燎煉火力発電所
読者さん
読者さん
読者さん
空き缶を潰す手は非常にゆったりとして
まぶたはもうくっつきそうなほど重い
時刻は十九時五十八分
智美
智美
空き缶の乾いた音が響く
部屋の外からの轟音はあれど
雰囲気で言うなら無音とも言えるものだ
読者さん
読者さん
智美
智美
居眠りをことごとく注意する彼女もごらんの有様
椅子に座って腕と脚を組んで
起きてるのか寝てるか曖昧な水面の狭間で船を漕ぐ
読者さん
読者さん
その時だ
夜の二十時
終わりの始まり
智美
智美
読者さん
手をパンっと叩く音でびっくりして眠気が吹き飛ぶ
あんまり急だったのでびっくりして心臓が飛び出そうなほど
それほど彼女が豹変して勢いよく起き出すのだが無理もない
智美
智美
智美
読者さん
智美
智美
智美
智美
読者さん
読者さん
智美
智美
智美
読者さん
読者さん
読者さん
まさにその疲れは疲労困憊
だが……
よく働いたと実感できる気持ちのいい疲れ方だろう
智美
智美
読者さん
智美
智美
読者さん
読者さん
智美
智美
智美
智美
読者さん
読者さん
智美
智美
智美
読者さん
智美
智美
智美
智美
そう言い残すと彼女は部屋を後にする
自分も送れないように部屋を出る……
誰も居なくなった無音の部屋に施錠の音が静かに終わりを告げた
コメント
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誕生日おめでとうございます!!!🎉🎂🍰 600いいねいれときました!