最後の天使を倒し、全天使は消滅した。悪魔執事全員とその主で、天使と悪魔の争いを収めた。
悪魔執事とその主は、もう体力がない状態だった。立ち上がることも出来ず、喋ることがやっとだった。
主
皆…大丈夫…?

ベリアン
はい…

ハウレス
俺も…大丈夫…です…

フェネス
俺も…大丈夫です…

アモン
オレも…大丈夫っす…

ルカス
私も大丈夫です…

ラムリ
ボクもなんとか…

ミヤジ
私も大丈夫だよ…

テディ
俺も大丈夫みたいです…

主
あれ…?ロノとバスティンと…ボスキとナックと…フルーレとラトと…ハナマルとユーハンは…?

ベリアン
確かに…返事がないですね…

ハウレス
探しに…行かないと…バタッ

アモン
ハウレス…さん…、無理しちゃ…ダメっすよ…

ハウレス
でも…探さないと…

ロノ
痛てぇ…

ハウレス
良かった…いた…ロノ…大丈夫か…?

ロノ
ハハ…無理みたいだぜ…

ベリアン
ロノくん…そんなこと言わないでください…

ロノ
ベリアンさん…でも本当のことなんですよ…、天使に頭…殺られましたし…そろ…そ…ろ…

フェネス
ロノ…?

ロノ
………

バスティン
おい…起きろ…ロノ…

ハウレス
良かった…バスティンも…

バスティン
俺より…強いんじゃないのか…?今死んだら…俺よりお前の方が…弱いってことになるが…いいのか…?

アモン
バスティン…

ロノ
ゴホッゴホッ…【吐血】

バスティン
やっと…戻ってきたか…ロノ…

ロノ
ハァ…ハァ…お前には…ぜってぇ負けたくねぇ…からな…

バスティン
そうか…だったら…主様の前で死ぬな…

ロノ
分かってるぜ…そんなこと…

ボスキ
イテテテ…

アモン
ボスキさん…

ボスキ
義手が…壊れちまった…

アモン
ボスキさん…良かったっす…

ボスキ
アモン…よく生き延びたな…

アモン
もう…あの頃のオレじゃないっすよ…

ボスキ
本当だな…強くなったな…アモン…

アモン
悲しい雰囲気で…言わないでくださいっすよ…、ボスキさん…ポロ…ポロ…

ボスキ
泣くなよ…アモン…、死なねぇよ…少し…休むだけだ…

ハナマル
あぁ…いってぇ…クラクラする…

ユーハン
クラクラするのは…、バカだから…ですよ…

ハナマル
へへ…俺は…馬鹿じゃないぜ…?

ユーハン
馬鹿…なんですよ…どう見ても…

ハナマル
懐かしいな…こうやってユーハンと…毎日言い合いっこしたの…

ユーハン
そうですね…いっつもハナマルさんには…苦労してましたよ…

ハナマル
へへ…すまなかったねぇ…でも…楽しかっただろ…?

ユーハン
えぇ…正直楽しかったですよ…テディさんとハナマルさんと一緒に…お風呂に入ったことも…

ハナマル
そうだったねぇ…あ〜ぁ…ちょっと疲れちゃったな…ユーハン…俺…少し寝る…

ユーハン
え…?ハナマルさん…?死なないでください…ね…?

ナック
ハァ…ハァ…

ルカス
ナックくん…

ナック
ルカス…さん…

ルカス
よく…頑張ったね…

ナック
ありがとう…ございます…、皆さんも…頑張って…くださいましたよ…

ルカス
そうだね…

ナック
ルカスさん…ラムリに…会わせて頂いても…いいですか…?

ルカス
うん…勿論いいよ

ルカス
…ラムリくん

ラムリ
どうしたんですか?ルカス様…!

ルカス
ナックくんに…会ってあげてくれないかな?

ラムリ
分かりました…!

ラムリ
…来たよ、ナック

ナック
ラムリ…来てくれたのですね…

ラムリ
ナック…!?足が…!

