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失敗作の知能天使と悪魔執事

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失敗作の知能天使と悪魔執事

7 - 悩み中と昔話(まぁまぁ重要なお知らせ(?)あります)

♥

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2023年07月15日

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彼が言った言葉

”俺の娘にならない?”

その言葉を聞いた瞬間目がくらむ

エアル

おっと…大丈夫か?

エアル

ごめんな、唐突すぎたよな

エアル

もっと段階をつけて言うつもりだったんだが…予想以上に危険なことが多すぎてな…

エアル

一応、これはお前の安全確保でもあるし…記憶も集めていかねぇとな

ぼーっと理由を話す彼の顔を眺める

娘……か

彼らと一緒にいたいけど…私がいて 邪魔ではないだろうか

彼らが私によくしてるのは…私に 利用価値があるからではないだろうか

そんなことを考えていたら ピンッと額を指で弾かれた

リア

〜〜〜っ!?

突然の痛みに額を手で押え涙目になる

エアル

お前、今変なことを考えただろ

手を震わせながら紙に言葉を書く

リア

『すみません…少し考えていました』

エアル

あんなぁ…お前がどう考えようがお前の勝手だが…なんでもマイナスな方に考えが寄るのは感心しねぇなぁ…

リア

『私がいて、邪魔になりませんか?』

エアル

あ?なんだよ突然

リア

『私は空を飛ぶことすら出来ないので、エアルさん達のお力にもなれない』

リア

『そんな私がエアルさん達と共にいて、足でまといにしかならない、と考えていました』

『なので…』と紙に書いていたら 手を握られペンを進めることが 出来なくなった

エアル

…むかーしむかし、あるところに、とある少女がいました

優しい声で、それでも手を離さずに 話し始めた

エアル

その少女は生まれつき人間とは違う見た目をしていて、周りの人間達から軽蔑されていました

エアル

それは少女の母親にもされていて、毎日毎日死ぬことを考えていた。そんな少女の心の支えは父でした

エアル

父だけは軽蔑することはなく、少女の全てを受け止めてくれた。優しい人でした

エアル

少女はそんな父が大好きで、一緒に夜に公園に行ったり遊んだりしていました

エアル

でも、とある日、少女の父はどこかへ逝ってしまいました

私が話に聞き入っているうちに彼は 手を離し、私の目を見て話し出した

書き途中の紙を捨て、新しい紙に 言葉を書き出し、彼に見せた

リア

『どこへ行ったんですか?』

エアル

どこに行ったかは分からんが、ただ1つ言えることは…

エアル

少女の父は天使になったのです

天使…?

エアル

そして天使となった少女の父は───

フォス

やっと見つけたー!

エアル

っ……あぁ?

フォス

もうっ!置いて行かないでよ!

エアル

置いて行くってどこに…ん?

エアル

あれ、どこだここ

トゥール

いきなりお前が歩き出したんだろうが

トゥール

消えたからビックリしてこの辺走り回って探したんだよ

エアル

…あー、なるほどな

エアル

悪いな、手間かけさせて

エアル

ちなみに、どのくらいから俺らは消えていたんだ?

トゥール

うーん…俺もフォスと話し込んでたから明確ではないが…多分、お前がお嬢さんをおぶった辺りだと思うぞ?

エアル

ふーん

フォス

え、記憶ないの?

エアル

んー、なんか気づいたらいたって感じ

フォス

えぇ…ヤバくない?それ

フォス

エアルは普通に過ごしててもヤバいやつなのに…悪化したなぁ…

エアル

黙れ泣かすぞ

フォス

毎回泣いてるのはエアルじゃん

エアル

トゥール

まぁ、夜泣いてるのはエアルだな

エアル

よし、帰るか

そう言うと少し早く景色が動き始めた

後ろから”待ってよー!”と聞こえる

…少女の父は天使になって どうなったのだろう…

そんなことを頭の片隅で考えながら 木々が広がっている景色を眺めていた

エアル

返事は覚悟が決まってからでいいぞ

そんなことが彼の後ろ頭から聞こえた

段々とリズミカルに揺れていって 私はウトウトとし始めていた

エアル

眠いか?

少し小さな声で彼が問う

私はこくりと頷くと そのまま顔を彼の頭に埋めた

スー…っと呼吸をすると ラベンダーのような香りが広がった

そんな香りがさらに眠気を誘う

エアル

おー、随分と大胆なこったァ

エアル

まぁ、安心して眠りなよ

エアル

目覚めた頃には森を抜けてると思うからさ…

目を閉じかけた時 「おやすみ」と小さく囁いていた

私は声が出せなかったので 心の中で”おやすみなさい”と返した

そしてゆっくりとラベンダーの香りを 感じながら意識を手放した

エアル

ふーむ、無意識のうちにこんなとこまで来てたんだなぁ

小走りしながら独り言を言う

どうやら俺は彼女に話をしている間に 無意識に足を動かし森の入口とは 真逆の方向へと進んでいたらしい

我ながら”馬鹿だな”とほくそ笑んだ

しばらく進むと後ろから声が聞こえた

フォス

待ってってば!

エアル

黙れ死ね

フォス

追いついて早々幼馴染に言う言葉じゃないよそれ

エアル

今嬢ちゃんは寝てんだよ

できるだけ小声で、短く言う

フォス

あ、そうなんだ、お疲れだったんだね

エアル

お前らがいると俺でも疲れるからな

トゥール

よっ、お疲れ

エアル

うい、お疲れ

フォス

あれ、なんか僕の時と違くない?!

エアル

黙れ触手野郎

フォス

えぇ…トゥールみたいなこと言うね…

トゥール

でも間違ってはねぇだろ

エアル

というかお前ら…なんであんなこと言ったんだよ…

「「あんなこと?」」と同時に言った

エアル

ほ、ほら…あれだよ…あれ……

トゥール

”俺だよ俺”みたいなこと言ってんじゃねぇよ

フォス

歯切れ悪いね

エアル

…っクソ!

エアル

俺が夜泣いてるとかって話だよ!

フォス

……あ〜

フォスは意地悪い笑みを浮かべた

フォス

な〜に?そのことでずーっとモヤモヤしてたってこと?

フォス

まぁ…そうだね……お嬢ちゃんは一体”どっちの意味”に捉えたんだろうね?

エアル

トゥールは口角を上に上げて にんまりとした顔で俺を見つめている

俺が”夜泣く”という単語に 敏感な理由は……そう、あの時だ

マスター

いらっしゃいませー

マスター

ここからはまぁまぁ重要なお知らせ(?)です

マスター

このエアルの回想の話を見たい方はこの話のハートが100いったらつくります!

マスター

100いって出すようになった場合は番外編になります!(前編後編に分けるかはその時次第)

マスター

なお、次回出るメインストーリーは回想が終わった時からのスタートだから番外編を飛ばさず見たい人は早めにハートを100にすることをおすすめします!

マスター

なぜ今回になってハート数制限を出すかというと…

マスター

この回想話はセンシティブになる可能性が大だからです!

マスター

まぁ、”18”がつく話は初めてだから誤字脱字があったらマスターの精神がすり減るのだけど…

マスター

100いったら頑張るからもしハートが100になったらみんな心の中で応援してください…

マスター

それではまたの機会に…

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