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カフェ・ルチーアへようこそ

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カフェ・ルチーアへようこそ

14 - カフェ・ルチーアへようこそ⑭

♥

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2019年12月14日

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あの頃の僕は若かった

馬鹿な約束をし

その約束は淡く霧の中へ消えていった

???

チハル、よろしくな!

佐伯 千晴

よろしく

佐伯 千晴

お世話になります

???

俺は堅苦しいのは嫌いだ

???

フレンドリーに行こうぜ

佐伯 千晴

わかったよ

ああ、これは…

すぐにわかる

夢の中だ

???

チハル、君のコーヒーは面白くない

佐伯 千晴

え?

???

これ、飲んでみて

佐伯 千晴

なに、これ…

???

「コスタドロ」だよ

佐伯 千晴

凄い、美味しい…

???

君は真面目すぎるんだよ

???

もっと個性を出さなきゃ

佐伯 千晴

そっか

佐伯 千晴

ありがとう

懐かしい

???

日本、帰るの?

佐伯 千晴

うん

佐伯 千晴

店をやっと開けるんだ

???

そっか、おめでとう

???

???

ねえ、チハル

???

下手、だけど聞いてくれる?

佐伯 千晴

うん

???

チハル、アイシテル

佐伯 千晴

…っ

さあ、そろそろ

目を覚まそうか

佐伯 千晴

ん…

幸せなまま目を覚ますことが出来た

佐伯 千晴

佐伯 千晴

起きなきゃな…

コスタドロを入れる

佐伯 千晴

やっぱり彼女の方が上手いな…

無個性な苦味の残るコーヒーを口にし

夢の中の彼女を思い出す

佐伯 千晴

佐伯 千晴

ああ、今日は…

椎名さんとシフトが被っている

佐伯 千晴

はあ…

椎名 結

店長お疲れ様です!

佐伯 千晴

お疲れ様

笑顔は作れているだろうか?

いいや…気づかれているはずだ

彼女はこういう所は鋭いから

椎名 結

店長…あの!

佐伯 千晴

ほら、仕事!

佐伯 千晴

手、動いてないよ?

椎名 結

すみません…

ほら、バレている

佐伯 千晴

お疲れ様ー

結城 淳

お疲れ様でーす

佐伯 千晴

椎名さんもお疲れ様

椎名 結

お疲れ様、です…

僕に似ていてそのクセ殻を自ら破った

彼女が嫌い、だ

だから僕は逃げることを選んだ

いつか彼女が諦めてくれる事を信じて

椎名 結

椎名 結

店長…!

佐伯 千晴

…っ

佐伯 千晴

まさか追い掛けて来るなんて…

椎名 結

話を聞いてください!

ああ、その真っ直ぐな目が

佐伯 千晴

佐伯 千晴

大嫌いだ

椎名 結

…っ

椎名 結

それでも、私は…!

佐伯 千晴

そんな偽善今だけだよ

佐伯 千晴

どうせ君も

いなくなるんだろう?

佐伯 千晴

じゃあね

もう後ろに彼女はいなかった

結城 淳

結城 淳

結ちゃん

家へと帰ろうと戻ると結城さんがいた

椎名 結

結、城さん…

椎名 結

店長に大嫌いって言われちゃいました…

椎名 結

やっぱりお節介ですよねえ!

椎名 結

何勘違いしてたんだろ…

結城 淳

結ちゃん

結城 淳

結城 淳

俺は結ちゃんの事好きだよ

結城 淳

もちろん恋愛感情で

椎名 結

何言って…!

結城 淳

聞こえなかった?

結城 淳

好き

結城 淳

好きだよ

結城 淳

大好き

椎名 結

…っ

椎名 結

違くて…今は店長のこと…

結城 淳

だから

結城 淳

店長の大嫌いを俺の大好きで上書きしたの

椎名 結

そういうこと…

結城 淳

それにさ

結城 淳

俺は真っ直ぐにぶつかってきてくれた結ちゃんに惚れた

結城 淳

だからさ店長にも真っ直ぐにぶつかり続けてよ

結城 淳

惚れさせるくらいの勢いで!

彼は私にいつも自信を与えてくれる

椎名 結

ありがとうございます結城さん

椎名 結

惚れ…は分からないけど

椎名 結

やってみます

結城 淳

うん

結城 淳

協力できる事があったら言って

椎名 結

はい!

椎名 結

さよなら!

結城 淳

バイバイ

結城 淳

結城 淳

まあ、ライバル増えるのは嫌だけど

家に入った私は彼の呟きに気付くことは無かった

素敵な女性になってみたらどうかな

いっておいで

店長の言葉が頭をよぎる

あれら全てを嘘だったとは思いたくない

椎名 結

私に何かできる事は…

きっと話しかけても駄目だ

だから方法を変えなくちゃ

椎名 結

んー

椎名 結

椎名 結

そうだ!

サイフォンを見つめてある事を思いついた

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