ナック
いいのですよ…気にしないでください…私は…ラムリと…話したかったんです…

ラムリ
ボク…と…?

ナック
はい…いつもラムリには…厳しくしていましたよね…

ラムリ
うん…そうだったね

ナック
でも…ちゃんと…成長してくれていましたよ…ラムリ…ポロ…

ラムリ
ねぇナック…なんでそんなに弱々しくて…悲しそうな声で言うの…?いつものように強気で言ってよ…

ナック
ラムリ…いつも厳しい私で…すいませんでした…、もっと…優しく接してあげていれば…良かったですね…ポロポロ…

ラムリ
だから…なんでそんなに悲しそうな声で言うの…!いつものナックで接してよ…!ポロポロ…

ナック
フフ…すいません…私としたことが…、大切な執事を泣かせてしまうなんて…許してください…ラムリ…ポロポロポロ…

ラムリ
全然許すよ…!だからいつものように強気で元気な声で喋ってよ…!!ナック…!!そんなに悲しそうな声で…そんなに悲しそうな表情で言わないでよ…!!ポロポロ…ポロポロ…

ナック
フフ…すいませんラムリ…それは…できないみたいです…、ラムリ…貴方は強い方でしたよ…本当に…本当に強い方でした…ポロ…

ラムリ
なんで…?なんでそんなこと言うの…?ねぇナック…!!しっかりしてよ…!!またいつものように言い合おうよ…!!また…いつものようにボクを叱ってよ…!!ねぇナック…!!ポロポロ…ポロポロ…

ナック
ラムリ…私のために…涙を流さないでください…勿体ないですよ…、 フフ…ラムリ…私は…貴方と関われて…本当に良かったですよ…ポロポロ…

ラムリ
ナック…!だからそんなこと言わないでよ…!!最後みたいに言わないでよ…!!ねぇ…!ナック…!!…ごめん、ごめんね…ナック…、ボクがちゃんと仕事しなくてごめんなさい…!!ナック…ずっと一緒にいたいよ…ナック…!!ポロポロ…ポロポロ…

ナック
フフ…ラムリ…最後になるから言っているのですよ…、私の方こそ…すいませんでした…厳しいことばかり教えてしまって…ラムリ…貴方は…本当に良い子です…今まで…本当に…ありがとうございました…大好きですよ…ラムリ…ポロ

ラムリ
ナック…?ねぇナック…!!え…?嘘だよね…?ねぇ…!!ナック…!!ナックってば…!!起きてよ…!!寝起き悪くても起こしてあげるから起きてよ…!!ねぇ!!嘘寝はやめてよ…!!嘘寝してるだけなんでしょ…?ナック…!ポロポロポロポロ…

ナック
………………

ルカス
ラムリくん…ポロ…

ベリアン
ラムリくん…ナックくん…ポロポロポロポロ

ハウレス
嘘…だろ…?ポロポロ…

フェネス
そんなの嫌だよ…ポロポロポロ…

ラムリ
ねぇナック…!!お願いだよ…!!生きて!!ボクのためにも皆のためにも主様のためにも生きてよ…!!戻ってきてよ!!ねぇ…!ナック…!!ポロポロポロポロポロポロ…

ラムリ
えっ…?ナックが…浮いてる…?どうして…?ポロポロ…

ルカス
っ…これはまさか…ポロ

ベリアン
悪魔の契約解除…ポロポロ

ハウレス
悪魔の…?ポロポロポロ…

フェネス
それって…ポロポロ…

アモン
ナックさんが悪魔執事ではなくなる…ポロポロ…

ルカス
そういうことに…なるね…ポロポロポロポロ…

アモン
っ…!?ボスキさん…!ポロポロポロポロ…

ベリアン
ボスキくん…!!ポロポロポロポロ…

ボスキ
皆…泣くなよ…また…逢えるだろ…?ポロポロ…

アモン
そう言いながら泣いてるじゃないっすか…!もう涙が止まんないんすよ…!!ポロポロポロポロ…

ボスキ
ハハ…アモンも…まだガキだったようだな…じゃ…またな…ポロ

アモン
ボスキさん…!!嫌だっすよ…!!オレを置いて逝かないでくださいよ…!!先に逝くなんて聞いてないっすよ…!!…ボスキさん…、またなって…あの世じゃないすか…ポロポロポロポロポロ…

