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3 - 【読切】#今週のストーリー大喜利(引き出しの中から縺薙s縺ォ縺。縺ッ)

♥

200

2021年07月20日

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中崎栄太

今回、北極で見つかった新たな生物ですが

中崎栄太

研究の結果

中崎栄太

人類にとってとても有益な効果をもたらすことがわかりました

中崎栄太

この生物の研究が進めば

中崎栄太

下半身不随、半身不随となっている人はおろか

中崎栄太

手や足を失った人さえも

中崎栄太

内臓を失った人も

中崎栄太

元に戻る可能性があるのです

中崎栄太

……

中崎栄太

夢のような話しだって?

中崎栄太

ええ!そう思うでしょう!

中崎栄太

そんな夢のような話しが

中崎栄太

現実となるのです!

中崎栄太

……

中崎栄太

実験体は

中崎栄太

私がなります

中崎栄太

なに、結婚もせず

中崎栄太

家族ももういません

中崎栄太

実験体にはうってつけです

中崎栄太

ええ

中崎栄太

私が身を挺して

中崎栄太

この生物の素晴らしさを皆さまにお伝えすると約束しましょう!

栄太

…うぅ…ぐすっ

栄太

野崎のやつ

栄太

思い切り殴りやがって…

栄太

…いてて…あー…

栄太

顔に酷い痣が…

栄太

ちくしょう…

栄太

僕にもっと力があれば

栄太

あんなやつ返り討ちにしてやるのに

栄太

うっ…ぐぐぐ…

栄太

ペットボトルの蓋を開けるのもやっとな

栄太

こんな貧弱な握力じゃ…

栄太

…ああ

栄太

力がほしいなぁ…

栄太

あいつを倒せるぐらいの強い力が…

ベッドに横になると

机の引き出しが揺れ始めた。

ガタ…

栄太

ん?

栄太

な、なんだ!?

栄太

机の一番下の引き出しが

栄太

揺れてる…

栄太

え…え…?

栄太

怖い怖い

ガタッ…

栄太

虫?

ガタガタッ…

栄太

ねずみ?

ガタガタガタガタッ…

栄太

なになになに?

バンッ!

栄太

うわっ!勝手に開いた!

栄太

……

それは

ゆっくりと

引き出しから

這い出し

こちらを

見た。

栄太

ひぃ!

 

ヤ、ヤァ…

 

栄太…クン…

 

ボク…ド、ドラ

栄太

うわぁぁぁぁぁああああああ!!!

栄太

……

 

エ、栄太クン?

 

大丈夫?

 

気ヲ失ッテル…

栄太

(あれはなんだ…)

栄太

(あの青黒い軟体動物は…)

栄太

(どう見ても化け物だ)

栄太

(芋虫みたいで…)

栄太

(細長い触手が生えてて…)

栄太

(目みたいなのが四つあった)

栄太

(気持ち悪い…)

栄太

(ああそうだ…)

栄太

(これは夢なんだ)

栄太

(変な夢だな…)

誰かの悲鳴が聞こえた。

栄太

!!

栄太

母さん!?

栄太

!!

栄太

母さん!大丈夫!?

母親

えェ、大丈夫ヨ

そういう母親の首に

奴の触手が突き刺さっており

母親の目は虚ろで

焦点が合っていなかった。

栄太

あ!お前!

栄太

母さんに何を!

母親

エ、栄太…

母親

ダメよ

母親

ドラちゃんと仲良くシナきゃ

栄太

その名前で呼んじゃダメだ!

栄太

多分色んな意味でアウトだから!

母親

??

 

??

栄太

くそっ

母親

ああ、お菓子…ネ

母親

準備スルわ

栄太

いいよ!母さん!

栄太

こいつ不法侵入だし

母親

あはハはは

母親

栄太は面白いワネ

栄太

あ!

部屋を出ていく母親。

栄太

…お前

栄太

母さんに何をしたんだよ!

 

セ、洗脳

栄太

おい!

栄太

さも当たり前のことのように言うなよ

栄太

というかお前、なんなの?

 

ワタシ…ハ

 

栄太…ヲ…助ケニ来タ

栄太

は?僕を?

 

ワタシ…ハ

 

未来カラ来タ

 

ワタシ…ハ

 

未来ノ栄太ニ創ラレタ

栄太

未来の僕、一体なにを創ったんだよ

 

第三ノ生命体

栄太

怖いよ

栄太

もう自分が怖いわ

 

栄太…困ッテナイカ?

 

ワタシノちからガ必要デハナイカ?

