。

１月１日

もうそろそろ香奈か俺の家に来てくれる。

よかった、香奈が来てくれて...。

あぁ、年明けまで後_______

3分、か.......

息をするだけで肺が苦しいな....

おっと、香奈が来た。

じゃあ、これが最後の日記だな。

じゃあな。

香奈__________。

その瞬間、私の目は涙でいっぱい。

この気持ちが

悠久に届きますように___。