虚空と愛

ワンク 前回+‪α‬ 類が闇堕ち気味 殺人描写あり

小さい頃から、どこを探しても、どうやっても見つからなかった愛。

両親から愛してると言われても、何も心に響かなかった。

司くんと出会って、

これまでにないほど優しくされ、甘やかされて、

愛しあって、

やっと見つけた愛。

なのに、愛を知った僕をみんな否定、拒絶した。

「普通じゃない」「おかしい」「一緒に居たくない」「怖い」「有り得ない」「頭がおかしい」

散々言われて

きっと司くんなら裏切らない。

そう思って一緒に居て、愛してきたけど

やっぱり司くんも裏切った。

最初から僕を拒絶して、他に助けを求めて、僕のことは完全に悪役にして

どうして？何がいけなかったの？

僕は人を愛したらいけなかった？

そう思っていたら、記憶を消されて。

前の「愛を知った僕」はなかったことにされ「愛を知らない純粋な僕」を求められた。

何も知らなければ良かったんだ、愛も優しさも、何もかも知らなければこんなことにはならなかったんだ。

「僕」が必要とされないことなんて、なかったのに

僕自身を愛してくれる人なんて、居やしない。

そう知ったから、もう

数日前

ー　深夜　裏路地　ー

((〃))は1つ前の(())と同じ中身ってことです

ー　類の家　ー

優しいのはいい事だけど、ちょっと困るな

少し威圧しないと言うこときかなさそう。

なんだか、類が類じゃないみたいな

なんというか、怖い？

わからないけど、少し危機感持たないといけないな……

あの類に限って、また酷いことなんてする訳ない

それに、それはオレが防いでみせるって約束したんだ。

絶対に防いで見せ──

next→9.END 真理