ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミアは新聞の切り抜きをルーナに見せた
見出しには 「天使の犯行か?」 と大きく書かれている
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミアはルーナの手を取り
真剣な眼差しでルーナを見つめて言った
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナの頬は赤く染った
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナは笑いを含んでそう言った
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミアは冗談交じりに話した
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
〜クローディー邸~
…ルーナの部屋…
ルーナ・クローディー
ルーナは何か落ち着かないらしく
先程から「天使」と呟き続けている
ルーナ・クローディー
その時だった
ルーナの問いに応えるかのように大窓が勢いよく開いた
ルーナ・クローディー
ルーナがそちらへ目を向けると人影が浮かび上がった
ルーナ・クローディー
…ルーナ視点…
蒼く優美に輝く月を背景に
天使が佇んでいる
ルーナ・クローディー
ルーナは天使に見惚れ声も出ないようだった
天使は艶やかな白髪を夜風になびかせ
優しく微笑んだ
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
ルーナは少し落ち着きを取り戻したようだった
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
ノエ
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ノエ
ノエはそこまで言うとぐっとルーナに近寄り耳打ちした
ノエ
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
図星を突かれルーナは何も言い返せないようだった
そんなルーナにノエは囁いた
ノエ
ノエ
ノエ
ノエは優しいような、悪巧みをしているようなそんな笑みで
ルーナに問いかけた
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ルーナ・クローディー
ルーナの大きな瞳がぐらりと揺れる
ルーナは自分と葛藤しているようだった
ノエ
ノエはルーナの白い肌をなぞり言った
ノエ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエは唇を弧の形に緩め、頬を上気させ言った
ノエ
ノエはルーナの背中にそっと触れた
ルーナ・クローディー
ルーナは苦しさを覚え地面に倒れ込んだ
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ノエ
ノエはルーナに優しく微笑みかけた
ルーナ・クローディー
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ノエは夜の暗闇へと溶けていった
ルーナ・クローディー
冷たい潮風がルーナの髪を揺らした
少しの間ルーナはその場に座り込んだままだった
…………
数十分が経った頃、ルーナは何かを思いついたように立ち上がり
電話の元へと駆け寄った
??「…もしもし」
声の主はミアのようだった
ルーナ・クローディー
ミア「ええ、そうよ」
ミア「こんな夜中にどうしたの?」
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア「分かったわ」
ルーナ・クローディー
ミア「えぇ、おやすみ」
ルーナは受話器を置いた
その顔は満足そうな蕩けた表情をしていた
ミア・ギレーヌ
街中でミアが手を振っている
ルーナも控えめに振り返し、ミアの元へ駆け寄った
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナはミアに天使になったということを悟られないように
すぐにその場を後にした
~クローディー邸~
…ルーナの部屋…
ルーナが天使になってから10日が経とうしていてた
羽は美しく成長していた
だが同時に、激しい痛みも伴うようになっていた
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
その時、電話が鳴った
ルーナ・クローディー
ルーナは痛みも忘れ受話器を取った
ミア「…ルーナ!」
ミアの声は優しくルーナの鼓膜を震わせた
ルーナは口角を上げ、話し出した
ルーナ・クローディー
ミア「えぇ、そうね!」
ミア「私の方も忙しくて連絡が遅くなってしまったわ」
ルーナ・クローディー
ミア「ありがとう」
ミア「ルーナは元気にしているの?」
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア「用事続きで少し疲れているけれど、」
ミア「ルーナに会えばきっと元気になるわ」
ミア「早く会いたいわ、ルーナ」
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア「楽しみにしているわ」
ルーナ・クローディー
ミア「ふふっ、ありがとう」
ミア「それじゃあ、また3日後に」
ルーナ・クローディー
ルーナはそれから3日間、ミアの訪問を待ち遠しくしていた
ルーナが天使に身を捧げてから14日が経過した
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナは愛おしそうに立派に成長した羽を撫でた
ルーナ・クローディー
コンコンコン
扉を叩く音が聞こえる
「ルーナ、いるの?」
懐かしい声が扉の向こうから響いてくる
ルーナは急いで扉の方へ駆け寄った
ルーナ・クローディー
ルーナは扉を開いた
ルーナ・クローディー
ルーナは両手を広げミアを歓迎した
だが一方のミアは目を見開き固まっていた
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナは温かい笑みを浮かべながら言った
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミアは叫んだ
ミアの叫び声が部屋の中で反響した
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ミアは大粒の涙を流した
シャンデリアの光を含み涙きらりと光る
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
涙で顔を濡らしながらミアは訴えかける
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミアはあの日の言葉を思い出した
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミアはルーナの手を取り言った
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナは「愛してる」を口の中で転がした
暖かくて甘い味が舌を刺激する
ルーナ・クローディー
自分の過ちに気づきルーナは絶望した
そんなルーナの背中をミアは優しくさすった
ミア・ギレーヌ
なんの確証もない言葉を呟きながら
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナは何か思い付いたようだった
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナはドレッサーの引き出しを開けナイフを取りだし
ミアに手渡した
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナは美しい瞳でしっかりとミアを見つめた
ミア・ギレーヌ
ミアは覚悟を決めたようにナイフを握り締めた
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナは顔を綻ばせた
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナは包装が施された1つの箱をミアに手渡した
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
箱の中にはルーナと同じ服が入っていた
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミアはプレゼントされた服を身に纏った
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナはうっとりとした目でミアを見つめた
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
少し間を置いてミアは言った
ミア・ギレーヌ
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミア・ギレーヌ
ルーナ・クローディー
ミアは震える手でナイフを構えルーナに焦点を定めると
ルーナの胸を刺した
ルーナはミアに美しい笑みを向け、頬を撫でた
そして、永遠の眠りについた
ミアはルーナの目を閉じ、
その死顔を愛おしそうに見つめた
ミア・ギレーヌ
ミアは自身の喉にナイフを突き立て、喉を割いた
鮮やかな赤と涙が宙を舞った
ミアはルーナの隣に倒れ込んだ
ミアは最後の気力を振り絞り、
ルーナと身を寄せあい、手を取り死んだ
その光景は狂気的でおぞましく、そして何より美しく神秘的だった
今夜も14日前と同じく蒼い月だった
そんな真夜中に天使は大窓へ降り立った
ノエ
天使は何も言わず目の前に広がる光景を眺めた
その目は憐れむ様な、愛おしむ様な色が浮かんでいた
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
ノエ
天使は目尻を下げて見せた
ノエ
ノエ
ノエ
天使はそう言い残し暗闇に消えた
そして蒼い月はいつまでも2人を美しく照らしていましたとさ
「天使の代償」
[完]
コメント
4件
天才的でとても感動しました!!愛と死と美の3つの要素が絶妙に絡み合っていて、とにかく神秘性を感じました。二人は天使の記憶の中で永遠の美となっているのでしょうね……。
一晩の思いつきで仕上げたものなので、誤字脱字等があっても目をつぶって頂けると嬉しいです…
ちなみに何故14日間かと言うと…天使=テン死=10 4=14というしょうもない思いつきです👼🏻