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悠大
なぁ、陽斗...
陽斗
おう、どした？
陽斗
メールなんて珍しい。
悠大
なんか部屋、荒らされてんだけど。
陽斗
は？
陽斗
マジ？
悠大
うん...
陽斗
寝てる間に？
悠大
うん...
陽斗
普通気づくだろ。
悠大
いや、それがまったく。
悠大
これ、ヤバいよな？
陽斗
本当なの？
悠大
そうだって。
悠大
ヤバいヤバいヤバい！
陽斗
落ち着けって！
陽斗
無くなってる物は？
悠大
別に持って行かれたもんは無さそう…
悠大
警察に言った方がいいよな？
陽斗
うん。
悠大
今通報する。
陽斗
気をつけろよ。
悠大
おん。
一時間後
陽斗
どうだった？
悠大
悠大
警察は相手にしてくんなかった。
陽斗
は？
悠大
どうせ寝ぼけてやったんでしょう？って。
陽斗
最近この辺で誘拐事件起きたもんな。
陽斗
警察も忙しいんだろうな。
悠大
うん、完全スルーされた。
陽斗
まじかよ...
悠大
とれあいず、片付けるわ。
陽斗
そうか。
翌日
悠大
おいおい！
陽斗
どした？
悠大
次は壁かよ！
陽斗
だからどうしたって。
悠大
壁がめっちゃひっかかれてる....
陽斗
嫌がらせ？
悠大
でも鍵は確かに掛けたんだよ
陽斗
大丈夫かよ、お前。
悠大
あ、血が....
陽斗
は？
悠大
血がある...
陽斗
な、なに言ってんの？
悠大
血が押し入れから染み出てる...
悠大
怖い、怖い怖い怖い！！
陽斗
なにが起こってんだよ！
陽斗
大丈夫か？
悠大
大丈夫じゃない！
悠大
なんか、押し入れが
陽斗
押し入れが？
悠大
悠大
開いた
陽斗
？
悠大
ヤバい
陽斗
悠大？
悠大
押し入れから
悠大
女の顔が
陽斗
悠大！
悠大
覗いてる
陽斗
大丈夫かよ！
陽斗
警察呼べ！
陽斗
メールしてる場合じゃねえよ！
陽斗
おい、聞いてるか！？
陽斗
おい！
悠大
今押し入れの中。
陽斗
っ、なにしてんだよ
陽斗
そこ、女がいるんじゃ...
悠大
急に消えた
悠大
急に消えたんだよ、んでその瞬間後ろから
悠大
視線を感じたから
陽斗
なにしてんだよ...
悠大
たすけて
悠大
助けて
陽斗
そう言えばお前ん家
陽斗
事故物件だったよな？
悠大
え？
陽斗
母親が娘に虐待をしてて
陽斗
限界を超えた娘は四歳にして１人苦しみながら
陽斗
押し入れで死んだんだよ
陽斗
それは今から20年前。
悠大
なに言ってんの...
悠大
じゃあ、その幽霊？
陽斗
かもしれない。
悠大
助けて
悠大
助けて
悠大
助けて
陽斗
今から行く！
陽斗
電車で行くから
悠大
間に合うのか？
陽斗
分からない
悠大
あ、
陽斗
え？
悠大
後ろから声が.....
悠大
人間はこの世で一番恐ろしい。
悠大
憎たらしい
悠大
でも、脆くて弱い
陽斗
なに、言って....
悠大
簡単に殺す事ができる
悠大
嫌い
悠大
人間なんか嫌い
陽斗
悠大！？
悠大
殺してやる殺してやる殺してやる
陽斗
悠大！！！
陽斗
悠大？
陽斗
悠大が死んだ？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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