この作品はいかがでしたか?
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和side
和也
イライラしすぎてリビングのドアを乱暴に開ける。
バタンッ!
和也
俺の…、俺の
真菜を奪いやがって…
しかも、俺が居る前で堂々と
和也
和也
和也
何もやる気がしない、ただ、無性にイラつきだけがずっと残ってる。
ガラン、とした家の中、仕方なくベッドに寝転がる。
和也
確か…“翔”とか言ってたよな
真菜と同じ会社で……
和也
俺はベッドの傍に置いてあった携帯を手に取り“ある人”へ電話をかける。
和也
フフッ
翔とか言う奴、笑っていられるのは……
今のうちだけだからね――…?
真菜
あれから数時間後、和の元に帰すわけにはいかないって言う翔に連れられて来たのは翔の住んでるマンション。
翔
緊張する私に向かって翔はお腹を抱えながら笑っている。
真菜
翔
困ったような表情しながら不意にポンポンッて頭を軽く叩いて、部屋へと案内する。
翔ってたまに意地悪だけど優しいよね
まるで、私が大好きだった… “昔の和”みたい
翔
真菜
翔
それから、リビングに足を運べば雑誌や上着などが散らばっていた。
真菜
翔
真菜
会社では何もかも完璧ですごいなって思ってたけど“片付け”っていう苦手分野あったね(笑)
しかも必死になってる姿がいつも会社でみる翔と全然違って、なんか可愛い、って思えたり(笑)
翔
次に入ったのはシンプルな部屋で1人用のベッドに机、クローゼットが置いてあるだけ。
真菜
翔
真菜
翔
いかにも“忘れてました~”って顔で言う翔。
翔
真菜
翔
真菜
翔
翔……、貴方今、なんて言いましたか?
真菜
翔
翔
まるで他人事かのようにサラリとそう言う翔。
いや、私、一応……“女”なんですけどね?
しかも、さ、翔のベッド一人用だろうし、絶対狭いでしょ!!
翔
真菜
翔
真菜
翔
翔
そう言われ、翔のベッドへ行けばそこには一人用にしては大きすぎるベッドが1つ。
真菜
翔
翔side
チュンチュン
翔
今日は珍しく目覚ましもなく目が覚めた。
俺…朝弱いはずなんだけどなぁ
なんて思いながら枕元にある時計見たらまだ6時。
今日は仕事が休みの日だからゆっくりできるな
ふと、真横を見れば気持ちよさそうに眠っている真菜の姿。
昨晩は結局あの後一緒に寝ることになって、そのまま寝ちゃったんだよなぁ
翔
俺はそっとベッドから出る
真菜
翔
さっきまで気持ちよさそうに眠ってたのに… 今度は何か寝言言ってる?“やめて”って聞こえたけど
アイツにやられている夢でも見てんのか?
目から涙が少しで出るし。。。
俺は再びベッドの傍へ行き自分の服の袖で真菜の涙をそっと拭い
翔
眠っていて聞こえないだろうけど真菜にそう優しく声を掛けポンッて優しく撫でる。
翔
和side
和也
朝が来た、でも真菜はいない、どうせあいつのとこだろうけど
その時携帯に着信が入る、例の“あの人”からだった。
和也
???
和也
???
和也
???
和也
???
和也
???
和也
???
和也
???
和也
???
プツン
和也
真菜
真菜
目が覚めたのと同時にいつもと違う景色に戸惑う私。
真菜
和…1人で大丈夫かなぁ?
ハッ!何で和の事考えるんだ?私…
真菜
チカチカ光ってる私の携帯。
そう言えば…全然見てなかったかも…
携帯を開くと着信とメールを合わせて軽く100件近く……
電話もメールもほとんどが和からので、和以外の何て5件ほどしか来ていなかった。
真菜
怖くなって思わず携帯をその場から落としてしまった。
カシャンッ!
か…和。怖い…怖いよぉ…
その時、翔が部屋の中にタイミング良く入ってきた。
翔
翔は心配そうに顔を覗き込む。
真菜
翔
真菜
カタカタと震える私の身体…翔はそれを包み込むように優しく私を抱きしめた。
数分後
真菜
翔は抱きしめた腕をなかなか離そうとしない。
真菜
翔
翔は慌てて抱きしめていた腕を離す。
真菜
翔
真菜
翔
真菜
翔
真菜
翔
コメント
18件
続きみたい!後、新作ストーリー、雅紀さんと映画、貧血にご用心、翔ちゃんの新しい趣味、大型テレビ争奪戦、水族館改造プロジェクトを投稿したので、是非見てください!!
今回も面白かった! また、次回を待ってま~す!
続きがめちゃくちゃ楽しみ!