テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

アイドライズ

第2話 - 第2話末っ子の吸血鬼

1,208

2024年03月31日

#類愛され

#司類

#冬類

#彰類

#瑞類

#旭類

あかまる🍓🐾໊

ルイ

(この本面白いなぁ…)

ルイ

(けど、人間界のじゃない言葉の本もあるから、また教えて貰わないと…)

ルイ

(それにしても…物置と言う割には、結構綺麗だな。)

ルイ

(埃も被ってないし…もしかして、誰かが使ってたりするのかな？)

ガタンッ

ルイ

ﾋﾞｸｯ

ルイ

だ、だれ…？

ガタッ、ガタンッ

ルイ

(近くに身を守れそうなもの…この杖でいっか)

ルイ

|-･｡)ｿｫｰ…

痛ってぇ…ん？

ルイ

ﾋｪｯ

誰だお前？

ｽﾝ…この匂い…もしかして人間か？

ルイ

え、あ、えっと…

こんなとこに迷い込んだのか？はぁ…運悪ぃな…

兄さん達には黙っててやる。さっさとこっから出て行け。

ルイ

え、あの、えっと…

ルイ

("兄さん達"って事は…)

…怖いなら、人間界まで送ってってやるから。

ルイ

(優しい…もしかして、これがアキトさん？)

ルイ

あの、アキト…さん？

！？

アキト

な、何で俺の名前知ってんだ…？

ルイ

あ、いえ。ツカサさんとトウヤさんから聞いて…

アキト

兄さん達から…？お前、何者だ？

ルイ

えっと、その…

かくかくしかじか〜〜

アキト

…はぁぁぁぁ…あの馬鹿兄貴、、

アキト

それでお前…なんだっけ？

ルイ

あ、ルイです。

アキト

ルイな。悪いけど、この部屋俺がよく居眠りしてた場所なんだよ。

ルイ

あっ、なるほど。だから埃被ってなかったんですね。

アキト

定期的に掃除してたからな。

アキト

まぁ…お前の部屋になったと知らずに入って悪かった。

ルイ

いえいえ！こちらこそ、何も知らずに…

アキト

あぁ、そうだ。多分夕食ん時に俺の事紹介されると思うから、出来るだけ初めて会った感出してくれ。

ルイ

え？構いませんが…何故ですか？

アキト

いや、ここで居眠りしてたんがバレたら…トウヤに怒られちまうからさ。

ルイ

あぁ…ふふ、分かりました。

アキト

んじゃ、また後でな。

ルイ

はい。

ルイ

(聞いてた通り、優しい方だったな。)

食堂

ルイ

お邪魔します…！

ツカサ

おお、ルイ！さぁ、そこに座れ。

ルイ

は、はい。

トウヤ

アキト、ほら挨拶。

アキト

あ"？

トウヤ

全く…

ルイ

えっと…初めまして。ルイと申します。

アキト

……アキト。

ツカサ

こら！アキト、目くらい合わせんか。

アキト

ﾁｯ

ルイ

(さっきとはまるで別人みたいだな…)

ツカサ

…まぁ良い。ルイ、一応人間界の食べ物を用意させたんだが…食べられそうな物はあるか？

ルイ

あっ、わざわざありがとうございます。

ルイ

(う"っ、野菜入ってる…)

ツカサ

…ふむ、野菜が食べれんのか

ルイ

えっ

ツカサ

おーい！ネネ〜！！

ネネ

はい。

ツカサ

すまんが、野菜以外の料理を用意してくれ。

ネネ

かしこまりました。

ツカサ

すまんな、すぐに用意させるから少しだけ待っててくれ。

ルイ

え、あ、ありがとうございます…

ツカサ

野菜とは体に毒なのか？

ルイ

えぇ、まぁ…僕にとっては有毒ですね。

トウヤ

……

トウヤ

(本には野菜を食べない方が有毒と書いてあったんだが…まぁ、今は黙っておこう。)

