翔太
いや〜食った食った
凌輝
沢山食べたね〜
翔太
俺らこのあとどうするの?
凌輝
普通に解散になるのかなぁ?
翔太
まぁあっちはあっちで楽しんでるしね
凌輝
僕らには関係の無い話だからね
翔太
そーそー
翔太
俺らには関係の無い……
紫苑
凌輝ちゃんみーつけた!
凌輝
うぇ?
翔太
紫苑だっけ?
紫苑
そだよ〜
翔太
そっちも楽しんでるみたいだな
紫苑
まぁね〜
紫苑
あと雫ちゃんも居るよ〜
雫
いちいち報告するな
凌輝
2人でまわってたの?
紫苑
そんな感じだね〜
紫苑
今は休憩できるところを探してたところ
紫苑
で、たまたま2人を見つけたと言う感じだね
翔太
このあとお前らはどうすんだ?
紫苑
私はもう少し回ろうかなって
雫
私は帰ってやることあるから
紫苑
そっか〜残念だなぁ
雫
そこのふたりと回って来なさいよ
紫苑
凌輝ちゃんだけ連れてくね
凌輝
なんで僕だけ!?
紫苑
それくらい察してあげようよォ?
凌輝
え?
凌輝
これ僕が悪いのか?
翔太
俺もなんのことか分からんけどとりあえずお前が悪いみたいだな
凌輝
なんか、すんません
紫苑
謝るくらいなら私と回ってもらうからね〜
凌輝
これ強制ですよ
凌輝
翔太〜?
凌輝
助けてくれてもいいんだよ?
翔太
今日も……空が綺麗だな
凌輝
なんで空見てるのぉ?
凌輝
目をそらさないでよ?
凌輝
大切なお友達が危機なんだよ?
紫苑
なんで危機なのかしらねぇ?
凌輝
あっ……
凌輝
それは言葉のあやってやつで…
紫苑
ふふっ…
紫苑
ちょっと来てもらおうかなぁ……
凌輝
ホントに危機になったから助けてよ
翔太
さて、雫ももう少ししたら帰るんだろ?
雫
そうね
翔太
俺以外の奴らはやることが出来たみたいでな
翔太
俺も暇になったから途中まで一緒に帰らないか?
雫
嫌よ
翔太
途中まで道一緒じゃねぇかよ
雫
あんたと並んで歩きたくないもの
翔太
はぁ?
凌輝
あれぇ?
凌輝
僕の声って届かないみたいだね……
紫苑
じゃあ諦めていきましょうか
凌輝
あぁ……
凌輝
紫苑ちゃんの笑顔ほど怖いものは無い…
紫苑
その言葉覚えておきなさいよ?
凌輝
こうして僕は帰らぬ人に…
紫苑
バカ言ってないでほら!
凌輝
うぐぅぇ!?
凌輝
首が締まってますよ!
凌輝
ヘッドロックは勘弁って……
翔太
翔太
(すまん凌輝…)
翔太
(彼女の相手はお前が適役なんだよ)
雫
とにかく私はあんたとは帰らないから
翔太
まぁお供しますけどね
雫
着いてくんな!気持ち悪い!!
翔太
帰り道同じなんだから仕方ねぇだろ!
〜帰り道〜
雫
………
翔太
……
雫
なぜ並んで歩く?
翔太
なんとなく?
雫
私は並ぶなって言ったよね?
翔太
一人で帰るの寂しいでしょ?
雫
いつもと変わらないから
翔太
じゃあ言い方変えるわ
翔太
女性が一人で歩いてるなんて危険だろ?
雫
馬鹿なの?
雫
登下校ひとりでいつも帰ってる人にそんなこと言うって馬鹿なの?
翔太
紳士的な態度をとったんだけど…
雫
やめて気持ち悪い
翔太
分かりやすいくらいの悪口だねぇ
翔太
俺以外にそれ言ったら多分メンタル崩壊するぞ?
雫
この程度で?
翔太
言葉自体もそれなりに強さ持ってるけど
翔太
あんたが言ったらさらにダメージでかいんだって
翔太
特に男子たちにはさ
雫
んな事私は知らないわよ
雫
私の素直な感想だしね
雫
逆になんであんたはくたばんないのよ?
翔太
気持ち悪いとか言われすぎて耐性ついたから
雫
なんか…悲しい耐性ね
翔太
あー…その返しは心に刺さる
雫
雫
いつまで私と歩くつもり?
翔太
分かれ道に着くまで?
雫
まだだいぶ先じゃない…
翔太
じゃあそれまで俺とおしゃべりしましょうか
雫
あんたホントに私を落とせると思ってるわけ?
翔太
そりゃもちろん
翔太
やっぱ俺イケメンだからさ?
雫
その発言がイケメンじゃないけど…
雫
そもそもなんで私なの?
翔太
それも何度も言ってるだろ?
翔太
俺はお前の態度が気に食わないと
翔太
その尖りきった性格を丸くしてやろうと
翔太
それをするにはお付き合いするのが近道だと俺は踏んだわけだな
雫
つまり別に私に恋愛的感情はないと?
翔太
ゼロではないけどまぁ今のところはね
翔太
やっぱ人を好きになるって時間かけていきたいじゃん?
雫
知らないわよそんなこと
翔太
時が経つにつれて好きという感情が芽生え出す的な?
雫
だから知らないって
翔太
好きという感情をパーセントで表すと
翔太
今のところは30%くらいかな〜?
雫
MAXがいくつで?
翔太
100で
雫
だいぶ低いわね
翔太
かくいう雫ねぇさんはいくつなのかな?
雫
マイナス100ね
翔太
あらヤダ超がつくほど嫌われてるじゃないか
翔太
でもでもぉ?
翔太
それならなんで今こうして横に並んでも怒らないんですかぁ?
雫
さっきから怒ってるわよね私?
翔太
マイナス100にしては、ね?
雫
むっ……
翔太
そんなキッて睨まれましても…
翔太
あなたの発言したパーセントと今の状況がマッチしてないんですよねえ
翔太
本当はもう50くらいあるんでしょ?
雫
調子乗ってるとぶっ飛ばすわよ?
翔太
また辞書で殴るられるぅ〜
雫
そんなに殴って欲しいのね(*^^*)
翔太
あっ…この顔はガチでやる顔やん
雫
気が変わったわ
雫
この後暇なら家に来なさい
雫
たっぷりお勉強教えてあげるわよ?
翔太
あー今日バイトが……
雫
もう手遅れよね?
雫
さぁこのまま私の家に向かうわよ
翔太
いやほら、今俺道具持ってないし………
雫
紙もペンも私の部屋に行けば沢山あるわよ?
翔太
人から物借りるのはちょっと忍びないかな…
雫
この前普通にあんた物借りてたでしょ
雫
筆箱忘れたとか言ってペンと消しゴムを…
翔太
なぜそれを知っている!?
雫
移動教室でたまたまその場面を見たからよ
翔太
しまった…墓穴を掘ったか……
翔太
翔太
あれでも?
翔太
確かその日のその時間って俺らの学年はみんな教室での授業じゃ……
雫
う、うるさいうるさい!
雫
とにかく今日はその調子に乗ってる態度を崩すために勉強しに来なさい!
雫
てか、このまま連れていくから!
翔太
こいつァ…ひでぇや……
危うく自らも墓穴を掘るところだった雫であった
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コメント
4件
全部のストーリー見ました! 続き待ってますっ!
もはや文化祭関係なくなっちゃってるよねコレ