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桜空

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松田麻衣子
松崎陸
松田麻衣子
相変わらず麻衣子はしつこく接してきていた
陸は黙ってやり過ごすと決め
麻衣子が何を言っても黙ったままだったが
どんなに陸が冷たく接しても
麻衣子が諦めることはなかった
篠田友美
篠田友美
松田麻衣子
松田麻衣子
松田麻衣子
篠田友美
松田麻衣子
松田麻衣子
麻衣子は小さい頃からかわいいと言われて育った
何をしても許される
世界の中心に自分がいるとさえ思っていた
女子に嫌われても
男子が助けてくれるからそれでいい
今までずっとそう思って生きてきた麻衣子にとって
麻衣子のアプローチを気にも止めない陸の存在は衝撃的だった
松田麻衣子
松田麻衣子
陸は一人
誰もいない屋上で自分の腕を見つめていた
陸は傷を隠すために
緑色のリストバンドを着けていた
陸がまだ小学生だった頃
高校生だった海が買ってくれた宝物だった
松崎陸
松崎海
松崎陸
兄弟三人の名前からそれぞれの選んだ三種類のリストバンド
松崎海
松崎空
松崎陸
松崎海
そんな大切な宝物を
傷を隠すために使っている
リストバンドの下には
数えきれない傷があるが
海が戻ってきた時
このことを話すべきかどうか
陸はずっと悩んでいた
"これ"がいけないことだとわかってはいる
けれど"それ"をしないと生きていけない
陸はそんな錯覚に陥っていた
不安な気持ちが陸の心を支配して
陸は屋上で
また自分自身を傷つけてしまった