凪桜
〜♪

陽(はる)
お、今日もやっとるなぁ

凪桜
!!陽君おはよ!

陽(はる)
おはよぉさん!

陽(はる)
叶空君はやっとるか?

凪桜
今そこで元気よく走り回ってるよ

陽(はる)
お?

叶空(とわ)
〜♪…〜〜!!♪

陽(はる)
お〜、元気やなぁ…

凪桜
おはようね、ピカブーヨシヨシ

抱えられているピカブーを撫でるとピョンッと抱き着いてきた
凪桜
おっと……よしよし、おはよ笑

陽(はる)
偉いな懐いとるなぁ

陽(はる)
わしなんて…

凪桜
はいはい笑毎日噛まれたのね〜笑

ピカブーの頭を優しく撫でているとピカブーはいつの間にか私の腕で気持ち良く眠ってしまった
凪桜
今日暖かいもねー笑

陽(はる)
なんや、もう寝たんか…早いなぁ

凪桜
眠たかったのかしら?笑

笑いながらピカブーの様子を見ていると…突然頬にキスをされた
凪桜
!?

陽(はる)
おめぇさんは本当、可愛ええのう笑

陽(はる)
ピカブーが赤ん坊みたいやん笑

凪桜
??

陽(はる)
おめぇさんが母親になったらこうなんかねぇ…

凪桜
は、母親…ねぇ?笑

凪桜
どうなんだろ…でもこの子が可愛いからこうやって甘やかしちゃうと思うし笑

凪桜
それだと…私はいい母親になれるとは思わないねぇ笑

陽(はる)
意外やわ笑お前さんツラの良い奴がええんじゃろ?

凪桜
まぁねぇ…まぁ今はお顔以外にも好きになっちゃったけど笑

陽(はる)
ツラのいいワシらの子供…欲しいとは思わんのか?笑

凪桜
んぁ〜…どうだろ…

凪桜
まぁ、そこは君らとの要相談って感じかな!笑

陽(はる)
欲しいつったらええんか?笑

凪桜
その代わり君らも手伝うんだからね?子育て舐めちゃダーメ笑

陽(はる)
そんなん当たり前じゃ!笑

そんなふうに話し込んでいると…ズテッと叶空君が転けた音がした
凪桜
叶空くん!?

叶空(とわ)
あぅ…コケたァ…

凪桜
んもー……笑

叶空くんに近付き手を差し出すと「ごめんねぇ笑」と笑って私の手を借りて起き上がった
凪桜
あ〜…泥が凄いことになってるよォ……

陽(はる)
そうかそうか笑そういえば雨降ったもんな!笑

凪桜
ほらほら、お風呂入って来なさいな

叶空(とわ)
はぁーい…

さっきの叶空くんの転倒で放牧していた動物達が驚いてスタターっと逃げたが私が一声かけるとスリスリと擦り寄って来た
凪桜
よーしよーし、怖かったね〜もう大丈夫だからね〜

餌を与えて頭を撫でると心做しか満足そうな顔をしながら餌を貰った子達から離れた
陽(はる)
おめぇ1人いるだけでアイツらの破天荒が納まって助かるわぁ笑

凪桜
そうかなぁ…私はまだ拙いところがあるからそこまで優秀とは言えないと思うよ?笑

因みにだがここで飼育している動物たちは全て怪異、研究対象の比較的大人しい子達が今ここで暮らしている状態だ
ビジュがあまりにも…こう、ね?初見では驚くような子も多少なりともいるが…それでも驚く位に大人しい子が多い
陽(はる)
いんや、アイツらがめちゃ大人しいからな、相当な優秀さんじゃ笑

凪桜
そうかなぁ…あ、できた

陽(はる)
ん?

凪桜
はいこれ!

作った花冠を頭をに乗せると笑って私の頭を優しく撫でた
凪桜
どう?我ながら器用でしょ

陽(はる)
よぉできとるよ笑上手や笑

凪桜
花冠なんてやったこと無かったけど……こうやってここに来て良かったって思える1つかもね笑

陽(はる)
初めは全く出来なかったもんな笑

凪桜
ここに来て未だ日にちは浅いけど…中々なもんでしょ

陽(はる)
綺麗に出来とるよ笑

凪桜
( *¯ ꒳¯*)フフン

「我天才!」なんて思っていると突然陽くんに抱き締められた
凪桜
ど、どうしたの…?(びっくりしたァ……)

陽(はる)
…1年は短いよなって……

凪桜
なぁに?寂しいの?

陽(はる)
呪いが解けたらこっから追い出されるかも知れへんし…解けへんかったらおめぇさんは死ぬ

陽(はる)
おめぇさんは気楽でえぇな

凪桜
……そんなことも無いよ、呪いが解けたら理事長に脅しを掛けてでもここに居るつもりだし…仮に死ぬ未来があるなら今を全力で楽しむだけよ

凪桜
ま、死ぬ気なんてサラサラないけど

凪桜
君らが必死なのは充分わかってる、私もそれに応えるだけ

陽(はる)
…ならええけど……ずっと居れよ?

凪桜
寮長様の仰せのままにー笑
