吸血鬼の俺と喋れない彼女 (リメイク)

そうだろうか、そうだといいな

そんなことを思いながら答えを謂う

大先生が口を開く

鬱は男女の機敏や、人の気持ちの移り変わりに敏感だ

よくガバるが、こういうところは有能だ

もちろん俺の答えは

この中では新人のショッピが口を開く

後方支援組は特に、仲間のことを良く見ている

俺にとってプラスになるときとマイナスになるときがあるな

やはり詐欺師二人は鋭い図星なので黙秘する

隠し通すのはもう無理そうだ

なり損ないの吸血鬼の話だからいいかと思うがテラが言わなかったからな

俺的には彼女の意見を尊重したいのだ

ロボロはなんとなく感づいているようだ

こいつらの口撃を避けながら隠すのは無理だと悟り話し出す

テラが、なり損ないの吸血鬼と呼ばれてかなりひどい扱いを受けていたこと

それも相まって病院を追い出されたことを

トン氏の鋭いツッコミが飛ぶ

エーミールの言葉に皆が首をかしげ、何人かがその後納得したような声をあげる

正直その考えはなかった

普通に考えてなくて、だけど追い出されてラッキーみたいな感じだと思っていた

面白い、俺が利用されていたとはな

気に入った、この時に彼女を仲間にいれようと俺は決意したのだ

兄さんが言うが、口端が上がるのが止まるはずがない

こんな面白いことあるか！？

まあ、俺を利用するぐらいだから血の契りは交わすだろうがな

血の契りを結べば、吸血鬼になれるのだから

しんぺい神が俺の

そうだ、俺達はいつか人間相手に戦うことになる

各々自分の部屋に戻っていく

そのなかで一人、こちらに近づく 影があった

思わず二度見してしまう様な容姿

それに捕まると逃げれないそう思ってしまう程の鋭い目

巧妙に隠していたが俺達は騙せない

完全に軍人や暗殺者のそれだ

何か、最近それ関連の噂は有っただろうか

俺の意思を汲み取ってオスマンがそう言う

俺もその噂を思い出す

白銀の死神＿それは新月の夜に現れる白銀の髪を持った殺人鬼

目撃者は少なく、しかも新月と言うこともあって女か男かさえ判っていない

まあ、考えすぎかも知れないが彼女が白銀の死神の可能性はある

そう話を切ってオスマンが部屋を出る

バイルナ❗️