/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
金髪の男
なぁ、君たち
結花
………
桜
なんですか？
金髪の男
あのさぁ、みーちゃんだよね？
桜
誰がですか？
金髪の男
あ、その隣にいるポニテの子
金髪の男
ほら、みーちゃんでしょ？
桜
……
桜
どちら様でしょうか？
金髪の男
君には聞いてないんだよ
金髪の男
なぁ、みーちゃんだよな？
美空
？？
美空
なんのことですか？
金髪の男
とぼけんなよ！
金髪の男
お前、ツッタカターで炎上したやつだろ？
美空
いえ、違いますけど……
もう、ここまで……
お母さんとお父さん、ごめんなさい…
金髪の男
なぁ、
金髪の男
ふざけるのも大概にしろよ？
金髪の男
だって俺の事
金髪の男
「ただのチャラ男でお金くれるだけ、なのに本気になってバカみたい」
金髪の男
って送ってきたもんなぁ！？
え？？？
人違いじゃ？
あのアカウントが、もしかして
そんな………
美空
えっ、
美空
私、そんなメッセージを送ったことはありませんし
美空
あなたの事、知りません
金髪の男
あぁ？
金髪の男
何しらばっくれてんだよ？
金髪の男
お前、特定されてるぞ
金髪の男
まさか本名を偽ってたとはな
金髪の男
お前は浜崎真実、そうだろ？
え？
みなポカンとしている
なんで真実が？？？
美空
いいえ、違いますよ……
金髪の男
はぁ？
結花
ねぇ、ほんとに人違いだからほっとこうよ
加奈子
行こっ！
美空
人違いです！すみません！
結花と加奈子に引っ張られ私は学校へと急いだ
ザワザワ
やっぱり、と言った感じ
教室に入るなりクラスメイトが一斉に私たちを見る
そして互いに顔を見合わせてヒソヒソと何やら話している
きっとあの事だろう
紫織
おはよ
紫織
大変なことになったね………
美空
うん……
正直怖い
あの時の事を思い出す
でも今はみんながいる
結花
そういえばさ
結花
今日早速、登校するときに美空が話しかけられたんだけど
加奈子
あーね
加奈子
私も不思議に思った
紫織
なに〜？
結花
なんかあの事で絡んできたんだけど
結花
あのアカウント他にも問題投稿とかメッセージしてるみたいで
結花
結構しつこく絡まれてた
紫織
え、大丈夫だったの？
桜
大丈夫だったよ〜
結花
だけどね、
結花
えーっと……
結花
そうそう、何故か浜崎真実ですか、って聞いてきたのよ
紫織
え？
紫織
どういうこと？
紫織
真実って、あの、春奈の隣にいつもいた……
桜
そ、その真実。
桜
でも真実の名前が特定されてるみたいで
桜
みんななんでかなぁ……って
紫織
あー
紫織
でもネット特定って正確だからね
紫織
マンションとかアパートだと間取り
紫織
外で撮った写真なら瞳に映った景色
紫織
それに光の反射と影からどこで撮ったかバレるんだって
紫織
そういうのもあって
紫織
掲示板で特定された個人情報は
紫織
ほとんど正確、なんだけど……
美空
もしかして………
美空
真実がやってた、とか？
加奈子
あー！
加奈子
そうかもね
加奈子
だってあの子、いつも春奈にベッタリで
加奈子
春奈が学校来なくなった途端ぼっちなんだもん
加奈子
春奈しか縋りつけなかったんだよ
加奈子
だから
加奈子
春奈が真実に命令した、とか？
紫織
でも春奈の事だし
紫織
美空の家の近所まで行かない？
美空
あ、
美空
真実、私の家の近所になったんだよね
結花
え？
加奈子
ほんと？
美空
引っ越してみんなと家が近い住宅街に住むことになったじゃん？
美空
ちょっと奥まった所にある離れた一軒家だったけどさ
美空
大きな住宅街のほうまで引っ越して
美空
家が近くなったからみんなと登校してたけど……
美空
確か真実って、
美空
私たちが住んでるエリアの隣の
美空
ちょっと高台になってるあの辺
結花
あー！
加奈子
あそこだけね、離れてるよね
美空
確かあの辺だった気がする
紫織
ってことは……
桜
もしかして、真実がほんとに……
クラスメイトの誤解は解けないままだけど
あの件の真相が分かってきた、ような……
きっとこれは長い戦いになる
けれど、次は負けないから―
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
