宮舘side
理由……か。
なんだろう。
なんなんだろう。
宮舘涼太
ふーっ。
渡辺翔太
落ち着いた?
翔太もさっきまですごい剣幕だっただろ笑
宮舘涼太
うん…教えて、理由。
渡辺翔太
それが…俺、親にゲイだと思われてたんだ。
宮舘涼太
えっ、
俺、翔太のこと好きなのに……
ゲイ……
翔太は俺の事好きじゃないのかな?
好きじゃないよね…
渡辺翔太
…太、涼太?
宮舘涼太
あっ、ごめん
渡辺翔太
俺たちさ、いつも放課後2人で遊んだり、ここ来たり、仲良いじゃん?
渡辺翔太
だから、それを親に話すとゲイだって言われて…
渡辺翔太
だから、距離を取れって言われて、あの時の電話もそう。
急に来た電話のことだ。
そんな理由があったなんて。
渡辺翔太
ごめんね、この事で涼太が死ぬなんで思ってなかった…グスッ
渡辺翔太
ごめんじゃ、許されないことも分かってる、グスッごめん、ごめん、
気づけば翔太の頬には涙が流れていた。
俺は翔太が好きなのにな。
大好きなのに。
俺の方こそゲイなのに。
渡辺翔太
俺のせいで、俺のせいで。
渡辺翔太
俺が避けたから、俺が悪い態度取ったから、ごめん、ごめんなさいグスッ
宮舘涼太
翔太…
俺は透けている手で翔太の背中をさすった。
透けているのに
渡辺翔太
涼太、涼太は俺のせいで死んじゃったんだよね…?
どうすれば、今更うんなんて頷けないよ……
警察官
あれー?誰か居る?
渡辺side
誰?
渡辺翔太
あ、
警察官…?
警察官
なんだ、そこの少年は。
警察官
今から捜査をしないといけないから、帰って貰えるかな?
渡辺翔太
あっ、今涼太と、話て…
警察官
大事な捜査なんだ。
あれ?涼太は消えてる?
俺はあっさりと警察官にここから離されてしまった。