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俺はボスに認められたい!

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俺はボスに認められたい!

9 - 中原中也、浮かれる。

♥

78

2026年01月02日

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ー次の日・ポートマフィア本部 廊下ー

中也

ふんふふーん♪

軽やかに、完全に浮かれてスキップ。

中也

認められた♪ 認められたい♪達成でーきた中也くんでーす♪

部下A

……

部下B

……え?

中也

ん?どうしたお前ら?

上機嫌のまま振り返る。

部下A

い、いえ……

部下B

中也さん……その……

中也

部下B

……今日、機嫌……良すぎません?

中也

は?そうか?

自覚ゼロ。

中也

別に普通だろ

鼻歌再開。

中也

〜♪

部下A

(スキップしてますけど)

部下B

(歌ってますけど)

そこへ——

おはようございます

中也

おう!

やけに爽やか。

……?

一瞬、言葉に詰まる。

……中也さん……?

中也

なんだよ

……なんか……光ってません?

中也

はぁ?

いえ、比喩ですけど……

中也

変なこと言うなよ

腕を組むが、口元が緩んでいる。

(あ、これ……)

その時。

太宰

……

少し離れた場所から、全てを目撃。

中也

ふふーん♪

書類を受け取りながらも上機嫌。

太宰

……

太宰

(……分かりやすい)

太宰

(合格って言っただけで、これか)

太宰

(……いや)

太宰

(ちゃんと“届いた”なら、それでいい)

中也がふと気づく。

中也

…ボス?

太宰

何?

中也

……いえ!

背筋をピン!と伸ばす。

中也

本日も任務、全力でやります!

太宰

……うん

ほんの一瞬、視線が柔らぐ。

太宰

期待してるよ

中也

っ……!

中也

は、はい!!!

顔が一気に赤くなる。

部下A

(あっ)

部下B

(原因それだ)

(完全にそれですね……)

中也は誤魔化すように咳払い。

中也

……じゃ、行くぞお前ら!

またスキップしそうになり、慌てて普通に歩く。

中也

……っ

中也

(やべ……また……)

太宰

……

小さく息を吐く。

太宰

……困ったな

太宰

可愛すぎる

誰にも聞こえない声で、そう呟いた。

ーポートマフィア本部・休憩スペース(部下視点)ー

部下A

……なぁ

部下B

……うん

部下A

中也さん、絶対何かあったよな

部下B

うん。断言できる

……僕もそう思います

部下A

まずさ(指を折り始める。

部下A

① 朝からスキップ

部下B

② 鼻歌

③ 太宰さんに“期待してる”って言われた瞬間、即赤面

部下A

④ その後、壁にぶつかりそうになってた

部下B

⑤ さっき、書類にサインしながらニヤけてた

……重症ですね

部下A

なぁ、最近何かあったっけ?

部下B

怪我から復帰したくらいだろ?

……あ

部下A

医務室のあと、太宰さんと何か話してたって噂、ありました

部下B

え、なにそれ

評価がどうとか……合格、とか

部下A

……あー

部下B

……なるほど

部下A

承認欲求、満たされた顔だ

え、そんな露骨なんですか……?

部下B

露骨っていうか……

部下A

分かりやすすぎる

その時。

中也

おーい!お前ら!

三人

っ!

中也

何固まってんだ?

部下A

い、いえ別に!

部下B

休憩してただけです!

中也

そうか?

首を傾げるが、機嫌はいい。

中也

次の配置確認しとけよ

は、はい!

中也は去っていく。

部下A

……な?

部下B

な?

……はい

部下A

あとさ

声を潜める。

部下A

太宰さんの方も、おかしくないか?

部下B

……分かる

え?

部下B

さっき、中也さんが通ったあと

部下B

太宰さん、ちょっとだけ……

部下A

満足そうな顔してた

……!

部下A

つまり

部下B

つまり

二人同時に。

部下A・B

これはもう、完全に両想い案件

ち、違いますよ!? それは……!

部下A

いや敦

部下B

お前はまだ分かってない

部下A

言葉にしないタイプの相思相愛ってやつだ

……ポートマフィア、平和ですね……

遠くで。

中也

ふんふふーん♪

……聞こえてますけど

部下A

……聞こえてるな

部下B

……止めない方がいいな

三人はそっと、目を逸らした。

ーポートマフィア本部・廊下ー

中也

……

足を止める。

中也

……ん?

自分の手元を見る。

書類を抱えたまま、指先がリズムを刻んでいる。

中也

……

耳に、微かに聞こえる。

中也

……ふん、ふふ……?

自分の声。

中也

……は?

口を押さえる。

中也

……俺、今……

周囲を見渡す。

部下たちが、微妙に目を逸らしている。

中也

……

背後から。

部下A

……

部下B

……

視線が合う。

中也

……お前ら

部下A

い、いえ何も!

部下B

本当に何も!

中也

……

一拍。

中也

……俺、浮かれてるか?

部下A

……

部下B

……

沈黙=肯定。

中也

……

顔が、じわっと熱くなる。

中也

……っ

帽子を深く被る。

中也

……違ぇし

部下A

中也さん、今——

部下B

——鼻歌——

中也

言うな!!!

廊下に響く。

中也

……っ////

耳まで真っ赤。

中也

……俺は……

中也

……任務が順調で……

中也

……その……

言い訳が、しどろもどろ。

中也

……

ふと、脳裏に浮かぶ。

『期待してるよ』

中也

……っ!!!

一気に、爆発。

中也

……あぁぁぁぁぁ!!!!

壁に額をゴン、と軽く打つ。

中也

……俺……

中也

……ボスに褒められただけで……

部下A

“だけ”じゃないと思いますけど……

部下B

相当です……

中也

うるせぇ!!!

深呼吸。

ひとつ、ふたつ。

中也

……冷静

中也

……冷静になれ中原中也……

帽子の下で、顔を覆う。

中也

……

小さく、ぼそっと。

中也

……嬉しかったんだよ……

その一言で、全部が分かる。

部下A

……

部下B

……

部下A

……それ、悪いことじゃないっすよ

中也

……知ってる

中也

……でも……

中也

……仕事中だ……

顔を上げる。

まだ赤いけど、目は真っ直ぐ。

中也

……次、任務だ

部下B

はい!

歩き出す。

数歩進んで、止まる。

中也

……

小声。

中也

……終わったら……

中也

……また、ちゃんとやる……

部下A

部下B

中也

……何でもねぇ!!

俺はボスに認められたい!

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コメント

2

ユーザー

中也の鼻歌めっちゃ可愛いー!!赤面してるの大好き‪🫶そうだよね!絶対両片思いだよね!さすが中也の部下わかってるじゃないか

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