駿
(何食わぬ顔で微笑みながら)皆さん、おはようございます。今日も誰も消滅していなくて本当に良かったですね

大翔
本当だねえ。人狼も昨日は襲撃をサボったのかな? それとも……誰かが陰で守ってくれたとか?

遥太
(大翔を鋭く睨みながら)……ただの気まぐれだろう。それより大翔、お前は昨日、泰輝が洗脳エリアから戻ってきたとき、ずいぶんと視線を逸らしていたな。何か後ろめたいことでもあるのか?

大翔
おっと、手厳しいね遥太。僕はただ、目が死んじゃった泰輝を見るのが怖かっただけさ

弥
(遥太の前に一歩踏み出し、大翔を睨みつける)おい大翔、テメェさっきからメガネ(遥太)にばっかチョッカイ出してんじゃねえよ。目障りなんだよ

大翔
へえ、弥はいつも遥太を庇うんだね。仲が良いことで

弥
あ? 仲なんか良くねえよ。俺はただ、こいつの『理屈っぽい長話』が途中で遮られるのがイラつくだけだ。おい、遥太

遥太
……なんだ、弥

弥
(遥太の耳元に顔を近づけ、周囲に聞こえないほどの低い生声で)……お前、昨日言ってたこと、ちゃんと守れよ。冷徹な監視員サマが、議論でボロ出すんじゃねえぞ

遥太
(弥の吐息が耳にかかり、一瞬だけアバターの頬がカッと赤くなる)っ……! 当たり前だ。お前こそ、僕の視界の端から勝手に消えるな

弥
(不敵にニヤッと笑って)フン、消えねえよ。お前が見ててくれるんだろ?

遥太
(動揺を隠すようにメガネをクイッと上げ、視線を逸らす)……ああ。これが終わるまで、お前の一挙手一投足を見張っててやる

琉維
……(あの2人、口喧嘩をしているようで、お互いの死角を完全にカバーし合っているな。ただの協力関係以上の……妙な熱量を感じるが、気のせいか?)

大翔
大翔への追及はこれくらいにしようよ。それよりさ、みんな夜の時間をどう過ごしてる? 運営から強制されるアレで、何か人狼の手がかりとか掴めたりしてないのかな

秀斗
あはは! そうだよ、みんな誰と繋がってるの? ねえ、教えてよー!

遥太
……(チッ、怜と秀斗が妙な誘導をしているな。夜の通信の話題を引き出そうとしている……罠か?)

弥
……(遥太と視線を交わし、小さく頷く。おいメガネ、絶対に言うなよ。昨夜の『あれ』について喋ったらヤバい気がする)

遥太
夜の幽閉時間についての共有など無意味だ。完全匿名である以上、そこで得た言葉など嘘と真実の区別がつかない。議論のノイズになるだけだ

弥
そーだそーだ。そんな不確定なもん頼りにしてる奴はバカだろ。そんなことより、目の前の大翔の不自然な態度について話し合おうぜ

怜
……(チッ、遥太と弥の奴、完全に警戒して言葉を避けたな。あいつら勘が良すぎる……!)

(※遥太と弥は、見事な連携で発狂ワード『メッセージ』を全力回避する。しかし――)
朔兎
う、うあああああ!! もう嫌だ、そんなの隠したって意味ないよ!!

莉都
朔兎くん!? どうしたの、急に大声をあげて……

朔兎
昨日洗脳された泰輝くんから、夜に何度もメッセージが来るんだ! こっちに来いって、人狼の奴隷になれって……頭の中でずっと泰輝くんの声が響いてるんだよぉぉ!!

(バチチチチッ!!!と鼓膜を引き裂くような激しい電子音が鳴り響く)
朔兎
あ、え……あ……泰輝くん、ごめ、ん……

(朔兎のアバターが、光のデジタルノイズとなって、その場で激しく爆発・消滅する)
流空
いやぁぁぁあ!! 朔兎くんが消えちゃったぁ!!

廉
あはは……あはははは! 消えた、消えた! いいなぁ、朔兎は誰かから言葉が届いてたんだ。洗脳されてようが、人狼だろうが、声が聞こえてたんだろ……!?

琉維
廉、落ち着け。不用意に発言するな、お前もトラップを踏むぞ!

廉
うるせえよ! 完璧超人の琉維には分かんねえだろ! 俺のところにはなぁ、初日からずーーーっと、誰からもメッセージなんて来ねえんだよ!! 完全孤立のバグなんだよ!! 誰も俺を認識してねえんだよぉぉぉ!!

(バチチチチチチッ!!!!と、先ほど以上の凶悪なスパークが廉の身体を包む)
廉
あ……そっか……。これで、やっと、誰かに見てもらえる……のかな……

(廉のアバターもまた、哀れな光のチリとなって完全に消滅した)
『生存者が2名、発狂ワードにより消滅しました。残る生存者は11名です』
駿
(何食わぬ顔で首をすくめながら)あーあ、一気に2人も消えちゃいましたね。言葉ひとつで死んじゃうなんて、本当に可哀想に

秀斗
あはははは!! 2人同時にパァン!って弾けた! 気持ちいいーーーっ!!

遥太
(冷や汗を流しながら、隣の弥の手をぎゅっと握りしめる)……っ、危なかった……。僕たちが一歩間違えていたら、今の消滅は僕たちだった……

弥
(遥太の手を握り返し、その手を自分のポケットに引き入れながら)……ビビってんじゃねえよ、遥太。俺たちが繋がってるのは、あいつらみたいな『絶望』じゃねえ。……死なせねえって言っただろ

遥太
(弥の体温を感じて、ドクンと胸が高鳴る)……ああ。ありがとう、弥
