始まりの村
今、この村から勇者が旅立とうとしている
勇者は魔王と戦い、世界を救うのだ
村長
村長
村長
勇者
村長
村長
勇者は真剣な面向きで、最初の一歩を踏み出した
勇者
行くべき場所は帝都
王へと会い、武器を貰うのだ
勇者
帝都へと着いた勇者は、王城へと向かう
城門には門番が佇んでいる
門番
門番
勇者
門番
門番
勇者
門番
門番
門番
勇者
勇者は門番に礼をし、国王のもとへと向かう
国王
勇者
国王
国王
国王
国王
国王
勇者
国王は壁に立て掛けられた剣を取る
国王
国王
国王
勇者
国王
そこから、勇者はたくさんの仲間を手に入れた
賢者
勇者
賢者
賢者
時に、辺境の地に住む賢者を
僧侶
僧侶
僧侶
勇者
時に、教会のトップである僧侶を
格闘家
格闘家
勇者
格闘家
格闘家
勇者
時に、修羅の道を歩む格闘家を
多くの苦難や試練を乗り越え
勇者一行は、魔王城へと着いた
魔王
勇者
魔王
勇者
魔王と勇者の死闘は、三日三晩行われた
勇者
魔王
魔王
僧侶
賢者
勇者一行は全員疲弊している
動きも最初の頃と比べ、明らかに鈍っている
魔王
魔王の手から、黒い電流がはしる
魔王
その電流は、魔王の手から勇者の胸へと貫くように向かう
このままだと、勇者は死んでしまうだろう
賢者
勇者
しかし、勇者は生きていた
格闘家
魔王
魔王
魔王
勇者の命を奪う筈だった電流は、格闘家の胸を貫いた
格闘家
格闘家は勇者の代わりに死んだ
勇者は憤怒の感情を露にした
勇者
魔王
勇者
勇者は魔王の胸を、剣で貫く
勇者
魔王
魔王
魔王は灰となって消えていった
勇者
勇者は、世界を救ったのだ
魔王であった灰が、風に飛ばされていくのを見た後
勇者は、魔王討伐の知らせを伝えなければと考えた
しかし、それはできなかった
なぜなら、勇者の胸に剣が刺さっているからだ
剣の持ち手には僧侶の手がある
僧侶
勇者
僧侶
僧侶
僧侶
見ると賢者が、視界の端で地面に伏せている
賢者
僧侶
剣を引き抜かれ、勇者の意識はなくなっていった
勇者は何故と考えた
勇者
何故自分は殺されたのかが、疑問になら「だしてくれ」なかった
勇者
「だしてくれ」もうすぐ勇者は、死んでしまうだろう
だから、「だしてくれ」この考えに意味はないのだ
勇者
でも、魔王を倒し世界を「だしてくれ」救った対価が これなの「だしてくれ」だろうか
勇者
勇者は、あの頃「だしてくれ」に戻りたいと思った
勇者
でも「だしてくれ」、それは無理「だしてくれ」だ
勇者
だから、勇者は
勇者
ただこう思った
勇者
皆が幸せでありますようにと
地球へ、帰りたいんだ お願いだから、だしてくれ
コメント
1件
今回はある種の試験作となっています。 解った方はぜひコメントに書き込んでくれると、今後の作品の指標となるので有難いです。