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うちよそは楽しいだろうな…!!イケメンすぎます( ˆ̑‵̮ˆ̑ )
※このお話は 相互の青居月祈さん宅の 大樹さんと みじんこ宅のラゼの うちよそになります
とある休日の昼下がり
大樹
あおぞら駅前の小さなカフェ
静かでアットホームな内装だと 知り合いに聞いてひとりで来てみた
嵐志と結衣はそれぞれ 友達と出かけており
愛衣はきっと星空図書館
雪彦も今日は用事があると言っていた
たまにはこんな日も悪くないな、と
賑やかな日常をちょっと遠くに感じていた
店内には自分の他にもう1人
ラゼ
2つ前のテーブルに 自分と同じくらいの背丈の青年が 背を向けて座っていた
大樹
短めの髪だが後ろ髪だけとても長く 1本に縛っている
何気なく観察していると
店員
と、店員が自分の前に カップを置く
大樹
自分が頼んだのは確か ハーブティだったはず
大樹
大樹
そう言おうとした時には
店員は既に奥へと引っ込んでいた
大樹
大樹
このカフェオレは間違いなく 前の席の人のだろうな
店員暫くは出てきそうにない
待っていたら少し冷めてしまいそうだった
大樹
俺はカフェオレを持つと立ち上がる
大樹
ラゼ
俺の声に青年が顔を上げる
大樹
髪とおなじシルバーの瞳
そして右目には大きな傷があり まぶたが開かないよう 縫い塞いであった
日本人離れした顔立ちに 自分から話しかけたにも関わらず 数秒固まってしまう
ラゼ
青年は不思議そうに小首を傾げていたが
俺の手にあるカフェオレをみて 大体を察してくれたようだ
ラゼ
ラゼ
ラゼ
青年は柔らかく笑う 低めで落ち着いていて優しい声
大樹
ラゼ
彼はカフェオレを受け取り テーブルに置く
ラゼ
大樹
ラゼ
そういった直後
店員
先程の店員がハーブティを持って 出てくる
大樹
店員
そこで店員も気づいたようで 慌てた様子でおと青年に平謝りする
店員
大樹
ラゼ
店員
店員はカフェオレの隣に ハーブティのカップを置いて 奥へと戻っていった
ラゼ
ラゼ
大樹
カフェオレと並べられてしまっては わざわざカップを取って
さっき居た場所に戻るのも なんだかなと思っていたので 内心ほっとした
ラゼ
大樹
目の前の彼は髪こそ銀色だが 顔立ちは自分と同じか 寧ろ若干年下かと思うくらいだ
頭の中が疑問符で溢れていく
俺が座るのを確認すると 青年はニッコリと微笑む
ラゼ
ラゼ
大樹
ラゼ
大樹
ラゼ
なんだか相手にばかり 話させている気がする
そう思い、自分も口を開く
大樹
ラゼ
大樹
大樹
ラゼ
大樹
聞き覚えのない名前に今度はこちらが 首を傾げてしまう
ラゼ
大樹
ラゼ
ラゼ
大樹
大樹
愛知名物というか名古屋名物だな と心の中で自分にツッコミを入れる
ラゼ
ラゼ
大樹
そこからはグルメや 町の観光スポットの話など
たわいも無い会話が続いた
波長が合うのか 初対面でも全く苦ではなかった
ハーブティを半分ほど飲み終えた頃
話題は家族の話へと変わる
ラゼ
ラゼ
大樹
ラゼ
大樹
朝早くからはしゃいでいた嵐志の顔を 思い出して
少し語気が強くなっていたようだ
ラゼ
大樹
ラゼ
ラゼ
1人ずつ「いた」
過去形の表現に少し違和感を覚えたが この時はあまり気に留めなかった
だが、最初に彼が言っていた 「老人」という言葉が頭をよぎる
大樹
ラゼ
大樹
ラゼ
ラゼは少し考えると
クスッといたずらっぽく笑って見せた
ラゼ
大樹
質問を質問で返されるとは思っておらず 思わず声が出る
ラゼ
ラゼ
ラゼがそう言いかけた時
•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
どこからか音楽が聞こえた
ラゼ
ラゼ
そう言いながら自分から少し距離を置く
ラゼ
ラゼ
大樹
ラゼは社会人なのか
なんて思っていると
ラゼ
ラゼ
ラゼ
電話を終えたようでラゼは 小さくため息をつく
ラゼ
ラゼ
大樹
大樹
ラゼ
ラゼ
ラゼ
ラゼは残りのカフェオレを 飲み干し立ち上がる
自分も慌てて立ち上がろうとすると
ラゼが自分の両肩に手を置き そのまま座らせてしまった
大樹
ラゼ
ラゼ
大樹
ラゼ
そう言いながらレジに向かおうとして 再び戻ってくる
ラゼ
ラゼはスマホケースから 名刺を取り出す
ラゼ
ラゼ
大樹
ラゼ
ラゼ
ラゼは急いで2人分の会計を済ませると
足早に去っていった
大樹
ハーブティとカフェオレの 入っていたカップ
その2つが合わさって 甘くも爽やかな不思議な香り
そんな香りに包まれながら 暫く余韻に浸っていた
大樹
大樹
大樹
ー気が向いたら連絡して
ふと先程貰った名刺の存在を思い出す
大樹
会社名と、彼の名前と その下に電話番号とQRコード
そして
大樹
大樹
大樹
大樹
思考が止まる
会社が作られた年の間違いか? とも思ったが
そこには間違いなく 「生年月日」の文字
大樹
大樹
思わず携帯で調べる
大樹
大樹
大樹
100歳越え?
思えば
ひと昔前の小説から飛び出した登場人物 のような喋り方
自分の事を「老人」と表現 していた事
弟と妹が「いた」事
100歳越えなのにあの若い見た目である ことを除けば
全て腑に落ちた
ー年上にカッコつけさせてくれないか
この言葉を聞いた時 小さな違和感を覚えていた
なぜならオレは自分の年齢を 明かしていない
でも
これで納得した
大樹
大樹
終わり