先輩が部活を卒業して2週間。 先輩と話すことはもちろん、会うこともなかった。
涼音
はぁ……先輩いるかなぁ
春花
すず、先輩のこと好きすぎじゃん~
涼音
先輩が部活卒業して、会えなくなってから悲しいんだよ~
春花
まぁ、そうだよね……急に会えなくなるもんね
涼音
うん……先輩が卒業するまでに、少しでもいいから話したいな……
春花
廊下ですれ違ったりしないの?
涼音
まだないんだよね……
涼音
会いたいんだけど……
春花
んー。そっかぁ……会えるといいね
涼音
うん……
移動教室中……
春花
あっ!やば!教室にリコーダー忘れた!
春花
とりに行ってくるから、先に行ってて!!
涼音
うん!わかった!
春花
はーい!
涼音
(あっ……!)
涼音
(先輩……)
それは、二週間ぶりに見た、先輩の顔だった。
涼音
(気づいてくれるかな……)
湊
スッ……
涼音
(えっ……)
涼音
(先輩、気付かなかったの?)
涼音
(気づいてもらえなくてつらい。声をかけられなくて悔しい。)
涼音
(ねぇ、先輩。先輩は、私のこと、どう思ってますか?)
それから、何度か先輩と廊下ですれ違ったが、 声をかれられることもかけることもなかった。 なのに……
涼音
部活いこーと!
涼音
っ……!
涼音
先輩……!?
湊
あ、涼音。久しぶり
涼音
どうしてここに!?
先輩はとっくに部活を卒業してる。 なのに、なんで部室にいるの?