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休日が終わり、再び億劫な学校が始まる

アプリを入れて3日目になるので立てた仮説

【アプリの日数=使用制限】と抽象的だとランダム性が生まれてしまう可能性

この2つを立証させることでより安全にかつ彼の娯楽のために使うことが可能となる

ミナミ

ミナミ

とはいえ、このアプリをいつ使うか……

ミナミ

人に見られるのはなんとなく嫌だから

ミナミ

使うタイミングを考えないとな…

ハル

ハル

よっす〜

ハル

ロッカー前で朝から辛気臭顔してぇ

ハル

今どきロッカーにラブレターはないぞ?

ミナミ

……より辛気臭顔になるぞ

ミナミ

つか、お前は朝からありえねぇくらい元気だなホント

ハル

ま、朝方の人なので私♪

式守 波瑠(シキモリ ハル) 僕の腐れ縁の子で個人的に友達以上恋人未満みたいな立ち位置の子だ

恐らく相手もそんなことを思ってる。なので、こんなことを思っても問題ないだろう

ミナミ

んな事より早く行くぞ

ハル

へ?

ミナミ

いまSHRが始まる5分前だからな

ハル

なに!?

ハル

なんでそれを早く言わないの!

ミナミ

知ってると思ってたから言わなかった

ミナミ

ま、遅れたくなきゃ走るんだね

ハル

あんたも走るんだよ!

ミナミ

僕は歩いても間に合うからいいの

ハル

あんたホントねぇ…

ミナミ

僕に構ってると時間ないよォ?

ハル

あとでまた文句言うから!

ミナミ

はいはーい…

ミナミ

ミナミ

さて、と…このアプリを外で使うのはよそうかな

ミナミ

ものが欲しい時それを打ち込むと突然目の前に現れるから

ミナミ

確実に怪しまれるか、物珍しいってことで絡まれる未来が見える

ミナミ

とはいえちょっと検証してみたいこともあるのも事実

ミナミ

まずは使用制限を調べること

ミナミ

その中で僕の中にある疑問のひとつ

ミナミ

打ち込む言葉を『物』から『人』に変えることは可能なのか?

ミナミ

その場合以前立てた仮説

ミナミ

物と数は指定確約が可能という点

ミナミ

これに近い『人』に対して『行動』が当てはまるのかどうか

ミナミ

つまりは第三者に対してのイタズラが出来るのかということ

ミナミ

外で使うのはリスクだがそれは検証してみよう

〜3時間目〜

ミナミ

(この時間辺りから眠くなるな…)

ミナミ

(現に何人かウトウトしてるし)

ミナミ

ミナミ

(ちょっと悪いこと考えた)

ミナミ

(今眠そうな奴にイタズラとしてあのアプリ使ってみるか)

ミナミ

(昨日、一昨日の経験を活かして)

ミナミ

(しっかりと『物』と『数』を指定するように)

ミナミ

(『人物』と『起こす事象』を指定する)

ミナミ

(抽象的だとランダム性が生まれてしまう可能性が高いからね)

ミナミ

(とりあえず誰にやってみようかな…)

ミナミ

ミナミ

(それじゃあ今眠そうにしてる『神無月』さんにしよう)

ミナミ

(ちょっとしたイタズラはそうだな……)

ミナミ

(立てた教科書が本人目掛けて倒れるにしよう)

その後ミナミはスマホをこっそり取りだしアプリを起動する

そして『神無月さんに立てた教科書が倒れる』と打ち込み確定を押す

ミナミ

(さぁ、結果はどうだ?)

文字が打ち込まれて少しした後確かに彼女が立てた教科書が本人目掛けて倒れる

そしてそれに直撃した本人はビックリしてバッと起き上がる

ミナミ

(多分成功かな?)

