サミュエル
わ〜すごい高評価だ、ありがと♪
サミュエル
だけど俺は謙遜してるつもりもなければ仲間を買い被ってもいないよ
ほう?
サミュエル
俺はねー
サミュエル
見誤ったりしなぁい♪
サミュエルはポンとダミーの爆弾を放った
隊は少しだけざわついた
怯むな!害はない、ダミーだ!
サミュエル
ほぉ〜、きみたちちゃんと強そうだね
サミュエル
…だから、見せてあげるよ俺の力
やっとか。もったいぶったな
サミュエル
別に?でもきっと期待ハズレだ
サミュエル
(俺のその戦闘への適応値は…いわばポテンシャルの部分)
サミュエル
(みんなには努力して積もった経験値がある。そして───)
散々逃げ回りやがって…
サミュエル
だって面倒なんだもの
サミュエル
俺、別に人を殺したい訳じゃないしー。
サミュエル
でもまあ…走ってお腹すいたし───、食事の時間かな
…?食事?
サミュエル
うん、そうだよ
サミュエル
俺はね…戦うことより頭を使う方が好みなんだけれど
サミュエル
きみたちはどうかな?
テヘル
…ふ〜ん、俺が3番目?
ええ。そうよ
テヘル
で、アンタが相手?
後からもう1人来るわ
テヘル
ぷっ、笑わせんなよ
…あら、足りないと?
テヘル
いいや?
テヘル
バカだなって!バカ!
あら?随分とお子ちゃまなことを言うのね
テヘル
だって俺はそりゃあ強いけど?でも俺の仲間はみんな強え
テヘル
他がおざなりになってんなら危ないぜ?
しかし推定能力値はアメリアと貴方がほとんど同じだと分かってるわ
能力を隠そうったって無駄よ
テヘル
…その推定ってやつはどうやって出したんだよ?
…は?
テヘル
バカだなぁ、本当
…何かしら
テヘル
…あ゙───もう、ほんと…腹立つなぁ…
だから何よ
テヘル
腹立つけど…強いんだ、アイツは
テヘル
アイツが殺しに惹かれることも、その才能があるから否定できない
怖、何が言いたいのよ
テヘル
ははっ、俺も分かんねえよ
テヘル
でもアイツに見下されたくはねえ
テヘル
俺がそのお前の出してくれた数値に…見合う活躍を、してやる。
アイザック
ええと…こんにちは?
ああ。こんにちは
…
アイザック
…
あんまり話すことないね
アイザック
はあ、そうですね
ま、じゃあ…手っ取り早く、殺ろっか
アイザック
…んー、いいよ。…じゃ、おいで。
さぁ…て。よろしくね、子猫ちゃん
ミュール
よろしくお願いいたします
ミュール
しかし…子猫とはいかがなものでしょうか
ミュール
私はそのような齢ではありませんわ
あら、堅苦しいのね
まあいいわ、女2人…本音で殺り合いましょ
ミュール
…はい、もちろん
じゃあまずこちらから…緊張を解くために1つ
私はあなたのヒミツを知っているわ。
お、いたいた!
メラ
うわっびっくりした
メラ
えっと…どなたですか?もしかしてさっきメラたちのこと倒そうと───
違うよ〜、俺はそうじゃない
俺はヴァネス、一応…きみは?
メラ
メラ、です
メラ
あ…じゃあもしかして助けに来てくれたんですか!?
ヴァネス
…んー?まあ、そんなとこっ?笑
メラ
そうなんですか!
メラ
ここ…きれいな場所ですね!
ヴァネス
…へ?
メラ
?
メラ
ほら、特にここの模様なんて────
ヴァネス
うるさい!!!!
メラ
………っへ、?
メラはビクリと肩を震わせ、動きを止めた
メラの手を引いていた男は耳を塞いで何かを唱えている
ヴァネス
Ecclesia non est omnia‼︎Fatum meum mecum est…‼︎
メラ
(…な、何この人…)
メラ
だ、大丈夫ですか?
メラ
メラ
っあの!
ヴァネス
うわぁ!
メラ
だ…大丈夫ですか?
ヴァネス
あ…ありがとう
ヴァネス
えっと…きみの名前は?
メラ
え、メラですけど
ヴァネス
…あ、そうだったね……えっと、なんだっけ
メラ
…え
ふわりと身を起こしたヴァネスの纏っているコートの内側に、ギラリとギザギザのナイフが見えた
メラ
…助けに来て、くれたんですよね?
ヴァネス
…え?あ、うん─────
ヴァネス
…あ、コレ?
バサリとコートの内側を見せたヴァネスにメラは慄く
メラ
ひっ…
そこにはナイフ以外にも、斧や金槌などの鈍器があった。