ハウレス
アモン…ボスキ…ポロポロポロ…

フェネス
嘘…ポロポロポロポロ…

ミヤジ
ラトくん…フルーレくん…ポロポロ…

ラト
どうしたのですか?ミヤジ先生、水が零れていますよ?

フルーレ
ミヤジ先生…

ミヤジ
私が泣いていたら…ダメだね…、でも…今だけは…許してくれ…ポロポロポロポロ…

ラト
ミヤジ先生…?どうしてそんなに泣いているのですか?

ミヤジ
ラトくん…

フルーレ
ラト…自分の身体見てみなよ…、俺もラトもボロボロでしょ…?

ラト
そうですね、確かにボロボロです

フルーレ
ミヤジ先生は…俺とラトのことを心配してくださってるんだよ…

ラト
そうなのですか…、ミヤジ先生に心配をかけしまったということですよね…。すいません…ミヤジ先生…

ミヤジ
ううん…いいんだよ…、ラトくん…フルーレくん…動けるかい…?ポロポロ…

フルーレ
俺は…歩くことならできます…多分…

ラト
私は歩くことも出来ません、喋るのでやっとみたいです

ミヤジ
そうか…無理はしないでくれ…。…すまない、涙が…止まらなくてね…ポロポロポロポロ

ラト
…ミヤジ先生、泣かないでください。私が此処から居なくなったとしても、私はずっと傍に居ます

フルーレ
俺もラトと同じです。俺が此処から消えたとしても、ずっとラトと一緒にミヤジ先生を見守っています

ミヤジ
…ラトくんとフルーレくんが消えてしまうのなら…私も一緒に消えるよ。ポロポロポロ…

ラト
っ…ミヤジ先生…

フルーレ
どうして…

ミヤジ
これは私の意思だよ、ラトくんとフルーレくんを二人きりにはさせないからね。ポロポロポロポロ…

ラト
フフ、ミヤジ先生。まだ水が零れていますよ

フルーレ
ミヤジ先生…フフ、ありがとうございます!俺もずっとラトとミヤジ先生と一緒にいたいです!ポロポロ

ラト
おや?フルーレも水が零れていますよ?

ミヤジ
フフ、ラトくんもフルーレくんもありがとう。それに…ラトくんも水が零れているよ。ポロポロポロ…

ラト
おや…?何故でしょうか…?ポロポロ…

フルーレ
ラトも嬉しいんじゃない?ずっと俺とミヤジ先生と一緒に居れるから

ラト
フフ、そうかもしれませんね。ポロポロ…

ラト
おや?なんだか浮いていますね。ポロポロ…

フルーレ
え!?浮いてる!?ポロポロポロポロ…

ミヤジ
どうやら、私達も消えるみたいだね。ポロポロポロ…

ラト
そうなのですか…、っ…ポロポロ

フルーレ
ラト?どうしたの?ポロポロ…

ラト
胸ら辺が痛いです…ポロポロポロポロ…

ミヤジ
ラトくん、こっちへおいで。ポロ…

ラト
はい、ミヤジ先生。ポロポロポロ…

ミヤジ
…ギュッ【ラトを優しく抱きしめる】

ラト
っ…ミヤジ先生…?ポロポロポロ…

ミヤジ
泣いている時に抱きしめられると、少し楽になるんだよ。どうだい?少しは落ち着いたかな?ポロポロ…

ラト
はい、少し落ち着きました。あの…ミヤジ先生…、ずっと…このままで居てほしいです…。ポロポロ…

ミヤジ
あぁ、いいよ。ラトくんが良くなるまで、ずっと抱きしめてあげるからね。ポロ…

ラト
フルーレも此方へ来てください、私が抱きしめてあげます

フルーレ
い、いいよ!俺は!