栄太

……

栄太

……

 

無イノカ?

栄太

無いことも無いけど

 

言ッテ

 

栄太ヲ助ケタイ

 

生ミノ親助ケル

 

イイコト

栄太

……

栄太

じゃあ…

栄太

僕をいじめる野崎をやっつけてよ

 

ヤッツケル?

栄太

痛い目に遭わせてやれってこと

 

……ワカッタ

 

行ッテクル……

そう言うと芋虫のような第三の生命体は

モゾモゾと動きながら

部屋を出て行った。

栄太

(よし…出て行った)

栄太

(これでいいや…)

野崎

う、あ、あ、あ、あ、ぁぁぁぁぁぁあ!!

触手で捻りあげられた腕が

ミシミシと音を立てる。

野崎

ああ!

野崎

やめ、やめろ!!

筋繊維が千切れる音、

骨が折れる鈍い音がした。

野崎

あぎゃぁぁぁああああ!!

千切った腕を投げ捨てる。

 

痛イ?痛イ?

野崎

痛い!痛いよ!!

 

ヨカッタ

 

痛イ目ニ…アッテル

野崎

は、はぁ!?

今度は足を捩じり上げる。

野崎

あ、あ、あひゃぁぁあ

栄太

!!

栄太

(様子を見に来てみれば!)

骨が軋む。

野崎

あばばばばば

栄太

!!

肉が千切れ、

血が噴き出した。

すでに、

地面は

野崎の血で真っ赤に染まっていた。

野崎

あ゙あ゙あ゙あ゙!!

栄太

やめろ!!

隠れていた栄太は飛び出し、

触手を伸ばすそれに駆け寄った。

その瞬間、

骨が折れる音が。

野崎

あがっ!

栄太

野崎!

野崎

痛い痛いよぉぉ

 

栄太…野崎…痛イッテ

栄太

そりゃそうだろ!

栄太

足を千切ったんだから

野崎

う…うぅ…

栄太

(ああ、凄い出血だ…)

栄太

おい!

栄太

野崎!!

野崎

うぅ…お前…

栄太

救急車呼ぶから!

栄太

しっかりしろ!

取り出したスマホが

目にも留まらぬ早さで

触手によって両断された。

栄太

あ…

野崎

あ…

 

マダ…ダメ

栄太

ふざけんなよ

 

モット

 

モット

 

痛イ目ニ

 

縺ゅo縺帙※繧�k繧薙□

栄太

は?

触手が野崎の腹部に巻き付く。

栄太

!!

栄太

やめろ!

栄太

もう十分だ!

しかし、

その言葉が聞こえていないかのように

芋虫は野崎を触手で締め上げる。

野崎

うぐぐぐ…

栄太

やめろって!

 

繧�a縺ェ縺�d繧√↑縺�d繧√↑縺�d繧√↑縺�

栄太

野崎が死ぬだろ!?

野崎

ゴホッ!

口から大量の血を吐く

野崎の腹部は

二の腕ほどの細さになっていた。

栄太

う、うわぁぁあああ!

栄太

止めろぉぉぉおぉお!

栄太が側に落ちていたバットを拾い、

青黒い芋虫に振り下ろした。

ぶちゅっ…

野崎

げへっ…

しかし、

攻撃は意味をなさず

野崎の胴体は千切れて

落ちた。

断面から血が吹き出し

野崎は"ビクビク"と痙攣し、

その目が裏返って息絶えた。

栄太

あ、あ、あ、あああ

 

野崎…死ンダヨ

 

コレデ…栄太ハ…

 

誰ニモ…イジメラレナイ…ヨ

栄太

うぅ…あぁぁ…

 

栄太?

 

栄太?

栄太

うぅ…ぐすっ…

栄太

野崎…ごめん…

栄太

僕が…こいつに変なこと頼まなければ…

 

……

芋虫は細い触手を伸ばし、

野崎の足、手、胴体を掴む。

栄太

な…なにを…

 

んあ

栄太

え…

ガパッと開けた口のようなモノには

無数の歯が並んでいた。

栄太

なにを

その口の中に

野崎だったモノを押し込む。

そして、

嫌な音を立てて咀嚼し、

栄太

ああ、あ、あ、あ、あ

 

ぺっ

吐きだした。

それは赤黒くドロドロとした

粘液を纏う

ギリギリ人の形をした

なにか。

野崎?

おぉぉオ

腕が

首と脇腹から生え

足が

背中と胸から生え

頭は

腹部にあった。

野崎?

