雷
本当に見つかるんですか…?
アンジェロ
トリステは性格はダメだけど鼻は本当にいいから大丈夫よ。
雷
(犬かな…。)
トリステ
なんか言った?
アンジェロ
なんでも無いよ。
アンジェロ
トリステも元はいい子だったんだけどね…。
樹
元は…?
樹
というと…?
アンジェロ
あの子にはね大好きな人がいたんだけど…。
アンジェロ
その人は極限化してなくて、殺されてしまったの。
雷
………。
キシャール
だから極限化推奨派なのか?
アンジェロ
多分…そう。
アンジェロ
そもそもトリステは元足の極限者だった。
ココ
足…?
樹
極限化する部分は変えれるんですか?
アンジェロ
無理よ。
雷
じゃあなんでトリステさんは…?
アンジェロ
樹君は知らないかもしれないけど…。
アンジェロ
1人極限化を自力で外した人がいるの。
ココ
あ…。
樹
盲目の…方ですか?
アンジェロ
あぁキシャールに聞いたのね。
キシャール
そうだな。
アンジェロ
それをやったのよ。
アンジェロ
まあ方法は違うけど。
アンジェロ
無理やりね…。
アンジェロ
そしてトリステは鼻を極限化させた。
アンジェロ
あの子がなぜ鼻を極限化させたのかは…。
アンジェロ
あの子の大好きな人が誘拐されたからよ。
雷
誘拐…。
アンジェロ
誘拐犯から告げられたタイムリミットはたったの3日。
アンジェロ
実はその時期が…。
トリステ
目を極限化してる長老が病気で倒れている時だった。
アンジェロ
トリステ…。
トリステ
勝手に語られても困るんだけどなぁ。
アンジェロ
遺書は?
トリステ
あったよ。
トリステ
鍵かかってたけど。
雷
鍵…。
樹
雷…さ。
雷
ん?
樹
前お婆さんにもらったネックレス…。
樹
あれに鍵付いてなかった?
雷
あ。
アンジェロ
よかったわね!
雷
じゃあこれで…。
樹
お婆さんの遺書が見れるな…!
キシャール
とゆうか師匠の過去ハンパに聞いて終わったな…。
トリステ
そんなにききたい?
トリステ
まあ暇だし教えてあげるよ。
トリステ
僕の過去。
トリステ
さっきも聞いたと思うけど僕は大好きな人に死んでほしくなかったから…。
トリステ
探し回ったさ。
トリステ
でも見つかることはなかった。
雷
じゃあ仲間に協力して貰えば…。
トリステ
できるわけなかった。
トリステ
みんな必死に目が最高の形のやつを探してたから。
樹
あ…。
トリステ
だから自力で探し出すしかなかった。
トリステ
残された時間で…あの人を探し出すには鼻を極限化させるしかなかった。
トリステ
だから無理やり…鼻を極限化させた。
トリステ
痛みなんて忘れてた。
トリステ
後アンジェロは知らないのかもしれないけど極限化は解除してなかった。
アンジェロ
は…?
トリステ
僕はその時足と鼻の極限者だったよ。
アンジェロ
そんなの…。
樹
?
トリステ
あぁ樹君これは知らないか。
雷
私も知らない…。
トリステ
雷もか。
キシャール
(呼び捨て…。)
トリステ
まあ二つの部位を極限化することは自殺みたいなものなんだよ。
トリステ
別にもう解除したからいいんだけどね。
トリステ
で。僕は彼を探し出して逃げた。
トリステ
その時あの人は…。
トリステ
こう言ったんだよ。
トリステ
「もう離れない。ずっとそばにいる」って。
トリステ
そう言ってくれてたのに…。
ココ
………。
トリステ
ある日ころっといなくなってしまったんだよ…。
トリステ
あの人は…大好きなあの人は…もう。
アンジェロ
………。
トリステ
まあそんなことがあったから今でも極限化は推奨派だよ。
樹
なるほど…。
トリステ
まあそんなとこだよ。
トリステ
僕は仕事があるし帰るよ。じゃあね。
アンジェロ
またね…トリステ。
トリステ
…かわいそうだと思うなら次から説教軽くしてよね♪
アンジェロ
変わらないなぁ…。
キシャール
雷早く帰ろう。
雷
そうね。
ココ
みゃう。
キシャール
え。
キシャール
ココさん…?
ココ
ミャウ?
キシャール
運転俺…?
ココ
ミャウ♫
樹
ん?キシャール運転嫌なのか?
キシャール
不器用なんだよ…。
雷
ふぅん?
雷
まあここには運転できる人が2人だから仕方ないわね。
キシャール
わかったよ…。
アンジェロ
じゃあまたね。
ココ
ミュウ…。
アンジェロ
また会えるわよ。
樹
じゃあ…また。
ブロロロロロロ…
アンジェロ
私も帰ろうかな…。
ガンッ!!
アンジェロ
なっ…!
………。
ゴメンネ?アンジェロ。
俺たちの邪魔はされたく無いんだ。
アンジェロ
あなたは…。
さぁ?ただの黒マント君だよ。
ばいばーい。
アンジェロ
ま…ずい……。
アンジェロ
倒れちゃ……ダメ………。
バタン…
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素敵なドールがお待ちだ。