ラト
おや?顔が真っ赤ですよ?恥ずかしいのですか?

フルーレ
い、いいから!!

ラト
もっと素直になってもいいのですよ?フルーレ

フルーレ
ラトは素直すぎなの!!

ミヤジ
フルーレくん、今回もフルーレくんから引いてあげてくれないかな?このままだと、ラトくんがフルーレくんに飛びつきそうだからね

フルーレ
うぅ…分かりました…、ミヤジ先生

ミヤジ
フフ、ありがとう。フルーレくん

ラト
…ギュー【フルーレを抱きしめる】

フルーレ
…///

ラト
ミヤジ先生、フルーレはやはり体温が高いのですね

ミヤジ
そうだね、フルーレくんは温かいからね

フルーレ
ミ…ミヤジ先生もラトにズカズカ言っていいんですからね…!!//

ミヤジ
(少しやりすぎてしまったかな?)

ラト
フフ、やはりフルーレは恥ずかしがり屋ですね。そろそろ慣れないんですか?

フルーレ
慣れないよ…!!//

ミヤジ
フルーレくん、ラトくん、これからも私達は一緒だよ

ラト
えぇ、勿論ですよ。ミヤジ先生

フルーレ
いつまでもずっと一緒ですからね!

アモン
もう地下組の皆さんは家族っすね…ポロポロポロポロ…

ラムリ
ラトっちもリボンくんもミヤジ先生も、幸せそうで良かった…!ポロポロポロポロ…

バスティン
そうだな…ポロ…

ハウレス
関係が深すぎる…

ベリアン
でも…離れないって幸せなことですよね…ポロポロポロ…

フェネス
そうですね…、ずっと一緒に居られる…ポロポロ…

ハナマル
ん…?ユーハン…?

ユーハン
はい、なんですか…?バカ

ハナマル
ん…?バカって聞こえたけど…気のせい…?

ユーハン
えぇ、気のせいですよ…。耳…おかしいんじゃないですか…?病院…行った方がいいと…思いますよ…?

ハナマル
苦しそう…なのに…めっちゃ攻撃的に伝わってくるの…何故…?

ユーハン
そんなことは…どうでもいいんですよ…、それで…なんですか…?

ハナマル
そんなことって…。……気を取り直して…なんで俺達…浮いてんの…?

ユーハン
あれ…?本当ですね…あぁ…、なるほど…

ハナマル
ん…?何か閃いた…?

ユーハン
私とハナマルさんも…手遅れのようです…

ハナマル
手遅れ…?…あぁ、そういうことか…

ユーハン
これは…バカでも分かるのですね…

ハナマル
バカは…余計だぜ…?ユーハン…

ユーハン
フフ、少しの間でしたが…楽しかったです…ね…

ハナマル
そうだな…ベリアン…また…な…ポロ【ハナマルは、ベリアンに向かって泣き笑いをした】

ベリアン
っ…!ハナマルさん…!!ユーハンさん…!!ポロポロ…

バスティン
ユーハン…ポロポロ…

ユーハン
フフ…ありがとう…ございました…、バスティン…さん…そして皆さん…また…何処かで…

バスティン
ユーハン…!!……ユー…ハン……ポロポロポロポロ…

ロノ
あぁ…オレも限界…みたいです…

フェネス
ロノ…!ポロポロ…

ハウレス
ロノ…!!

ベリアン
ロノくん…!!

アモン
ロノ…!!ポロポロ

ルカス
ロノくん…ポロポロ

ラムリ
ご飯くん…!!!ポロポロポロポロポロ…

ロノ
皆さん…悲しそうですね…、そんな顔…しないでくださいよ…。オレは…大丈夫ですから…、また逢えたら…何処かで逢いましょう…ね……

バスティン
ロノ…?

ロノ
…………………

バスティン
ロノ…!!!ポロポロポロポロ…

アモン
ロノ…!!しっかりするっす…!!

