ロイド
あもう部屋に入ってしまうのか

レア
あ…ごめんなさい、どうかしましたか?

ロイド
こっちおいで

レア
…?はい

ロイド
生活には慣れそうか?

レア
はい

ロイド
アーニャはどうだ?

レア
アーニャちゃんと一緒にいるとすごく施設の頃のような空気を思い出します。もちろんいい意味で。勉強はできないけれど物事はしっかり見て判断できていますよね

ロイド
…そうか笑

ロイドさんの優しい笑みはアーニャちゃんのことを愛している笑みだ
ロイド
それにしてもユーリくんが来たときよく゛合わせて゛くれたな

レア
…たぶんあの感じフォージャー家嫌ってますよね。ヨルさん以外

過去を見たとき何度もフォージャー家を煽ってる(?)姿があった
ロイド
そうなんだよな笑

ロイド
でもレアがいきなり「お父さん」って呼んで敬語じゃなく話しかけてくれたときは驚いた

レア
…笑

レア
でも途中で「ロイドさん」と言いかけてしまって

ロイド
いいんだいいんだ

ロイド
父母のことを名前で呼ぶ子供だっているしな。なによりレアがこの家族に寄り添ってくれて嬉しいんだ

レア
…

ロイド
…少し不安になってしまっていた。最初施設に行って引き取ってもらうってなったときに悲しそうな顔をしていたから。ああいうときって嬉しそうな顔をする子供のほうが多いのに

ロイド
レアは悲しそうな顔をしてたからさ

レア
あ…ごめんなさい嫌だったわけじゃないんですよ

ロイド
うんわかってる。なんか家に不満があったらいつでも言ってほしい

レア
いやいや不満なんて……あ

ロイド
もしかしてもうあるの!?

レア
これは別に不満とかではないんですけど…

レア
ロイドさんって香水かなんか使ってますか?

ロイド
なんで?

レア
その…初めてロイドさんと出会ったとき独特な香りがしたので…気になりまして

ロイド
うーん特に独特な香りの香水を使ってるつもりはないが…もしかして強い匂いとか苦手か?

レア
ううん…初対面にして印象が残る香りだったので…

ロイド
ちょっとまってて

レア
はい

ロイドさんは自室に行きボトルのような物を持ってきた
ロイド
俺自身の独特な香りはこれだと思うんだが

レア
あ…!これです!ロイドさんに似合う上品な香りですよね!

ロイド
上品だなんて笑

ロイド
上品にしているつもりはないんだけどな

イーデン校……エレガント……ヘンリー先生……エバンス先生……面接…
レア
……あああああああっ!!!!

ロイド
!?!?!?!?

ロイド
どうしたんだい!?

アーニャ
姉やっぱり声でかい←お風呂から出た

ヨル
大丈夫ですか!?

エバンス先生の゛どこかで嗅いだことのある匂い゛はこれだ!
レア
これ!エバンス先生も同じ香りだったんですよ!!

ロイド
げっ!!

アーニャ
(ちち、あねの面接にいた…!?!?)

レア
この間の面接の時どこかで嗅いだことの匂いだな〜って!

アーニャ
あねキャラ変した…?

ヨル
エバンス先生とは…あの穏やかな人でしたよね…このような匂いしましたっけ?

アーニャ
ァ、アーニャわからん

ロイド
………っ…………

私は申し訳ないけどロイドさんの過去を覗かせてもらうことにした
レア
……!!!!!

あのエバンス先生、エバンス先生に化けたロイドさんだったんだ…!?!?
アーニャ
(過保護…)

ロイド
…へえ〜びっくりだね。同じ香水使ってるのかな(くそ…物わかりの良すぎだ…どうする黄昏っ!バレる確率が高まる…!?)

アーニャ
(もしかしてあね追い出す!?)

ヨル
同じ香水だなんて偶然ですね〜!

レア
(ヨルさん…あなたは鈍感なのか…?)

ロイド
さ、さあ!早くレアとアーニャは寝なさい

レア
笑

ロイド
な、何笑ってるんだ!

レア
面白いなと思いまして笑

アーニャ
あねとちち仲良くなってる…!!

レア
うん笑

ロイド
まあそうだな

ヨル
まあっ!私もレアさんともっとお話したいです!

レア
しましょ!

いつかロイドさんにスパイのこと聞いてみたいな。あ、でもヨルさんから殺し屋のことも聞いてみたいかも
私は今日のことでより一層フォージャー家のことが好きになった