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#まおクラ
五十嵐零斗
866
五十嵐零斗
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魔王城 地下倉庫
⚔️
タイガ
( ㆆωㆆ )ジロリンチョ
タイガ
タイガ
タイガ
タイガは暫く剣とメンチ切りをしていたが ふと力を抜き、剣をまた鞘に戻した。 なんとも言えぬ顔で空を仰ぎ──
タイガ
更に三十分後、 ある程度地下倉庫を整理し終わり、 彼は改めて辺りを見回してみると 地下倉庫は老朽化こそ進んでいるが、 意外と広く明かりも多い。 きちんと修理すれば 新たに部屋を作れそうな位だ。 まぁ、わざわざ地下倉庫の 整理をした甲斐はあったろう。
タイガ
ふらふらのまま壁によっかかり座り込んだ、 その時だった──
カチッ
タイガ
ガコンッ!!
タイガ
タイガ
突如寄っかかっていた壁が変形し、 そのまま穴の中へ落ちてしまう。 ばいんばいんとゴムマリの如く跳ねながら 階段を転がり落ちると、 とある空間に辿り着いた。
タイガ
頭を擦りながら周囲を見回すと、 湿っぽい空気が空間を満たす 不思議な隠し部屋らしき場所だった。
タイガ
タイガ
タイガ
タイガは壁の微細な溝に気づき、 ほんの好奇心からその溝を押した。
パコリ、という音が鳴ったと同時に 壁の一部が変形し、小さな金庫らしき 物が現れた。随分とまぁ凝った仕掛けである。
タイガ
タイガ
タイガはバールを手に取り、 軽く回してから構えた。 完璧にクールなポージングだが、 絶妙にショボいのが彼らしい。 というか、服装的に空き巣にしか見えないが。
タイガ
ギギッ……!!
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
『バールでこじ開けるのは多分無理。』 タイガはそう考え、ヤケクソで 金庫に向かって全力の蹴りをかました。 べしゃり、と鍵部分が粉砕され ギギギと錆びたブリキ人形のように ゆっくり金庫の扉が開かれていく。
タイガ
タイガ
タイガ
そこには、やたら上質な箱に包まれた箱と 謎の紙が置かれてあった。 好奇心のまま箱を開けてみると……
タイガ
瓶は黒く、中の液体が何色なのかすら 分からない。恐らくポーションか何かだろうが そんなに価値のあるポーションなど 聞いた事が無い。 光源で瓶を透かしてみると、 液体の色はあの剣と同じように赤黒く、ワインに見えなくも無い色をしていた。
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
あっさり好奇心に負けたタイガは その瓶の入った箱と先ほどの剣を持って 地下倉庫から地上階層へ戻るのだった。
魔王城 談話室
談話室に戻ったタイガは、 おやつに残しておいたスコーンを頬張りながら剣と瓶を観察していたが、 類似性など"赤黒い"程度しかなかった。
タイガ
タイガ
タイガが小瓶を置いた、 その時だった──
ツルッ
タイガ
タイガ
タイガ
微かに残っていた手の油で、 うっかり小瓶がスコーンの皿に盛大に ぶちまけられたのだ。 幸い小瓶は割れていないが中身が溢れて スコーンはべしゃべしゃ、クロスに まで被害が及んでいる地獄絵図が談話室の片隅で出来上がっていた。
タイガ
タイガは悔しそうに拳を握り、 歯を食いしばった。 この男、案外食い意地が張っている。
タイガ
(՞ ̳( *¯ ꒳¯*)クンクンスンスン
タイガ
タイガ
タイガ
タイガは思い切ってスコーンを掴み取り、 一口でもきゅもきゅと ハムスターのように食べきった。
タイガ
タイガ
タイガは食べ終わってトレーを片手で 持ちながら、ふと思い出したように 首を傾げた。
タイガ
|*・ω・)チラッ(時計を見やる)
時計を見やると現在時刻は13時10分、 まだ真っ昼間だ。 彼にはやりたい事が幾つかある── 一つ目は茨や蔓でがんじがらめの庭の掃除、 二つ目は無駄に広すぎる魔王城の遺品整理、 三つ目は…魔界の西地方・ベルフェルド、 つまり王都のトラブル解決だ。
タイガ
タイガ
・ ・ ・
タイガ
そう言ってタイガは意気揚々と 次に整理したい場所、大図書館へと向かった。
タイガ
高い天井、古い木の匂い、視界に 広がる沢山の本達……さすがは 魔王城の大図書館と言わんばかりの広さだった タイガは入り口で石像のように 硬直したまま動かない。
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
タイガが一番手前で端っこの本棚に 駆け寄り手を伸ばした… そう、その時だった ──
コメント
1件
うわぁ〜〜〜今回もめっちゃ面白かった!!😭💕 タイガくんのドジっ子っぷりが最高すぎるww 赤黒い剣に続いて瓶まで出てきて、しかもスコーンにぶちまけるとか完全にコメディ展開じゃん🤣 「俺の強い胃袋ならイケる!!」で食い気に走るの、めっちゃ人間味あって好き〜〜!! 大図書館の広さに固まるところも含めて、このテンポ感たまらんよ… 次回も待ちきれない!零斗さん更新お願いします🙏💕