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そのあとに、 ほどなくしてやってきたソンさんに点滴をしてもらった。

そして、 午前中の点滴を終えると、 夕方まで爆睡してしまって、 夕飯が来たことを知らせるアナウンスで目が覚めた。

起きてからもまだ気分は重いままで、 食欲もなくて、 夕飯は半分くらいしか食べれなかった。

まだ体が…だるい…

咳も出るし、 まだぼーっとする。

ただ、 抗生剤を打っているからなのか、 熱っぽさは感じない。

あれだけ寝たけど、 まだ寝れそ…

そう思いながらベッドによこになる。

病院のベッドは固くて寝苦しいから、 自分の家のベッドが恋しくなる僕。

2週間…か…。

やっぱり長いな…

またため息が出そうになったとき…。

_コンコン。

グクのお母さん

グク…

JUNGKOOK

お母さん…!

荷物を持ってきてくれたのか、 大きなバッグを抱えたお母さんがドア付近にたっていた。

グクのお母さん

だから、あれだけ病院行きなさいって言ったのに…

グクのお母さん

どう?ちょっとはよくなったの?

JUNGKOOK

まだだるいですけど、ちょっとマシです!

JUNGKOOK

熱もは下がりましたし!

グクのお母さん

もう、おかしいと思ったのよ

グクのお母さん

2週間以上も咳と微熱が続くなんて。

グクのお母さん

風邪はひきはじめが肝心なんだから…

ああ…

また説教ですか…?

何回も聞きましたよ、 そのセリフ…。

そう思っていても、 言えるはずもなくお母さんは説教を止めようとしない。

いつものところだと言い返すが、 今回ばかりは入院することになったこともあって、 言い返すのにもなかなか言い返せない。

SUGA

母さん、こんな時に説教はないんじゃないですか?

SUGA

こいつだって苦しんですから

JUNGKOOK

ユンギヒョン!?

開かれた病室のドアからひょっこり現れた兄のユンギヒョンは、 苦笑いしながらそう言った。

グクのお母さん

ユンギはグクの味方ばかりするんだから…

そう言いながらも、 お母さんは兄であるユンギヒョンにそう言われると大抵落ち着く。

いつも味方になってくれる優しいユンギヒョン。

6歳も年が離れてるけど、 僕達はとても仲がいい。

JUNGKOOK

ユンギヒョンも来てくれたんですね!ありがとうございます!

今年大学を卒業したばかりのユンギヒョンは、 春から就職して忙しくしていた。

毎日残業で、 帰りも遅いはずなのにきてくれるなんて…

SUGA

入院なんて、驚いたぞ

黒髪がよく似合う爽やかなユンギヒョンは、 笑うと目が細くなる。

スラッとしてて、 背は……、

…とりあえずスーツがよく似合うんだ。

JUNGKOOK

仕事の後なのにわざわざすいません

SUGA

お?グガもそんなことに気が使えるようになったのか?笑

ユンギヒョンはクスッとからかうように笑って、 僕に言った。

JUNGKOOK

当然ですよ!

JUNGKOOK

大人の階段に僕もあがってるんですよ!

SUGA

ふっ笑笑

なんですか…、 そのバカにした笑いは…

グクのお母さん

着替えはこれでいいでしょ?

グクのお母さん

あと、なにか持ってくるものある?

グクのお母さん

あ、あとこれから先生と話してくるから、その間に荷物を確認してて

着替えを棚の中にしまいながら、 お母さんは僕に視線を向けた。

JUNGKOOK

スマホはどこですか…?

音楽プレイヤーや小説本は入ってるけど、 一番大事なスマホが見当たらない。

グクのお母さん

スマホがあったら、ゆっくり休めないでしょ?

グクのお母さん

今回はなしで我慢しなさい

そう言って、 夏休みの宿題の束をカバンからごっそり出される。

JUNGKOOK

え…むりですよ…

JUNGKOOK

友達と連絡取れないじゃないですか!

JUNGKOOK

それに…病人に宿題なんか持ってこないでくださいよ!!

グクのお母さん

何言ってるの!

グクのお母さん

連絡を取る暇があったら勉強してなさいよ

JUNGKOOK

今さっきゆっくり休んでって言ったじゃないですか!

グクのお母さん

屁理屈いわないの

JUNGKOOK

あー…

はあ…、 スマホなしだなんて無理だよ…

それに、 休めって言ったくせに、 宿題なんて…

JUNGKOOK

ユンギヒョンもなんか言ってくださいよー…

こういう時に頼りになるのは同性の兄であるユンギヒョンだ。

SUGA

今回は母さんの言う通りだから。

SUGA

あとでテレホンカード買ってきてやるから、必要な時は病院の電話使うようにしろよ

SUGA

スマホは我慢しろ

SUGA

宿題も、泣きたくないなら今のうちしとけ

JUNGKOOK

……

JUNGKOOK

ユンギヒョンまでお母さんの味方なんですか…?

わざとらしく唇を尖らせる。

味方になってくれると思ったのに……

グクのお母さん

ユンギもこういってるんだから、我慢しなさいよ

JUNGKOOK

テレホンカードがあったって、友達の番号がわかんなきゃ意味ないじゃないですか…

お母さんの言葉を無視して、 早口でぼそっとつぶやく。

グクのお母さん

何か言った?

JUNGKOOK

い、いいえ…。

BTS妄想「君に会えたら。」テテグクBL

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