○○
ん....
○○
朝...?
○○
いたたっ...
○○
頭ガンガンする...
○○
それに...
気持ち悪い...
気持ち悪い...
○○
ていうか...
○○
ここ...どこ?
○○
昨日は確か、仕事が終わって
○○
打ち上げに参加して
○○
それで...
○○
だめだ、その後の記憶がない...
○○
絶対飲みすぎて迷惑かけたやつじゃん...
○○
終わった...
○○
今何時だろう...
○○
12:30!?
○○
やば...え...今日たまたま大学もバイトも休みだからいいけど...
○○
いや良くはないんだけど...
○○
うーん...
あたりを見回していた○○はベッドの隣のサイドテーブルに紙が置いてあることに気づく。
○○
何だろうこれ?
○○
「 大好きな○○ちゃんへ
起きたかな?
おはよう
そこは僕の家だよ
昨日君がすごく酔ってたみたいだから、介抱してあげたの
22:00ぐらいには帰れると思う
大好きだよ
りんより」
って...え...?ここりんくんの家なの!?
起きたかな?
おはよう
そこは僕の家だよ
昨日君がすごく酔ってたみたいだから、介抱してあげたの
22:00ぐらいには帰れると思う
大好きだよ
りんより」
って...え...?ここりんくんの家なの!?
○○
は、早く帰らなきゃ!
○○
私もメモ残して行くか
○○
えっと...
○○
○○
あ、待って
○○
鍵ないじゃん
○○
戸締まりできないじゃん
○○
帰れないじゃん...
○○
りんくんが帰ってくるまで待つしかないか...
りん
○○ちゃん、起きた〜?
○○
起きました
おはようございます
おはようございます
りん
おはよう
○○
あの...
昨日はご迷惑をおかけしたようで...すみませんでした
昨日はご迷惑をおかけしたようで...すみませんでした
りん
ん〜?
全然大丈夫だよ〜!
全然大丈夫だよ〜!
りん
昨日の○○ちゃんすごいかわいかったし
○○
かわいかった、ですか...
りん
うん
ぽやぽやしてた笑
ぽやぽやしてた笑
○○
ぽやぽや...
りん
あ、ごめん
もう仕事に戻らなきゃ
もう仕事に戻らなきゃ
りん
僕が帰るまでゆっくりしてていいからね!
○○
はい...
ありがとうございます...
ありがとうございます...
○○
お仕事頑張ってください
○○
さてと...
何をするか...
何をするか...
○○
体調悪すぎるし、もう一回寝ようかな...
○○は再び眠りにつく。
○○
んー...
○○
だいぶ楽になったかも...
○○
今は...20:00か
○○
りんくんが帰ってくるまであと2時間あるな
○○
何しよう...
○○
あ、そうだ
食材があれば夜ご飯作ろう!
食材があれば夜ご飯作ろう!
○○
よし、材料あるね
○○
今日はお魚でいいかな?
○○
それにしても...この家いい匂いだな...
アロマでもたいてるのかな?
アロマでもたいてるのかな?
○○
りんくんの匂い感じたことなかったけど...
○○
近くで嗅いでみたら分かるのかな...?
○○
....
○○
...料理に集中しよう
○○
○○
できた!
りんくん喜んでくれるといいな〜
りんくん喜んでくれるといいな〜
ただいま〜
○○
あ、りんくんが帰ってきた!
りん
ただいま!
○○
おかえりなさい
りん
なんかいい匂いするね?
○○
あ、夜ご飯作ったんです
○○
もし良かったら...
りんの目が輝く。
りん
ほんと!?
僕お腹空いて死にそうだったから、めっちゃ嬉しい!
僕お腹空いて死にそうだったから、めっちゃ嬉しい!
りん
ありがとう、○○ちゃん!
りんが○○に抱きつくと、○○の顔が赤くなる。
○○
え、あ...いえ...
りん
もう、ハグしただけで赤くなっちゃうの?
りん
かわいいなぁ
○○
...
りん
昨日あんなことしたのに...
○○
え...?あんなこと...?
りん
あれ、もしかして覚えてない?
りん
悲しいな〜
○○
ご、ごめんなさい...
りん
ううん
気にしないで
気にしないで
りん
君は酔ってたんだから仕方ないよ
○○
その...それで...あんなことって...?
りん
気になる?
りんはいたずらっぽく笑うと、○○の頬を撫でる。
○○
...!
き、気になります...
き、気になります...
りん
じゃあ教えよっかな〜
りん
でもな〜
りん
ま、いっか
りん
教えてあげる
りんは○○の唇を人差し指でトントンと叩く。
りん
キスだよ
○○
えっ...?
(キス?どういうこと?冗談だよね?)
(キス?どういうこと?冗談だよね?)
りん
嘘でしょ?って顔してるね
りん
でも、本当なんだな〜
りん
だって僕がここで嘘つくメリットなんてある?
○○
それは...
(ないかもしれないけど...)
(ないかもしれないけど...)
○○
(てことは私...)
○○
(知らない間に...)
○○
(ファーストキスを奪われた...!?)
りん
○○ちゃーん?
○○
は、はい!
りん
どうしたの?
そんな顔して
そんな顔して
○○
い、いえ...その...
ファーストキス...奪われちゃったなって...
ファーストキス...奪われちゃったなって...
りん
え?
りん
まさか初めてだったの?
○○は静かに頷く。
りん
そっか...
それは悪いことしちゃったね...
それは悪いことしちゃったね...
口ではそう言いながら、りんの口元には微かな笑みが浮かんでいる。
○○
いえ...
りん
責任取らせて...?
りんは○○の両手をとり、お願いするような眼差しを向ける。
○○
責任...?
りん
うん
りん
僕と...
りん
りん
付き合ってくれませんか?
○○
え...?
りん
急にびっくりしたよね?
りん
返事はゆっくりでいいから...
○○
...はい
重い空気が流れる。
○○
と、とりあえずご飯食べましょう!
りん
そ、そうだね!
りん
○○ちゃんが作ってくれたご飯、楽しみだな〜
いただきます
○○
ど、どうですか...?
りん
んー!美味しいよ!
りん
家にあるものだけで、こんなに美味しいものが作れるなんて...
りん
○○ちゃんは天才だね!
○○
そんなそんな...
ただレシピ通りに作っただけですから...
ただレシピ通りに作っただけですから...
りん
それでもすごいよ
盛り付けも綺麗だし
盛り付けも綺麗だし
りん
こんなのが毎日食べられたら幸せだろうな〜
○○
え...?
りん
あ、いや...
今のは忘れて!
今のは忘れて!
○○
は、はい...
○○
それでその...
○○
さっきの告白の答えなんですけど...
りん
...うん
○○
私も...付き合いたいです
りん
え...
りん
てことは...
りん
OKってこと...?
○○
はい...
りんの顔が喜びに満ちる。
りん
本当にありがとう!!
りん
絶対絶対幸せにするからね!
そうして2人は付き合い始めた。