午後の授業も終わって、放課後
僕らは約束の校門前で待っていた
事前に姉さん達には、帰りに 生徒会長も一緒に来るって言ってある
翔太
棗
真冬
……とは、流石に言えないから、
真冬
と一応フォローしておく
真夏
裏の顔について何も知らない姉さん も、僕に続いてフォローしてくれる
少し待っていると、西棟の 昇降口の方から、やっぱり人集りと 共に現れた彼方先輩
彼方
うわ、早速猫被ってる
棗
翔太
猫被ってるのが丸分かりなこの2人
不自然な慌てようというか、 なんかちょっと面白い……
彼方
出た、表の顔の爽やか王子様スマイル
みんなこれに騙されてたんだなぁ……
真夏
本人に聞こえないように、 ボソッと呟いた姉さん
真冬
彼方
真夏
彼方
相変わらずのニコニコ笑顔
真冬
翔太
真冬
真夏
彼方
ん? 彼方先輩、どうしたんだろう
何か、少しびっくりしたような 顔してるけど
彼方
翔太
棗
声を揃えて返事をした2人
彼方
そらるさんの声と口調で 言った彼方先輩
真冬
棗
翔太
明らかに動揺し始めた2人
真冬
ボクに声で気づけたんだから、 2人に気づかなくてもおかしくない
彼方
いつもの調子で、サラッと正体を 告白したそらるさん
翔太
棗
「「はぁ!?」」
反応までぴったり同じの、通称96月
彼方
真冬
彼方
感心してるそらるさんに、 僕が解説を入れる
棗
棗
自分で言いながら、 セルフノリツッコミをした96ちゃん
翔太
翔太
さりげなく失礼なことを言う天ちゃん
彼方
翔太
彼方
通常運転でツッコミをしていく、 彼方先輩ことそらるさん
真冬
彼方
真冬
あ、そう言えば僕、2人のこと 天ちゃんと96ちゃんって呼んでた
真冬
棗
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
いや、事実だとしても、 普通そこは謙遜するでしょ
真夏
真夏
真夏
絶賛混乱中だったらしい姉さん
何だか少し嫌な予感が
真夏
そしてまた頭を撫でられる
真冬
っていうか、何で結論がそこに 至ったのか意味不明なんだけど!?
彼方
真冬
棗
翔太
曇りのないキラキラした笑顔で、 僕らに向かって言った天ちゃん
真冬
翔太
きっと今頃、天ちゃんの脳天に ぶっ刺さってると思うよ……