No.2
ジューっ…(料理中)
4:30
螟「豁
よし、これで完成…
私の朝はいつも早かった
このくらいの時間に起きて朝食を作らないと
親に怒られてしまうから
母親
ちょっと、ご飯は出来たの?
螟「豁
あ、はい…
母親
出来たならチンタラしてないで早く寄越してよね
母親
って、これ…
母親
あんた、私がこの野菜が嫌いなこと知ってて入れてんの?
螟「豁
あ、いや、そういう訳では…
ベチンッ!!
螟「豁
い゙っ…!
母親
居候の分際で親に嫌がらせしてんじゃないわよ!
母親
また痛めつけられたいの?!
螟「豁
ご、ごめんなさい…!ごめんなさい…!
母親
謝るだけで許されると思わないで!
螟「豁の腕を掴んで使い終わったばかりのフライパンを腕に当てる
ジューッ!!
螟「豁
いやぁあ゙あ゙あ゙あ゙っ!!!!
母親
うるさいっ!
ガンッ!!!
螟「豁
ゔッ…
母親
ふん、今日はこれだけで許してあげる
母親
次は殺すからね?
螟「豁
は、はい……
お母さんはいつもこうだった…
気に食わないことがあったら暴力を振るう…
親が仕事へ行ったあとは私一人…
食欲はないからパンだけ食べて…
学校の支度をして、学校へ行く…
幸い学校ではこういったトラブルがない…
だから、学校だけが唯一の安全地帯だった…
ガラガラ…
螟「豁
おはよう御座います…
誰にもバレないように長袖を着て痣や傷を隠す日々…
友達1
おはよう螟「豁ちゃん!
友達2
聞いてよ螟「豁!今日テストだってさ!
友達2
私全然勉強してない!
友達1
私も〜
螟「豁
じゃあ三人で今から勉強する?
友達1
絶対するっしょ!
友達2
今日赤点取ったらヤバいしねw
友達1
よ〜し、そうと決まったら今から勉強だ〜!勉強!
学校の時間は家とは違って楽しかった
友達と笑いあって…
勉強して…
遊んで…
毎日こうだったら…
どれほど幸せだっただろうか…







