翠星 雹嵐
…納得やな
黒葛原 良
俺もそうだと思う
黒葛原 良
だって今までBloodの本拠地が敵にバレたことなんてなかったし。
V
はぁー、
V
仲間を信用しすぎちゃってたね…
翠星 雹嵐
やから言うたやろ?
翠星 雹嵐
油断禁物やって
黒葛原 良
今回だけは雹嵐の説教受けてやるか…
翠星 雹嵐
なんで上から目線やねん
V
…ん?
黒葛原 良
どうした?
翠星 雹嵐
なんかあったん?
V
いや、ちょっと待っててくれ
V
電話だ。
???
ボス…?
V
どうしたんだい、
V
マリ_。
V
なにか情報でも見つけたのかい?
雨宮 マリ
それに近いかなぁ、
雨宮 マリ
とりあえず情報を渡したいからチャットの方開いてほしいの…。
V
んん、了解だ。
???
おい、起きろ。
誰かが僕のことを呼んでいる気がする
???
聞こえてないのか…?
(もう少しだけ眠らせてほしい)
そんなことを思っていると
ガンッ…!
蒼瀬 尊
いっだぁぁぁぁぁ!!!
簗瀬 空
あ、やっと起きた
蒼瀬 尊
"やっと起きた"じゃないんですよ!!!
蒼瀬 尊
すっごく痛かったんですけど…!?
簗瀬 空
いや、だって、起きなかったから…、
簗瀬 空
なんかすまん…。
蒼瀬 尊
うぅ、なんか申し訳なくなってきた…
蒼瀬 尊
こっちこそすみません…
簗瀬 空
いや、お前はなにも…
簗瀬 空
ふぅ、とりあえず俺がお前を起こしに来た理由を言っていいか?
蒼瀬 尊
は、はい。
蒼瀬 尊
(初日で遅刻しちゃった…???)
簗瀬 空
お前に話したいことがあると黒葛原が言ってた、
簗瀬 空
今すぐ食堂に行け。
蒼瀬 尊
話したいこと…?
簗瀬 空
それは俺も知らない、
簗瀬 空
でも大事なことらしい。
蒼瀬 尊
え、ええ…
簗瀬 空
食堂が分からないなら案内するが…
蒼瀬 尊
い、いえ
蒼瀬 尊
大丈夫です!!!
今日はきっと人生で一番大きな声を出した日だった_。
食堂につくと人はあまり居なかった
蒼瀬 尊
つ、司せんぱーい
黒葛原 良
おっ、尊おはよう。
蒼瀬 尊
おはようございまーす…。
蒼瀬 尊
今日は何用で…?
黒葛原 良
察しがいいな…
黒葛原 良
それじゃあ話すか…
黒葛原 良
長期任務のやつが居るってのは雹嵐に聞いただろ?
蒼瀬 尊
あっ、はい
蒼瀬 尊
皆さんに挨拶する時に聞きました。
黒葛原 良
その長期任務のやつは潜入調査をしてるんだ
蒼瀬 尊
潜入調査…?
黒葛原 良
ああ、
黒葛原 良
昨日ニュースを見せただろ?
蒼瀬 尊
はい
黒葛原 良
ニュースに映ってたフード男だが、
黒葛原 良
あのフード男は前々から存在自体は噂されてたんだ、
黒葛原 良
で、昨日になってようやく姿を見れたってわけなんだ
蒼瀬 尊
それで…?
黒葛原 良
フード男の情報を見つけるためにその長期任務のやつは潜入調査をしてたんだ、
黒葛原 良
そして昨日新しい情報がまた見つかった、
黒葛原 良
フード男らしきやつを見つけたらしい、
黒葛原 良
だが一人だけじゃ危険ってことで誰かを送ってくれと頼んできたんだが…
黒葛原 良
正直に言うと潜入してるところは大学なんだ…。
蒼瀬 尊
ふぁっ…!?
蒼瀬 尊
あのフード男は学生ってことッ…!?
黒葛原 良
ああ、まぁ問題はそこじゃなくて
黒葛原 良
Bloodには学生が少ない、
黒葛原 良
だからお前に行ってほしいんだ。
蒼瀬 尊
え、僕にッ…?!
黒葛原 良
勿論OKだよな?
そう言いながら黒葛原は蒼瀬に微笑む
蒼瀬 尊
ひっ、
蒼瀬 尊
い、いけます…!