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和〜花の巻〜

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和〜花の巻〜

1 - 和〜花の巻〜

2019年05月06日

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世は戦国時代。

とある武将の領地では、

花の様に美しい姫が2人、

暮らしていた。

菊!もっと早く走って!

姉上!待ってくださいー!

姉の花は9歳

妹の菊は7歳。

2人とも、この若さにして、

とても美しく、可愛い姫であった。

侍女1

花様!菊様!

侍女2

お待ちください!

いやだー!

絶対に止まらないよー!

侍女1

はぁ。。はぁ。。

侍女2

どうしましょう…

その時、

花と菊の先に、

誰かが歩いてきたのである。

うわぁ!

姉上っ!

アキノリ

!?

アキノリ

なんだ、そんなに慌てて…

父上!

侍女たちから逃げているのです。

侍女1

!! アキノリ様!

侍女2

花様と菊様もおいつめましたよ!

うわぁ!どうしよう!

姉上…もうダメです…泣

アキノリ

まったく、侍女を困らせるんじゃないぞ。

侍女1

さあ、姫様がた、お着替えを。

侍女2

さっきいた場所まで、お戻りいたしますよ。

はぁーい…

今日は惜しかったですねー 姉上…

本当にねぇ…

侍女1

姫さま、お急ぎ下さいませ!

どうして?

侍女2

今日は、アキノリ様のお誕生日でございますから。

!! 本当だ!

姉上!そういうことなら急がないとですね!

そうね!急ぎましょう!

15分ほど着替えていた間に、

急に部屋の障子が開いた。

アキノリ

2人とも!ここにいたか!

!?

父上!?

どうしたんですか!?

アキノリ

実はな、隣国の次期当主、謙信殿が来ているんだ!

え!?

謙信様って、姉上の許嫁のお方ですよね!?

ええ。。

侍女1

なんと!

侍女2

ならば、もっと綺麗にならなくてはですね!花様!

でも、急にどうして…

アキノリ

さあ、どうなんだろうな。

アキノリ

花が自分から聞いてみるがよい。

はい。父上!

花と菊は、

謙信がいる、とある部屋

へと入った。

失礼いたします。

!?本当にいらしてたんですね!?

謙信

もちろんです。

謙信

急に申し訳ありませんでした。

ど、どうなさったんですか?

謙信

花様、貴方に会いに来たのです。

え!?

……許嫁の姫である姉上に…ですか?

謙信

はい。

でも、私はそんな見に来られるほど美人ではありませんよ…

謙信

いえいえ、ここに来た時は、皆、とても美しい姫だと

謙信

口を揃えて言っていましたよ!

お、お恥ずかしいです…

それだけ姉上が綺麗なのですよ!

き、菊ったら!

謙信

本当に美しいのですね。

謙信

私達は、許嫁、という関係ですが、そうでなくても、私は、

謙信

貴方に恋をしていましたよ。

え?

よかったですね!姉上!

こんなに素敵なお方が将来のお婿さんだなんて!

謙信は今は

10歳である。

年齢的にも、2人は釣り合っており・

会うたびに、どんどん仲慎ましくなっていた。

侍女1

謙信様、そろそろおかえりのお時間です。

謙信

! もうそんな時間か。

謙信

では、お二方、失礼いたします。

ぜひ、また来てくださいね!

私もお待ちしております!

謙信

はい、必ず、また来ます。

侍女2

花様!

何?どうしたの?

侍女2

大変でございます!

お、落ち着いて!

侍女1

落ち着いてなどおられません!

わかったから、何があったの?

侍女2

実は、アキノリ様が、越中という土地を…

侍女2

手に入れられたので、そこにお城が出来、

侍女1

そこが、花様と謙信殿の暮らす場所とする。

侍女2

とのことです!

そうなのね!

嬉しそうですね!姉上!

ふふっ。楽しみね!

こうして時は流れ、

花は13歳に、

菊は11歳、

謙信は14歳となった。

侍女1

花様、ついに今日は、

侍女2

結婚の式の日でございますね!

姉上…本当にお綺麗です…

みんな…ありがとう。

アキノリ

おお、どこの姫かと思ったら、花じゃないか。

父上!

アキノリ

…花…。隣国へ行っても、頑張ることだな。

はい!父上!

謙信

!花様!ここにいらっしゃったのですか!

! 謙信様!

あら、では、邪魔者は退散いたしますね!

アキノリ

そうだな!

侍女1

ふふっ、そうですね!

侍女2

はい、そうしましょう!

え?皆さん?

謙信

皆さん、私達に気を使ってくださっている。

謙信

この様な身内がいて、私は幸せです。

ふふっ、謙信様、これから末永く、お願いします!

謙信

こちらこそ、頼みます。花様。

その後、また時は流れ、

花と謙信には、2人の姫と

1人の男の子が生まれた。

侍女1

蝶様!

侍女2

舞様!お待ちください!

姉上!逃げましょう!

もっと速く走るのよ!

ボフン!

蝶と舞は、誰かにぶつかったのである。

うわぁ!

蝶!大丈夫!?

政景

痛い!

政景!ごめんね!

政景

姉上!姉様!突然申し訳ございませんでした!

いいのよ、大丈夫。

侍女1

ひ。。姫さま…

侍女2

お、追い詰めましたよ……!

うわぁ!

捕まっちゃったー泣!

謙信

なんだ?騒がしいぞ?

政景

!! 父上!

本当に。この子達のおかげで、

毎日が賑やかね。

母上!

うう…騒がしいのは否定できないです…

本当ね…

政景

僕もです…

謙信

怪我はするのではないぞ?

はい!

謙信

では、行くぞ、花。

はい。行きましょうか。

こうして、花は、

一生を幸せに包み、

人生を、終えたのであった…

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