これは、何年も前の事
俺がじいちゃんの家に行った時の話だ
広城
ふ〜!やっと付いたぜ!
おじいちゃん
良くきたな!ひろき
おばあちゃん
ほら、疲れたでしょ?お茶よ
広城
ありがとうばあちゃん!
広城
ん〜うめぇ!
広城
じゃあちょっと俺外行って来るね!
おじいちゃん
気をつけるんだぞ〜
広城
はーい!
おばあちゃん
行ってらっしゃい
広城
行ってきまーす!
外
広城
もうこんなに虫取れたぞ!
広城
ヘヘ~ん!
???
ぽ..ぽぽ...ぽ..
広城
なっ、何だあの人...女の見た目なのに背がすごい高い...
広城
2メートル以上あるぞ...
???
(ギロッ)
広城
ひいっ!
ビビった俺は走って逃げた
夕飯
広城
おじいちゃん
おじいちゃん
お?何だ
広城
さっきね、背がすっごい高い女の人見たんだ〜
おじいちゃん
へぇ〜
おばあちゃん
そうかそうか
広城
そんでね、白いワンピースを来ていて、白い帽子を被っていて、2メートルくらいで、ぽぽぽぽって笑ってたよ!
おじいちゃん
何!?それは行かん!
じいちゃんとばあちゃんは目つきを変え、じいちゃんは急いで電話をかけた
広城
えっ?何?
おばあちゃん
ひろき...お前は八尺様に魅入られてしまったんだね...
広城
八尺様?
おばあちゃん
八尺様はね、背丈が八尺ある妖怪なんだ
広城
よ、妖怪!?
その時、老婆が来た
老婆
こりゃあ大変な事になったねぇ
老婆
ほら、これを持っておけ
広城
お、御札?
老婆
そうじゃ、それを持っておけ
広城
わ、わかりました
おじいちゃん
ひろき、こい
広城
うん
おじいちゃん
良いか?この部屋から出てはならぬぞ?
おじいちゃん
わしはお前に話しかけることはない
おじいちゃん
決して扉を開けてはならん。テレビは見てええ。朝の7時までは出てはならん
広城
分かったよ
おじいちゃん
じゃあな
広城
はっ
広城
今は...1時か、嫌な時間に起きちまったなぁ
ドンドンドンドン
広城
ひいっ...怖いぃ
おじいちゃん?
ひろき?大丈夫か?怖かったら出てきてもええんだぞ
広城
じ、じいちゃん?
その時俺は、爺ちゃんの言葉を思い出した
広城
(そうだ、爺ちゃんは話しかける事は無いんだ)
俺は怖くなり、布団にくるまっていた
広城
あっ、7時だ
扉を開けると...
おばあちゃん
ひろき.. 大丈夫だったんだなぁ
広城
ばあちゃん...
おばあちゃん
ほら、おいで
おじいちゃん
ひろき、車に乗るぞ
広城
はーい
おじいちゃん
一応、まだその札を持っておけ
広城
はい
俺が乗った車には、親戚が沢山乗っていた
おじいちゃん
下を向いておけ、お前には見えてしまう
???
ぽ..ぽぽ..ぽ
広城
(チラッ)
広城
ひいっ!
おじいちゃん
見てはならん!
おばあちゃん
大丈夫よ
村を抜けて、八尺様は見えなくなった