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その音は唐突に聞こえた

ドン、と鼓膜を破る様な音

瞬間、私の思考は停止した

死んだわけじゃない

目の前の光景に脳が追い付かないのだ

相川優

……は、

鶴蝶

ガフッ……

血を吐く家族、

稀咲鉄太

邪魔なんだよ、てめぇは

家族に打ち込んだ凶弾の原因を持つ友人

相川優

な…に

言葉が出ない

鶴蝶

うおおおおおお!

咄嗟に鶴蝶は稀咲の元へ拳銃を奪いに出た

相川優

辞めろ!鶴蝶!

気付いた時には叫んでいた

でも、間に合わなかった

稀咲鉄太

死ね

ドンドンドンッ

ドン

相川優

あ……ぁ

銃の音とは別に、鈍い音がした

私は、その光景を忘れられないだろう

相川優

イザ……ナ…?

黒川イザナ

ガフッ

稀咲鉄太

イザナ!?

ドサッ

二人のことには、全員が驚いた

私だって、……

相川優

え……?え……?

困惑しか出来ない

黒川イザナ

何やってんだよ……

黒川イザナ

身体が勝手に動いちまった

鶴蝶

何でッ……お前は俺を捨ててでもお前の時代を作らなきゃッ……

二人の夢は、王国を作る

私にはその夢の手伝いは出来ないと思った

二人より先に養子に取られたから

そのことを、今は強く恨む

黒川イザナ

俺らの……時代だよ

その後は、イザナは自分の事、真一郎の事、エマの事、

全部話した最後に、か細くなった声で私を呼んだ

黒川イザナ

優……

相川優

何?

黒川イザナ

俺……お前の事が大好きなんだ

相川優

え……?、

黒川イザナ

出会った時から……ずっと

黒川イザナ

だから……

ずっと笑っててくれ

その言葉を最期に、息をするのを辞めた

相川優

はぁッ…はぁッ……ひぐッ

私は泣きそうになった

でも、必死にこらえる

今は全ての感情を殺したい

相川優

……稀咲

相川優

二人は、私の大切な人だって言ったよね?

花垣武道

優……

相川優

何で……鶴蝶を撃ったの?

稀咲鉄太

……俺の計画の邪魔になったからだ

相川優

……こんなお前だけにしか利益が無い計画のために……

私は歯を食いしばった

相川優

二人はッ……

稀咲鉄太

……お前のせいだろ

相川優

は?

稀咲鉄太

お前のせいで2人は死んだ

何言ってんの?

相川優

何……

稀咲鉄太

お前はいつも足を引っ張り、俺の計画を無駄にする

相川優

……

稀咲鉄太

今回だって、佐野エマさえ死んでりゃこうはならなかった

稀咲鉄太

皆お前のせいだ

稀咲鉄太

お前が殺したんだ

何か、頭の中で白く弾けた

そこからは、全部どうでも良くなって

ただ二人を抱きしめるだけだった

相川優

……ごめんね、イザナ、鶴蝶……

あの後の事は、あんまり覚えてない

稀咲は半間に回収されて

……結局彼も、稀咲を選んだ

そう思ってしまった

修二は、違うのに

どうしても修二ともう一度呼べない

私は家に書き置きを残して出ていった

修二へ 私は、家族が居なくなって、二人を殺した稀咲を選んだ修二とは暮らせないと思い、出て行くことにしました。この後のことは自分で考えます。今までありがとう。愛してます。探さないで。               優より

相川優

あー……

稀咲が死んで、修二は逃亡

書き置きを残したのにメールも電話もかけてこない

きっと私を諦めた、または元からどうも思ってなかったんだ

今は、色々1人で野宿中

相川優

暇だな……

佐野万次郎

……優?

相川優

あれ、マイキーじゃん

あの日から、私はどうしたのか色の感覚が鈍った

色彩感覚じゃなくて

感情の色の表し方が

佐野万次郎

何でこんなとこに?

相川優

家ねぇから野宿

元々私が住んでいた家は、食費の為に売ってしまった

ということで私は絶賛家なき子

佐野万次郎

ならさ、俺のアジトでもくる?

あの抗争の後から、少しずつマイキーは黒くなった

まあ、ほんの少しね

アジト、というのは簡単な倉庫だ

相川優

あー。うん

相川優

ありがと

そうして、この日は何とか寝床にありつけた

三天戦争入れます? エマちゃんいても闇堕ち的な。コメントで教えて欲しいです!! NEXT→♡150 👁10~

不良少女と死神くん

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コメント

3

ユーザー

♡200押しました。続き楽しみです。

ユーザー

是非とも見てみたいです(((o(*゚▽゚*)o)))

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