え、え、え、え栄太?

栄太

!!!

栄太

な、なんだよ

栄太

なんだよこれ!!

 

ノ、ノザキくんダヨ?

栄太

ふざけんな!!

 

再構築…上手クイッタ

栄太

いってねぇよ!

栄太

もっと真面目に元に戻せよ!!

野崎?

うぅぅぅ…

野崎?

栄太ぁ…あそそそぼおお

栄太

そ、そうだ…

栄太

こ、こんなの

栄太

人間じゃない!

栄太

野崎じゃない!!

野崎?

栄太あぁぁあああ

栄太

うわぁぁあぁあ!!

一生懸命這い寄る野崎だが…

動くたびに手が

足が

取れて

落ちる。

栄太

あ…ああ…

野崎?

栄ぃ……太ぁ…

胴体だけになった野崎が

芋虫のようにのたうちながら

近づいてくる。

栄太

あ…

栄太

あ…

栄太

うわぁぁぁあああ!!!

栄太は持っていたバットを振り下ろした。

何度も

何度も

まるでクッションを殴っているような

まったく手応えを感じないまま

それでも

野崎だったものの顔は潰れ

動かなくなった。

栄太

はぁ…

栄太

はぁ…

 

モウ一回

 

再構築スル?

栄太

しないよ!!

栄太

お前!一体何がしたいんだよ!!

 

フヒッ…

栄太

??

 

ヒヒッ…

栄太

!?

 

ヒヒッ

 

アヒャヒャヒャヒゃヒャ!!

芋虫は心底楽しそうに笑い、

転がり回る。

 

ヒャーハッハッハッ!!

栄太

……

栄太は

持っていたバットを

思い切り

振り下ろした。

 

アギャッ!

何度も

 

ウグッ

何度も

 

繧�a

何度も

 

繧�a縺ヲ��

栄太

!!

触手に突き飛ばされた栄太は

吹き飛んで地面を転がる。

 

縺ゥ縺�@縺ヲ縺薙s縺ェ縺薙→縺吶k縺ョ��

目は潰れ

頭は凹み

鋭い歯の幾つかは抜け落ち

 

縺ゥ縺�@縺ヲ

まともに真っ直ぐ移動できない体をくねらせながら

 

莉イ濶ッ縺上@縺溘>縺�縺代□縺」縺溘�縺ォ

それは近づいていきた。

栄太

う、ああ…

立ち上がろうにも

目に見えて足が折れているのがわかった。

栄太

(僕も…こいつに…殺されるんだ)

触手が腹に突き刺さる。

栄太

んぐっ…!

 

…イヤダ…

 

死ニ…タク……ナイ……

 

コンナ姿デ…

 

死ニ…タク………

石井研究員

中崎所長の行方は依然としてわかっていません

石井研究員

はい

石井研究員

はい

石井研究員

本当に、申し訳ありません

石井研究員

あれは

石井研究員

あれは人間が手を出していい生物ではなかったのです

石井研究員

……

石井研究員

いえ

石井研究員

おそらく、あれは人の中枢まで侵食します

石井研究員

見つけたところで

石井研究員

中崎所長は我々のことを覚えているのか

石井研究員

最悪

石井研究員

人の姿さえ

石井研究員

していないかもしれません

石井研究員

……

石井研究員

はい

石井研究員

あ、それで

石井研究員

開発途中だったタイムマシーンの暴走の件ですが…

栄太

!!

目が覚めると

そこは自室のベッドの上だった。

栄太

……

栄太

な、なんだ…

栄太

夢…か…

お腹に触れても傷は無く、

ただ少し背中が痛むだけ。

栄太

寝違えた…かな?

栄太

はぁ~…

栄太

引き出しから巨大な芋虫が出てくるとか

栄太

どんなファンタジーな夢なんだよ

栄太

どうせなら

栄太

大金とか猫型ロボットとか

栄太

超絶美少女とか…

栄太

何言ってんだ僕は…

ふと、

気になって

机の一番下の

引き出しを

開けた。

栄太

……

栄太

何も無い…

栄太

当然か…

栄太

記憶ハ消した…

栄太

……

栄太

ん?

母親

栄太、やっと起きたのネ

母親

ご飯出来てるわヨ

栄太

うん、今行く

母親

顔色悪いけど、大丈夫?

栄太

大丈夫

栄太

あ~オ腹空いた

母親

ジャ、すぐご飯しましょ

栄太

はーイ

栄太

……

栄太

譁ー縺励>閧我ス�

END

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