バスティン
おい…俺に絶対負けたくなかったんじゃないのか…?ロノ…そんな中途半端なところでやめるなよ…お前は…どんな時でも諦めなかっただろ…?諦めるのはまだ早いんじゃないのか…?おい…!ロノ…!!ポロポロポロポロポロポロ…

アモン
ロノ…!!お願いっすよ…!還ってきてっすよ…!!ボスキさんも…地下組の皆も…ハナマルさんも…ユーハンさんも…それに続いてロノまで…そんなの嫌っすよ…!!還ってきてっす…!もうこれ以上…消えていく皆を見たくないんすよ…!!ポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロ…

ベリアン
ル…カス…さん…もう…私…、ポロポロポロポロポロポロポロポロ…

ルカス
ベリアン…深呼吸しよう…?少しでも楽になるから…ね?

ベリアン
は…はい…うっ…ハァ…すぅ…ゴホッゴホッ…

ルカス
ベリアン…(呼吸がまともに出来てない…恐らく…精神的と心身的ダメージのせいだろう…)

ベリアン
スゥーハァスゥーハァスゥーハァスゥーハァスゥーハァ…ハァハァハァ…ポロポロポロポロポロポロ…

ルカス
ベリアン、落ち着いて。落ち着ける状況じゃないのは分かってる、でも、落ち着かないと呼吸が上手く出来なくて死んでしまうよ

ベリアン
わ…かり…ま…スゥーハァスゥーハァ…ゴホッゴホッ…ポロポロポロポロ…

ルカス
ゆっくりでいいんだよ、ベリアン。焦らないで、ゆっくり…ゆっくり…ね?

ベリアン
ハァハァ…スゥーハァ…スゥー…ハァ…スゥーハァ…スゥー…ハァ…ポロポロポロポロ…

ルカス
そう…ゆっくり…その調子だよ。言いたいことは今、全部吐き出していいんだよ。溜め込んじゃダメ、苦しくなるから

ベリアン
うっ…あぁぁぁ…!!どうして…!どうして皆消えてしまうのですか…!!どうしてまた私を置いて…どうして…!!私がいるから…?私が全部悪いから…?私だって好きで我慢してるんじゃないんですよ…!!私にだって…限界もあるんですよ…!!

ルカス
うん…うん…ポロポロポロポロ【ベリアンを優しく抱きしめる】

ベリアン
私はいつまで頑張ったらいいんですか…!!いつまで耐え続けたらいいんですか…!!どうしたら皆…私の前から消えなくなってくれるんですか…?ずっと傍に居てくれるんですか…?嫌われ役はもう十分演じてきましたよ…!!でも…一度も報われなかった…!!私が此処に居ていいんだって思えたのに…私が…私が…あぁ…

ルカス
うん…うん…、ベリアン…。君は…本当によく頑張ってるよ、誰もがそう思ってる。ベリアンが動いてくれるから、皆を一番理解してて何でも仕切ってくれるから。ベリアン、本当に感謝しているよ。ありがとう、ベリアン。ポロポロポロポロポロ

ベリアン
私が力不足のせいで…悪魔執事の皆さんを助けることが出来なかった…、私が治療や救助の知識があったら…助けられていたのかもしれないのに…私は…本当に…ポロポロポロポロポロポロポロポロ

ロノ
何…言ってるん…ですか…ベリアン…さん…、ベリアン…さんは…オレにとって…大切な…存在…でしたよ…今まで…本当に…あり…が…とう…ござい…ま…した…、大好き…です…よ…ベリアン…さん…ポロ【ロノは泣いて明るく笑う】

ベリアン
っ…!ロノ…くん…、すいません…本当に…何も出来なくて…ごめんなさい…皆さん…

フェネス
…とうとう来ちゃったね、テディさん。ポロ

テディ
そうですね、フェネスさん。ポロポロ

ラムリ
眼鏡くん…!!くまさん…!!ポロポロポロポロ…

アモン
もう嫌っすよ…もう見たくないっすよ…皆が消えてしまう前兆の…あの浮く姿を…ポロポロポロポロ…(ボスキさん…オレ…もう逝きたいっすよ…、ボスキさんに逢いたいっす…もう限界っすよ…)

