吸血病

体育館倉庫

相変わらず独り言が大きく感じる

いやっ

実際に大きいのか......

こんな俺に話かけてくれる 人がいるんだ〜っと

関心したのと同時に 美味しい匂いが

貧血気味の俺にとっては 結構キツい状態だ

身柄が小さいからか 少し戸惑う

グイッﾀﾞｯ

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

泣いてるの？

ギュッ

吸血病なの？！

どうなってるの？

今センラさんと言う2年生に 腕を捕まれこの教室まで 来たんだか......

僕に触れた手がとてつもなく 冷たい

怖いはずなのに

この人は違う気がする

そして今......

ｶﾞﾌﾞｯ

僕の顔の隣にあの人の顔が！！

壁にドーーン

俺はそのまま教室を飛び出した

わかんない

もう分からないよ

あんな事が起きたのに パートナーに！！

しかも脅してきたし！！

大丈夫かな......

ってあんな酷いことされて心配してる自分がどうかしてる

今もまだ

噛まれた跡が痛く感じる

ﾀｯﾀｯﾀｯ

まぁ当たり前か

いきなりあんな事して

そりぁ怒って当然だ

でも先輩の血が欲しい

我慢しなきゃ

先輩に悪いし

他にパートナーが出来ればいいんだけど......

俺は毎回先輩にウザ絡みを 繰り返した

俺は毎日うらた先輩に 会いに行った

理由は1つ

血が欲しいから

まぁ最近はシンプルに先輩に 会うのが楽しいしね

俺は体育の時間に急に目眩を起こした

今日は3年と合同授業なのに

今日は貧血が酷いから 余計にイラつく

体育館倉庫

先月に血を飲んだからか

今回はとても辛い

ガラガラ

先輩が近づくにつれ甘い匂いが 漂う

いつの間にか俺は 先輩の血を求めているんじゃ無くて

俺は先輩を求めていた

先輩はわざと手傷つけ 血を流した

腰に手を回すと涙目になる 先輩

好き だからパートナーにならせて