保安官
リーンフリート
私の一言に反応した彼が掴みあげていた 1人を話その場に落とすと、ハイガード達は慌てて整列し… 3人が彼を正面に見据え、横一列に並ぶ。
衛兵
覇気のこもったその声に反応するかのように、3人が踵を付けた直立姿勢… 胸を張り、右腕の親指から中指の三本を揃えて側頭部に付け、掌をリーンフリートに向ける姿勢を取っていた。
統率の取れた所作から見るにそれはハイネリウス式の軍隊敬礼である事がわかる。 衛兵たちに向き合ったリーンフリートが、一人一人を見据えながら静かに告げる。
リーンフリート
衛兵
その直後、衛兵達は私達3人に片膝を付いて頭を下げて来た。
衛兵
衛兵2
衛兵3
使用人エレノア
使用人ミランダ
保安官
リーンフリートと呼ばれた彼の事が気になって仕方がないものの 目の前の者達をそのままにさせて置く訳にはいかない… こちらも片膝を着いて、中央の衛兵の肩に触れる。
保安官
衛兵
こちらの顔を見てくる… その顔から悔いていた事は十分読み取れた。 若手とはこういう失態を繰り返して成長していくもの… 誠意を示したならばそれで十分なのだ。
立ち上がり、先程の敬礼をもって、衛兵達は速やかにその場を去っていく…
その様子を見送ったあと、騎士長が改めて頭を下げて来た。
リーンフリート
ミランダさんとエレノアさんが、恋する乙女の表情を浮かべて騎士長に擦り寄った。
使用人エレノア
使用人ミランダ
リーンフリート
戸惑いを含む苦笑いを見せて2人をたしなめる騎士長。
対して私は、落胆を覚えて彼を見てしまう。
声、姿は確かにジョンソンに瓜二つだが… 彼の纏う空気は若手ではなく一流軍人のそれ…
ジョンソンとは3年の付き合いがある。 ただ…
保安官
リーンフリート
どうしても… 聞かずにはいられなかった…
保安官
リーンフリート
保安官
取り繕う様子は無かった… 残念でならないが、彼は別人だ…
保安官
リーンフリート
騎士長も先程の衛兵同様の敬礼を示してくる。
リーンフリート
「では…」 そう言い残して騎士長は去って行った…
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