バスティン
アモンさん…ポロポロポロポロ

ハウレス
フェネス…!!テディ…!!ポロポロポロポロ

フェネス
ごめんね、俺とテディさんの番が来ちゃった。また、皆と逢えなくなっちゃうね。ポロポロポロ…

テディ
もう消える番なんですか、早いですね。ポロポロポロポロ…

ベリアン
フェネス…くん…ポロポロポロポロ

ラムリ
くまさん…眼鏡くん…ポロポロポロポロ

フェネス
ベリアンさん…皆さんも…泣かないでくださいよ…、こっちまで悲しくなっちゃうじゃないですか…ポロポロポロポロ【笑顔だが泣いている】

テディ
感覚がおかしいですね、悲しいはずなのに何故か笑ってしまいます。ポロポロポロポロ

ベリアン
お二人まで…ポロポロポロポロ

ハウレス
止める方法はないのか…?ポロポロポロポロポロ

フェネス
ないよ、ハウレス。俺の知識の中でもないし、分かってたらルカスさんだってやってくださっているはずだよ。ポロポロ

ルカス
うん…私も知識不足なんだ、まさかこんなことになるとは…

アモン
てことは…このままじゃ全員…

ベリアン
消えてしまう…ということになりますね…ポロポロポロポロ

ラムリ
え…?嫌だよ…!そんなの…そんなの嫌だよ…!!ポロポロポロポロポロポロ…

フェネス
フフ…皆…また何処かで…出逢いましょうね…ポロポロ…

ハウレス
フェネス…!!!ポロポロポロポロ

テディ
皆さんと…出逢えて…本当に…良かったです…楽しかった…ですよ…ポロポロ

ハウレス
どうして二人ともそんなに笑顔なんですか…!!嫌だ…!!二人とも消えないでくださいよ…!フェネス…!テディ…!ポロポロポロポロポロポロ

フェネス
…フフ、ごめんね。それは…ポロ

テディ
出来ないんですよ…ポロ

アモン
フェネスさん…!!テディさん…!!ポロポロポロポロ

バスティン
どうにか…止める方法は…ポロポロ

ベリアン
っ…一体どうしたら…ポロポロポロポロ

ラムリ
…次はボクだったんだ

ルカス
っ…!?ラムリ…!ポロポロポロポロ

アモン
ラムリ…!?ポロポロ

バスティン
なんで皆…消えてしまうんだ…?ポロポロポロ

ベリアン
契約悪魔を…限界まで使い切ってしまったのが…原因です…、それと…全天使を消滅させたことの代償です…

ハウレス
どうしてなんですか…?契約悪魔を限界まで使い切ってしまったのは分かりますが…、全天使を消滅させた代償って…

バスティン
全天使を消滅出来たのに…どうしてそれが代償になったんだ…?

ルカス
全天使が居なくなったから、悪魔はもう要らなくなったってことが一番だろうね

ベリアン
はい、その通りです

ラムリ
どうしてなんだろうね、天使が居なくなったら悪魔が要らないって。天使から守ったのはボク達なんだよ?ってことは、ボクらを道具としか見てなかったんだね…悲しいな…ポロポロ

アモン
だったら、天使と一緒に貴族も住民の奴らも全部消してあげたかったっすね

ベリアン
私も正直そう思っていました。もう悪魔執事と主様以外の奴らは、全部消してしまいたいと

ハウレス
俺もそうです、皆もそうだったと思いますよ…ポロポロポロポロ

ラムリ
ボクももう逝っちゃうな〜…ナックに逢えるのは嬉しいけど…此処の皆と離れるのはな〜…

ルカス
本当に皆逝くことになってしまうのかな…、私もナックくん達に逢いたいな…ポロポロ

アモン
オレはもう…ボスキさんに逢いたくて堪らないっす….ポロポロポロポロ

バスティン
俺も…ユーハンやロノに逢いたい…ポロポロ

ハウレス
フェネスやテディ…ボスキに逢いたいな…ポロポロ

ベリアン
皆さんと…もう離れなくないです…、こんなに辛く…苦しい想いは…もう…味わいたくないです…ポロポロ

ベリアン
っ…!?これは…

ハウレス
…待ってください!主様だけが浮いていません…!