ルイ

それにしても…メイドさん居たんですね。

ツカサ

まぁな。あと数人いるぞ。

ルイ

全員吸血鬼…ですか？

ツカサ

ああ。もちろん。

ツカサ

安心しろ。全員にお前の事は伝えてあるから、食われることはない。

ルイ

あ、ありがとうございます…えっと、

ルイ

なんでこんなに優しくして下さるのですか？

ツカサ

ん？お前の事が好きだからと言ったろう。

アキト

ん"ッ！？ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

トウヤ

大丈夫か？

アキト

は？いやいや……

ツカサ

む、言ってなかったか？ルイの事を気に入ったと伝えたはずだが。

アキト

え、いや…そういう意味じゃないと思ってました。

トウヤ

まぁ…驚くのも無理は無いでしょう。

ルイ

えっと…一応確認しますけど、僕は男ですよ？

ツカサ

知っとるが？

ツカサ

ここ(魔界)では性別なんか関係ない。なんなら性転換の魔術もあるくらいだからな。

ルイ

セイテンカン…

アキト

……ルイも兄貴が好きなのか？

ルイ

え？えっと…まだ出会ったばかりですし、嫌いでは無いですけど…

アキト

ふーん…

ツカサ

まぁ、俺もすぐにルイを自分のものにしようとは思ってないさ。

ツカサ

それはこれからじっくりと…な。

ルイ

ｿﾞｸｯ

ルイ

(こわ……)

ネネ

失礼します、お持ちしました。

ツカサ

おお！ありがとう！

ルイ

ありがとうございます。

ネネ

いえ…では、失礼します。

ルイ

(淡々としてるなぁ)

ツカサ

よし！それでは食事としよう。

ルイ

(ツカサさん達が食べてるのって…もしかして…)

ツカサ

さぁな。

ルイ

ちょ、辞めてくださいって…！

ツカサ

ははっ！すまんすまん。

アキト

…デザートは？

トウヤ

こら、全部食べてからに決まってるだろう。

アキト

えー…トウヤ、これやる。

トウヤ

ダメだ。自分で食べろ。

アキト

ﾁｯ

ルイ

ふふっ

アキト

なｯ、おま、何笑ってんだよ！

ルイ

あぁ、すみません。兄弟っぽいなぁ、と思って。

アキト

…

トウヤ

本当に、手のかかる弟ですよ。

アキト

はぁ？！

ルイ

ふふ、賑やかでいいですね。

ツカサ

だろう？

ルイ

ええ、こんなに賑やかな食事は初めてです。

ツカサ

これからは毎日こんなんだぞ。

ルイ

ふふ…いいですね。

アキト

ルイは兄弟いないのか？

ルイ

ええ…あ、血の繋がっていない兄と弟ならいましたけど…貴方達のように喋ったことはありませんね。

アキト

ふーん

ツカサ

ほぅ…人間とは複雑だな。

ルイ

もしかして心読みました？

ツカサ

あぁ。お前の事情も把握した。

ルイ

なら話が早いです。帰れそうにないでしょう？

ツカサ

あぁ、そうだな。

ルイ

(皮肉だな…人間界よりも魔界の方が楽しいかもしれないなんて。)

ガチャ

ルイ

？

トウヤ

え

ルイ

あ、トウヤさん？

トウヤ

あ、す、すみません！ルイさんの部屋なの忘れてました…

ルイ

いえいえ！何か取りに来たんですか？

トウヤ

いえ、読み終わった本を戻しに来ました。

ルイ

本…あ、そうだ！

ルイ

あの、これって魔界の文字ですか？読めないんですけど…

トウヤ

あぁ…魔界の文字ですね。読みたいんですか？

ルイ

はい…

トウヤ

…なら、俺が翻訳したものを用意しますね。

ルイ

え！？トウヤさん、翻訳出来るんですか？

トウヤ

ええ。人間の言葉も勉強したので。

ルイ

ぜひお願いしたいです！

トウヤ

分かりました。なら、翻訳してまた持ってきます。

ルイ

ありがとうございます！

トウヤ

では…失礼します。

ルイ

はい！

ルイ

(トウヤさんって頭良さそうだもんなぁ…)

ルイ

(落ち着いてて優しいし…翻訳までしてくれるなんて。)

ルイ

ふふ、みんないい人だな。

𝐍𝐞𝐱𝐭

アイドライズ

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

1,208

4件

兄弟の絡み好きだぁぁぁ!!!🥹 ツカサくんのルイくんへの愛がむき出しで良き(((((

アキト君の性格好きやわ〜ルイ君の兄弟とか過去気になるな(´-`).｡oO

あかまる🍓🐾໊

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

アイドライズ

第2話 - 第2話末っ子の吸血鬼

作者の他の作品すべて見る

#類愛されの新着小説
一覧

関連するタグ

アイドライズ

第2話 - 第2話 末っ子の吸血鬼

作者の他の作品すべて見る

#類愛されの新着小説一覧

関連するタグ

第2話 - 第2話末っ子の吸血鬼

#類愛されの新着小説
一覧