ミナミ

(これで人にも使えることが証明されたね)

ミナミ

(あと2回検証のため誰に使おうかな)

使うタイミングを見計らっていたら授業が終わり、いつの間にか放課後になっていた

まだ試したい事があるから今日は珍しく家にまっすぐ帰らず

屋上に向かい色々思考してみる

ミナミ

とりあえず今日は1回使ったので

ミナミ

僕の立てた仮説通りならあと2回は使える計算になる

ミナミ

この2回をどう使うか

ミナミ

一応人物にも使えることが分かったから

ミナミ

極端な話報復にも使える

ミナミ

しかも自分に跡がつかない完全な方法で…

ミナミ

が、それは基本やらない

ミナミ

別に他人にそんな憎悪を抱くほどのことが起きることがないから

ミナミ

でも、やろうと思えば多分やれてしまうのがこのアプリの怖いところだ

ミナミ

冗談のつもりで打ち込んでそれが遂行された時

ミナミ

多分絶望する未来が見える

ミナミ

あくまで僕は私欲を埋める為に使うのに留めておこう

ミナミ

それが安全な使い方のはず…

ハル

ハル

あれ?

ハル

あんた帰ってなかったんだ

ミナミ

なんでお前がここにいんだよ

ハル

そりゃ私のサボり場所だからね

ミナミ

はぁ?

ハル

委員会のサボり

ミナミ

なんで入ったんだよ…

ハル

んなの決まってるじゃん

ハル

大学とか就職する時の話題作り

ミナミ

ゲッスい奴だな

ハル

大半の人はそうでしょ

ミナミ

あっそ…

ミナミ

ミナミ

(ちょうどいいしこいつ使ってちょっと検証するか)

ミナミ

(確か言霊って言葉にしたことが事象として起きることを言うんだよね?)

ミナミ

(それってつまり自然現象すらも操れるってことよね?)

ミナミ

ミナミ

(なら、これいけるんじゃね?)

言霊アプリを起動し記入欄に『そよ風が吹き波瑠のスカートがめくれる』と打ち込み確定を押す

文字が消えたすぐあとにフワッと心地のいい風が吹きハルのスカートがめくれる

ミナミ

おっ、ラッキー

ハル

!?

ハル

何見てんのよ!!

ミナミ

おい待てそれはおかしいだろ

ミナミ

不可抗力すぎるって

ミナミ

怒るなら僕じゃなくて自然現象に言えっての

ミナミ

ミナミ

にしても意外と大人っぽい(?)の履いてんだな

ハル

いっぺん死ね!

その後容赦ないビンタがミナミの頬を襲う

ミナミ

いった!!?

ミナミ

やりすぎだろそれは!

ハル

下着見てこの程度で済ませてあげたのは私の温情だからね?

ミナミ

加減なしのビンタが温情とはこれ如何に……

ハル

もっぱついく?

ミナミ

いえ、遠慮しておきます

ミナミ

(ふむ…こんなことも可能なのか)

ミナミ

(あと1回使えるがこれも検証として試しておくか)

今度は『ハルがパンツを見られた記憶を消す』と打ち込んで確定を押す

ミナミ

(さぁ、どうだ?)

ハル

ハル

あれ?あんたなんで頬真っ赤にしてんの?

ミナミ

お前にひっぱたかれたからだよ

ハル

私があんたに?

ハル

いつ?

ミナミ

ついさっき

ハル

記憶にないわね

ミナミ

こんなひどい仕打ちしといて?

ハル

うん

ハル

ほんとに”記憶”にないからね

ミナミ

あっ……そう

ミナミ

ミナミ

(まさか人の記憶すらもいじれるのか?)

ミナミ

(もしやコレ運命すらも操れるんじゃ?)

ミナミ

(全ての命や行動は僕の指先ひとつでどうとでもなる……)

ミナミ

(ふふっ……)

ミナミ

(そっか…そうなのか………)

ミナミ

ミナミ

(と、その前に一応立てた説を確かめないとね)

その後また適当な言葉を入れて確定が出るかを試す

結果としてそれは現れなかった。つまりこの時点でミナミの立てた説は立証された

ミナミ

(やはり僕の説は間違ってなかった…)

ミナミ

(なら、毎日必ずアプリを開けばそれだけで使用制限が増えていくんだ……)

ミナミ

(改めて僕はとんでもないものを手に入れた気がするな)

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