蓮
蓮
照
照
照
照
照
蓮
それがもし出来たなら どれほど良かったか
何度も試そうとしてきた… でも俺にはできなかった
だって、逃げたところで
どこに行けばいいか分からないから。
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
勝手にこぼれてきた涙を拭う。
しばらく沈黙が続き、それを破ったのは 照さんの一言だった
照
照
蓮
ここに逃げてくる…? つまりそれって、
蓮
蓮
照
照
本当だったらその言葉に甘えたい 今すぐに頼って、楽になりたい
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
俺はその場を動かない2人を置いて 外に出ようとした
でも、それまで黙っていた 翔太さんの鋭い声で 俺もその場から動けなくなった
翔太
翔太
蓮
翔太
翔太
蓮
蓮
翔太
翔太
翔太
蓮
蓮
全身の力が抜けて 俺はその場に座り込んだ
悲しみ、怒り、虚しさ、寂しさ どれともつかない感情が 涙となって溢れ出した
翔太
翔太
翔太
翔太さんは俺の正面に しゃがみこんだ
先程とは、うって変わって 消え入りそうな声だった。
蓮
蓮
蓮
心の底から絞り出した本音だった。
翔太
翔太
翔太さんの方が小さいのに 俺は翔太さんの腕に しっかりと抱き寄せられていた。
俺も、感謝の意を込めて そっと抱き返した。
翔太
蓮
蓮
翔太さんは、俺を見ているようで 俺とは違う何かを見ている気もした
翔太
翔太
翔太さんが 嬉し泣きしていたのか、 悲しくて泣いていたのか 俺には分からなかった
ただ、2人して泣いていたところを、
照
しばらく時間が経った後で 照さんが2人まとめて 抱擁してくれたことは分かった
それから、 俺と照さんと翔太さんでの 不思議な生活が始まった
親にバレないように 俺はなるべく外に出なかった
行方不明届とか 出されてたら怖いな…と思いながらも
俺の意志で家出してここに来たのだから 今更後悔は無かった
スマホに関しては、翔太さんが
翔太
翔太
と没収された。 俺も見たくなかったから 別に困っていない。
ただ、一つ困っていることがあるとすれば… いや、一つどころではないな…
一日の様子を見ていれば分かると思う。
その1 朝のこと。
俺はこの家に来てから 家事とか諸々のお手伝いをしてる
それで、朝は 2人を起こす役目があるのだけど…
蓮
蓮
翔太
照さんは良いのだ 起きる時間おじいちゃん並みに早くて ジョギングとか行っちゃうし
ただこの翔太さんがとにかくめんどくさい。 いや、めんどくさい、というより…
翔太
翔太
蓮
蓮
俺を変な気持ちにさせてくるのだ
ホストのバイトしてるだけで こんなに言うことが誘惑的だとは…
翔太
翔太
蓮
蓮
蓮
そんな感じで 毎朝切り抜けている
翔太さんの冗談は ほんとに心臓に悪すぎる…//
翔太
その2 お見送りの時。
朝ご飯を食べると 翔太さんは大学へ 照さんは夜のバーの開店まで 別の飲食店へバイトへ向かう。
翔太
照
蓮
軽く手を降って見送る …あれ?今日はないかも…?
翔太
翔太
照
蓮
翔太
翔太
照
はい、出た 2人の行ってきますのキスせがみ
蓮
蓮
蓮
蓮
翔太
照
なんて ちょっと意味深な事言いながら 2人は家を出る
その3 寝るとき。
寝る場所は別々とばかり思っていたけど 2人が一緒に寝たいと言いだして 渋々3人並んで寝ている
そしてなぜか…
蓮
翔太
翔太
蓮
翔太
照
照
蓮
翔太
翔太
蓮
蓮
蓮
ちょっと申し訳なくなって 3人で寝ていて 日頃思ってたことを言ってみた
翔太
翔太
照
照
蓮
蓮
翔太
照
と、よく分からない会話が しょっちゅう2人の間でなされて 一日が終わっていく。
正直振り回されっぱなしで、 疲労の方が多い気がするけど
あの頃に比べたら 心がとても軽くなっていると思う
それに、なぜか…
2人の言動にドキドキしてる自分がいる。
このドキドキはなんなんだろう…
そう考えているうちに 眠くなってきたので目を閉じる。
─でも、俺は近いうちに、 この気持ちの正体を知ることになるのだった。
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
8件
続きが楽しみすぎる😃
はよ進んで欲しいw
続き待ってます!