バスティン
っ…!本当だ…

アモン
どうしてっすか…?このまま主様だけとお別れなんて嫌なんすけど…ポロポロ

ラムリ
そういえば…あれからずっと主様の声が聞こえてなかったね…

ルカス
言われてみれば確かに…

バスティン
主様…起きないのか…?

ベリアン
動いてもいないですね…ポロ

アモン
死んでるなんて絶対嫌っすよ…?オレ…もう流石にぶっ壊れるっす…ポロポロポロポロ…

ルカス
それは私もだよ…アモンくん…ポロポロ

ラムリ
主様…!ボク達ですよ…!分かりますか〜?

主
………

ハウレス
まさか本当に…なんてことありませんよね…?ポロポロ

ベリアン
その可能性は…半々ですね…ポロポロ

バスティン
…ちょっと待ってくれ、一つ言ってもいいか?

アモン
ん…?どうしたんすか…?バスティン…ポロポロポロポロ

ハウレス
なんだ…?ポロポロ

ラムリ
え?なになに?

ルカス
いいよ

ベリアン
はい

バスティン
主様が死んでしまったから、どんどん悪魔執事が消えて逝ってるんじゃないか?

ベリアン
つまり…私達、悪魔執事の主様が亡くなられ、悪魔執事の主様が存在しなくなったから、悪魔執事ではなくなっている…ということですか…

ハウレス
てことは…

アモン
主様はもう死んでる…ってことっすか…?ポロポロポロポロ

ルカス
その考えも…あるかもしれないね…ポロポロ

ラムリ
主様…ポロポロポロポロポロ

ベリアン
信じたく…ありません…そんなこと…ポロポロポロポロポロポロ

すると、悪魔執事が居る所一面に真っ白な光が放たれた。
アモン
うわっ…!?眩し…!?ポロポロ

ラムリ
なんで急に真っ白な光が…!?ポロポロ…

ベリアン
あれ…?主様のお姿がない…

ハウレス
え…?あ…本当ですね…

ルカス
主様が…消えた…?

アモン
あれ?オレ達の身体も段々と消えて逝くっすね、ポロポロ

ベリアン
なるほど、本当に最後だったようですね。ポロポロポロポロ…

ハウレス
理解しましたが…理解しない方が良かったです…ポロポロポロポロポロポロ

バスティン
主様…貴方と居れて俺はものすごく楽しかった、幸せだった。ありがとう、主様。ポロポロポロポロポロポロポロポロ…

アモン
涙が止まらないっす…ポロポロポロポロポロポロポロポロ…

ルカス
同じく…涙が止まってくれないよ…ポロポロポロポロポロポロポロポロ…

ラムリ
でも、主様が包まれた光と同じ光で逝けるんだったら、ボクはそれだけでも幸せだよ!ずっと主様と一緒だからね!

ルカス
そうだね、ラムリくん

ベリアン
では、最後に皆さん揃って言いましょうか

ハウレス
いいですね

ラムリ
せーの!

ベリアン
大好きですよ、主様!ポロ

ハウレス
大好きですよ、主様!ポロポロ

バスティン
大好きだ、主様。ポロポロ

アモン
大好きっすよ、主様!ポロポロポロポロポロポロ

ルカス
大好きだよ、主様♪ポロポロ

ラムリ
大好きです!主様〜!ポロポロポロポロ

その後_天使と悪魔執事とその主の存在は、とあるたった一つの本だけに記されている。
悪魔執事全員とその主が最後に存在していた場所には、16色の彼岸花が真っ白な花瓶に供えられていたという。