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em
ま、まぁ、取り敢えず部屋に向かいますか。
sha
あ、案内中やったん？
zm
そうやで〜！シャオロンも一緒に行くか？
sha
ん〜、暇やし行くわ。
zm
さ！行くでぇー！
エミとシャオは途中で別れました。
zm
こんなもんやな。
アンド
ありがとうございます。
アンド
一つ質問なのですがこの国にしんぺい神様はいらっしゃいますか？
zm
ペ神？居るけど…どうかしたんか？
アンド
A国の総統陛下様がよく口にしていました。
zm
…？総統が、？
zm
それは…なんでか分かるか？
アンド
、いえ、分かりません。
zm
、そぅか、
zm
ま！今日やる事はないし！ゆっくりしときや！
アンド
お気遣いありがとうございます。
zm
おう！じゃあな！
アンド
はい。
アンド
[電源OFF]
ｺﾝｺﾝ
rbr
アンド。グルッペンが呼んどるで。
rbr
…？入るで。
rbr
…あれ、これもしかして電源落ちとるか？
rbr
えぇ〜、どないすればええんやろ…
rbr
…アンド〜？ﾄﾝﾄﾝ
アンド
[振動を察知しました。]
アンド
[電源ON]
アンド
…
rbr
うぉ、アンド、？
アンド
ロボロ様。
アンド
ご要件は。
rbr
グルッペンが呼んどるでって言いに来たんやけど…
アンド
分かりました。ありがとうございます。
ｺﾝｺﾝ
gr
アンドか？
アンド
はい。
gr
入れ。
アンド
失礼します。
アンドさん、？
アンド
もしかしてしんぺい神様ですか？
sn
そうだよ。
gr
早速だがアンド。質問だ。
gr
何故、A国総統がしんぺい神の名を良く口にしていたか教えてくれ。
gr
正直に。
アンド
しんぺい神様は、｢三日月は名の果て｣と言う話を知っていらっしゃるはずです
sn
ッ…、
gr
三日月は名の果て…？
sn
僕が産まれ育った村の伝統…みたいな、？
sn
三日月の夜。月明かりが一番の場所で20も無い女性が亡くなると名が無くなる…
gr
名が無くなるとは…、？
sn
人として生きていた記憶が消え去り感情の無くなった死に物になる。
アンド
しんぺい神様の家系は不思議な物ですからね。
sn
あぁ、そうだね
sn
故郷の村は貧しい訳でも無いし、なんなら村の人達の交流も盛んな良い村だったよ。
sn
だから、神なんて無縁って言うぐらいに皆幸せだった。
sn
でも…そこに僕が産まれた。
sn
普通の人じゃ有り得ない薄水色の髪。薄水色の眼。
sn
有り得なかったんだろうね。
sn
だから僕を“神という異物”として育てた。
sn
一年に一度。神に若い女性を捧げる。
sn
そうすると神が引き換えに幸せをくれる。
sn
それが、｢三日月は名の果て｣なんていう風習が出来た。
gr
名が無くなる…それは君もなのか？アンド。
アンド
どうでしょう。私には分かりません。
アンド
何にせよ、記憶が無いのですから。
アンド
真実を知っているのは、A国総統陛下様としんぺい神様だけです。
sn
…あぁ、僕は全てを知っている。
sn
アンド。君の正体も。A国総統の意図も。
sn
絶対、君を救うから。
アンド
ありがとうございます。
gr
…、アンド、君は今暗く深い海の底に居る。
gr
君に幸せな未来があらんことを。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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